鳥獣戯画
4月20日に国立博物館で開催中の鳥獣戯画展に行きました。
鳥獣戯画の甲乙丙丁が揃った充実の展覧会です。今回はとくに有名な「甲巻 第16紙後半 - 第18紙」、ウサギを投げ飛ばすカエルの図です。

鳥獣戯画といえばこの図ですね。
平日の開館と同時に入館したので落ち着いて見ることができました。動物達の擬人化された様がユーモラスな名画ですが、圧倒的にウサギとカエルであることには何の意味があるか?キツネもよく登場しますが、対となるタヌキは見当たらない等が少し気になるところです。
鳥獣戯画は擬人化された動物以外にも庶民がいろいろな娯楽に興じる様も描かれていおります。フェルメールの時代の洋画は快楽への戒めの意味を込めて娯楽に興じる様を描いているように、お寺が描く絵画だからこれらは現世で遊んでばかりではいけないという戒めを描いていると私は思っております。
鳥獣戯画も良いですが、京都の高山寺が所蔵する子犬の彫刻も展示されています。これも見逃せません。しばらくの間絵画ネタは動物を描いた作品を紹介します。
鳥獣戯画の甲乙丙丁が揃った充実の展覧会です。今回はとくに有名な「甲巻 第16紙後半 - 第18紙」、ウサギを投げ飛ばすカエルの図です。

鳥獣戯画といえばこの図ですね。
平日の開館と同時に入館したので落ち着いて見ることができました。動物達の擬人化された様がユーモラスな名画ですが、圧倒的にウサギとカエルであることには何の意味があるか?キツネもよく登場しますが、対となるタヌキは見当たらない等が少し気になるところです。
鳥獣戯画は擬人化された動物以外にも庶民がいろいろな娯楽に興じる様も描かれていおります。フェルメールの時代の洋画は快楽への戒めの意味を込めて娯楽に興じる様を描いているように、お寺が描く絵画だからこれらは現世で遊んでばかりではいけないという戒めを描いていると私は思っております。
鳥獣戯画も良いですが、京都の高山寺が所蔵する子犬の彫刻も展示されています。これも見逃せません。しばらくの間絵画ネタは動物を描いた作品を紹介します。
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エミール・クラウス ピクニック風景
屋外で過ごすのが心地よい季節です。そこで今回紹介する作品はエミール・クラウスの「ピクニック風景」です。

この作品は2010年にBunkamuraで開かれた、「フランダースの光ベルギーの美しき村を描いて」展で観ました。
西洋絵画で誰が一番好きか?と聞かれたらエミール・クラウスと答えます。理由は見ているだけで明るい気分になれるからです。モネ・ルノアールとは一味違った光の描写は白眉です。
大原美術館のHPにあるエミール・クラウスの紹介文によると、エミール・クラウスはモネと親交がありました。また、大原美術館のコレクションを収集した児島虎次郎氏はエミール・クラウスの弟子です。
爽やかな光がそそぎ薫風香るという言葉が似合う作品です。階級社会を描いた(手前に農民、向こう岸にブルジョワ)という解説もありましたが、慎ましい農民達の様は優しい気分になります。優しくそそぐ光、薫る風も伝わってくるのでそのような政治的な解釈はどうでもよくなります..
子供の頃、4月から5月の晴れた日は多摩川に釣りに行ったものです。また独身の頃はサイクリングにはまっていて、多摩川の河川敷をサイクリングしたものです。
河原は開放的な空間なので普段都会に暮らしていると時に恋しくなります。このブログで紹介している他作品と彼の弟子の作品もどうぞ!!
「晴れた日」・弟子のアンナ・ド・ウェールトの「6月の私のアトリエ」(こちら)
「夏の日中」と「夏の朝」(こちら)

この作品は2010年にBunkamuraで開かれた、「フランダースの光ベルギーの美しき村を描いて」展で観ました。
西洋絵画で誰が一番好きか?と聞かれたらエミール・クラウスと答えます。理由は見ているだけで明るい気分になれるからです。モネ・ルノアールとは一味違った光の描写は白眉です。
大原美術館のHPにあるエミール・クラウスの紹介文によると、エミール・クラウスはモネと親交がありました。また、大原美術館のコレクションを収集した児島虎次郎氏はエミール・クラウスの弟子です。
爽やかな光がそそぎ薫風香るという言葉が似合う作品です。階級社会を描いた(手前に農民、向こう岸にブルジョワ)という解説もありましたが、慎ましい農民達の様は優しい気分になります。優しくそそぐ光、薫る風も伝わってくるのでそのような政治的な解釈はどうでもよくなります..
子供の頃、4月から5月の晴れた日は多摩川に釣りに行ったものです。また独身の頃はサイクリングにはまっていて、多摩川の河川敷をサイクリングしたものです。
河原は開放的な空間なので普段都会に暮らしていると時に恋しくなります。このブログで紹介している他作品と彼の弟子の作品もどうぞ!!
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「夏の日中」と「夏の朝」(こちら)
南蔵院 板橋区蓮沼町
4月3日に板橋区蓮沼町にある南蔵院の枝垂れ桜は見事と聞きお参りし、あわせて蓮沼氷川神社をお参りしました。

