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真性寺と子安稲荷神社の桜

 豊島区の有名な寺社といえば雑司ヶ谷鬼子母神と巣鴨のお地蔵様こと高岩寺ですが、江戸6地蔵の一つであり、高岩寺よりも古い、巣鴨通り商店街入り口にある真性寺を忘れてはいけません。2月末のある日境内の啓翁桜が満開だったので会社帰りによりました。今回の記事は2012年2月の記事を再編集したものです。

真性寺

 真性寺のお地蔵様は宝永から享保年間にかけて江戸市中の六箇所に造立されたもので、銅造地蔵菩薩坐像(江戸6地蔵)の一つです。
 江戸6地蔵は各街道の入り口に造立され、真性寺は中山道の入り口にあたり、高さ約2メートルのお地蔵さまが今なお行き交う人々を見守っています。

御朱印 真性寺

 御朱印はお地蔵様と御本尊の2種類があります。

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 こちらが啓翁桜です。山形県で栽培が盛んな冬に咲く桜です。冬の終わりを感じます。

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 上二つは上池袋にある子安稲荷神社の河津桜です。近年あちこちの寺社に植樹されてるらしくTwitterでよく画像を見ます。こちらは一足早い春を感じます。

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 こちらは子安稲荷神社の隣に新築されたマンションの入口にあるお稲荷様です。マンション建設前は無かったのでおそらく敷地内にあった屋敷神が通りに面した場所に移されたようです。都市開発で消える神社もあれば再生する神社もあります。再生された神社は古刹とは違ったありがたさを感じます。
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落合芳幾 東京日日新聞の錦絵

3月10日に三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年—国芳門下の2大ライバル」に行きました。
一部の作品は撮影可能のため、今回は撮影した作品を紹介します。

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落合芳幾は日本初の日刊紙である東京日日新聞の発起人であり、新聞錦絵の先駆です。こちらの作品は開版予告です。

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大阪在住の薬屋の男性が妻の浮気相手に「京人形をくれてやる」といって妻に大きな熨斗をつけて追い出した図です。今でいえば「スカっ」とした話でしょうか、、、クズな男をフル話は定番のコンテンツですが、明治時代はクズな女をフル話の方が多かったのでしょうか?

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海藻や貝殻がついて岩のような姿になった鰐が人を襲った話です。
今でいえば怪魚、UMAが現れた!!というノリの話でしょうか?手がついてるので怪獣そのもの。明治時代の人々も怪獣が好きだったようです。浮世絵をみていると今も昔も人々の好きなものは変わらないと実感します。

新聞は明治時代に生まれた新しいメディアです。浮世絵は今でこそ日本を代表する美術品ですが当時は浮世絵こそが「メディア」そのもの。今回紹介した作品は進化した浮世絵と思い、数ある撮影可能な作品から東京日日新聞の錦絵を選びました。次回は月岡芳年です。

耳無不動三峰神社 荒川区荒川

三河稲荷神社をお参りした後、耳無不動三峰神社に向かいました。

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道中にある三河島竜神です。路地裏にひっそりとある祠は風情があります。三河島という地名は3本の川の中州だったことに由来する説があります。であれば水の神を祀る祠が残っていても不思議ではないです。

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耳無不動三峰神社の鳥居です。扁額の周りに鎖が巻かれていますが何か謂れがあるのでしょうか?鳥居の先には力石があり重さは46貫。なんと172.5kg!!

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創建時期は不明です。この日の天気はノスタルジックになりがちな曇りだったので昭和に戻った気分になります。

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三峰神社なのでお狗様がいらっしゃります。いままでお会いしたお狗様の中で一番かわいくてリアルです。

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三峰神社の隣にあるのが「袈裟塚の耳無不動」です。

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「耳無不動」にまつわる伝説を要約すると、、、
・かつて近隣にあった仙光院の住職光慧はお絹という女性を追って江戸に来たけどあきらめて僧侶になった。
・ある日お絹が吉原にいることが分かりお寺のお金で吉原がよいにはまってお寺を追い出された。
・その後、仙光院の住職として招かれるが、悪事の結果か、仏罰として腰が抜け、果ては耳まで落ちてしまう悪病に苦しみようになった
・ある夜、夢枕に仙光院の本尊のお不動様が立ち、「村人たちの救済に努めよ。そうすれば救われる」と告げられた。

この不動明王は、左耳が無く、耳の病などにご利益があると伝えられ、穴をあけたお椀を奉納する慣わしがあります。
街角の神社は地域で語りつがれてきた昔話も残っています。非常に有意義な神社でした。

足立区生物園

2月25日に足立区生物園に行きました。魚類、哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類がまんべんなく飼育されている充実の動物園ですが、昆虫の特に蝶の飼育で有名です。

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まずは世界一硬い虫であるクロカタゾウムシです。漆黒の鎧を纏ったかっこいい虫でした。甲虫類は昆虫館の定番ヘラクレスオオカブトとかニジイロクワガタもいましたが、このゾウムシはNHKスペシャルで紹介されているのを見て是非見たいと思っていたので感動しました。

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この子の名前は、、ごめんね失念した。

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イシガケチョウです。複雑な模様がいいでね。

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アサギマダラとオオゴマダラが蜜をすうところです。

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アサギマダラです。ググったら幼虫は毒のある葉っぱを食べるのでこの蝶は体内に毒を蓄えているそうです。
まさに胡蝶しのぶそのものですね。

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リュウキュウアサギマダラです。水色の鱗粉が南国の海のようです。

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カバタテハです。黒のストライプが寄せては返す波のように美しいです。南国の蝶たちが舞う美しい温室に心が洗われます。蝶たちも人馴れ?しているせいか撮影しやすいです。蝶好きな方は是非是非!!

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最後にこちらはグリーンバナナローチです。なんとゴキブリです。南国の蝶の見どころですが世界のゴキブリも展示されていました。
他にもダンゴムシのように丸くカブトムシのように固いマダガスカルに住むゴキブリは必見です。見て美しい昆虫達に囲まれて虫好きには天国のような場所でした。

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