地下鉄三田線の本蓮沼駅が最寄り駅です。先日三田線の西高島平駅から終点の白金高輪駅までの寺社を万遍なく紹介できたらいいなと言いました。板橋本町駅から西高島平駅間と三田駅周辺の寺社はお参りしたことがなく、今回空白地帯が一駅減りました。

境内の桜は見ごろでしたが桃や菊桃の花も満開でした。

不動堂です。このお寺は関東三十六不動の12番である志村不動として知られています。


本堂です。右側の枝垂れ桜が名物ですが、残念ながら散ってました。

4月8日は花祭りなので花御堂がありました。

このお寺は1630年頃(徳川家光の時代)に創建され、1724年(徳川吉宗の時代)に当地へ移転しました。吉宗の時代は御膳所として使用されたとのことです。
桜と桃を両方愛でることができ、お釈迦様の誕生日を祝うことができた充実のお参りでした。次回はこのお寺の隣にある蓮沼氷川神社です。

地下鉄三田線の本蓮沼駅が最寄り駅です。先日三田線の西高島平駅から終点の白金高輪駅までの寺社を万遍なく紹介できたらいいなと言いました。板橋本町駅から西高島平駅間と三田駅周辺の寺社はお参りしたことがなく、今回空白地帯が一駅減りました。

境内の桜は見ごろでしたが桃や菊桃の花も満開でした。

不動堂です。このお寺は関東三十六不動の12番である志村不動として知られています。


本堂です。右側の枝垂れ桜が名物ですが、残念ながら散ってました。

4月8日は花祭りなので花御堂がありました。

このお寺は1630年頃(徳川家光の時代)に創建され、1724年(徳川吉宗の時代)に当地へ移転しました。吉宗の時代は御膳所として使用されたとのことです。
桜と桃を両方愛でることができ、お釈迦様の誕生日を祝うことができた充実のお参りでした。次回はこのお寺の隣にある蓮沼氷川神社です。
清林寺と満足稲荷
前回と今回の寺社は文京区の白山と千駄木を結ぶ「大観音通り」に面しており、清林寺は前回紹介したお寺の隣にあります。

境内にある花陽稲荷です。お稲荷様は景気の良い名前が多いですがこちらはおしゃれですね。5月はボタンの花が咲き乱れる
ようです。

このお寺は永正年間(戦国時代の初期)に神田付近に創建され、江戸時代にこの地に移転しました。

観音様です。このお寺の隣ある光源寺と比べると小ぶりですが、間近で見ることができるとても親しみやすさを感じる観音様です。
なお、このお寺は飛鳥時代様式の3重の塔を建設中です。

最後にお参りした千駄木にある満足稲荷神社です。

1767年に建立された神社です。
豊臣秀吉が伏見桃山城の守護神として、伏見稲荷を鎮座してから幸運に恵まれ、”満足”、”満足”と呼称した故事にちなみ「満足稲荷と呼ばれるようになりました。

社殿には江戸時代の絵馬が掲げられていました。
向ヶ丘界隈はお寺が多く、まだまだ興味深いお寺はあります。このブログで紹介した近隣のお寺の記事もどうぞ!!
大観音が有名な光源寺
富士塚信仰の指導者である身禄行者の墓がある海蔵寺

境内にある花陽稲荷です。お稲荷様は景気の良い名前が多いですがこちらはおしゃれですね。5月はボタンの花が咲き乱れる
ようです。

このお寺は永正年間(戦国時代の初期)に神田付近に創建され、江戸時代にこの地に移転しました。

観音様です。このお寺の隣ある光源寺と比べると小ぶりですが、間近で見ることができるとても親しみやすさを感じる観音様です。
なお、このお寺は飛鳥時代様式の3重の塔を建設中です。

最後にお参りした千駄木にある満足稲荷神社です。

1767年に建立された神社です。
豊臣秀吉が伏見桃山城の守護神として、伏見稲荷を鎮座してから幸運に恵まれ、”満足”、”満足”と呼称した故事にちなみ「満足稲荷と呼ばれるようになりました。

社殿には江戸時代の絵馬が掲げられていました。
向ヶ丘界隈はお寺が多く、まだまだ興味深いお寺はあります。このブログで紹介した近隣のお寺の記事もどうぞ!!
大観音が有名な光源寺
富士塚信仰の指導者である身禄行者の墓がある海蔵寺