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歌川広重 富士三十六景 下総小金原

 先月から職場が千葉ニュータウンから東京駅近くになり、通勤が劇的に楽になりました。
 とはいうものの北総線沿線には愛着があり、先日わざわざ市川市のお寺をお参りしたのもそのためです。

 動物を描いた作品を紹介していますが、今回は北総線沿線の愛着の意を込めて歌川広重の「富士三十六景 下総小金原」を紹介します。

a0277742_171097.jpg

 この作品は幕府の軍馬の牧場である小金牧を描いたものです。
 古代から北総線沿線は軍馬も産地でした。習志野に旧日本軍の騎馬隊の基地があったこと、白井市にJRAの騎手学校があるのは無縁ではありません。その名残である神社もあります(こちら)。

 牧場と言っても牧羊犬がいたり小屋があって朝晩連れ出してるわけではなく、馬を放し飼いにしていたそうです。そのため馬が近隣の田畑を荒らさないようにする土塁が築かれていたそうです。現在でもその一部が残されているそうです。

 さて、この作品の主役は富士山です。北総線の車窓からは富士山が実際に良く見えました。千葉ニュウータウン中央駅からも見れます。なお、職場からは筑波山も見えました。霊山である富士山と筑波山の両方を見ることができるとは我ながら素晴らしい通勤をしていたものです。
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月岡芳年 芳年略画 天狗之世界

 3月2日に練馬区立美術館で開催中の「電線絵画展—小林清親から山口晃まで—」に行きました。
 展覧会では美しい風景・人物を描いた作品を展示することが多い中、とても身近な存在であり時に厄介者扱いされる電線を描いた日本画を集めたユニークな展覧会でした。その中から月岡芳年の「芳年略画 天狗之世界」を紹介します。

月岡芳年 芳年略画 天狗之世界 (2)

 この展覧会は江戸時代から現在にいたるまでの作品を展示しております。日本の美術史をなぞるような展覧会でもあります。
 電線についての解釈は画家によって異なりますが、ペリーが日本に持ち込んだ電信のデモストレーション風景、明治時代における「最先端」の象徴としての電線、大正時代以降は風景の一つとして作品に溶け込んだ電線が描かれています。
 現代人は小林清親の作品を見て古き良き東京、失われていく江戸風情を感じるかもしれませんが、明治時代の人は最先端な風景を楽しんでいたと思われます。

 さて、数ある作品の中で月岡芳年の「芳年略画 天狗之世界」を選んだのはただ単に月岡芳年が好きだからです。
 明治時代に郵便制度に合わせて電信が始まりました。これは今でいえばインターネットの普及に相当する位のインパクトがあったと思います。
 Ubereatsの配達員が現在を象徴するものであるように、郵便配達員も当時は時代を象徴するものの一つだったようです。
この図は飛脚と郵便配達員を描くことで時代の変化を表したようです。でも富士山と電線はいまでもミスマッチです、、、、

 この展覧会は4月18日まで開催されています。
 このブログで紹介した練馬区立美術館の展覧会の記事もどうぞ!
国芳もやう正札附現金男 野晒悟助
歌川芳艶  太平記焼山越之図
しりあがり寿の現代美術 回・転・展
谷中安規 大川端
船田玉樹  臥龍梅
磯江毅 新聞紙の上の裸婦

歌川国芳 国芳もやう正札附現金男 野晒悟助 

 骸骨と女性を描いた作品が続いたので、今度は骸骨と男性を描いた作品をお一つ。
 紹介する作品は歌川国芳の「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」です。

2016年04月03日21時12分05秒0001

 2016年4月3日に 練馬区立美術館の「国芳イズム -歌川国芳とその系脈」で見ました。
 なお、同時期にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」でも展示されていました。

 「国芳もやう」とは国芳が考案した柄ことです。猫が寄せ集まった髑髏がユニーク。 PSYCHO BUNNY というブランドのマークはウサギ耳のついた髑髏ですが、 「国芳もやう」にインスピレーションを得たのか?と思いました。
 
 この作品はお前を髑髏にしてやろうか!!という啖呵のように見えます。ご時世がらこの作品には鍾馗様と同様な御利益がありそうです。このブログでは「相馬の古内裏」も紹介しているので合わせてごらんください。

月岡芳年 地獄太夫悟道の図

 私が推しているBABYMETALというアイドルグループが紅白に出場します。
 ヘビーメタルと童謡、ヒップホップの組み合わさった独特のサウンドと若い女の子が海外で頑張る姿に感動ものです。
 そこで今回紹介する作品は月岡芳年の「地獄太夫悟道の図」です。

20145.jpg

 BABYMETALの動画を見ればわかりますが、ギターやドラム、ベースは髑髏のボディースーツを着て演奏してます。その姿はこの作品のようなので紹介しました。なお、BABYMETALの魅力を冒頭で語りましたが、最近は華丸さんの娘さんががサポートダンサーをしてしいます。華丸さんは東京進出前の鶴屋華丸亀屋大吉の頃から応援しています。だからBABYMETALには昔からの知り合いの娘さんが立派に育ったのを見るような気持ちもあります。

 さて、話はこの絵画についてに戻しますが、地獄太夫が生きていた時代は戦国時代が始まろうとした殺伐とした時代だったので、地獄と現生になにも変わりがなかったことが想像できます。だから骸骨と戯れることができたのかもしれません。
 ちなみに地獄太夫は一休さんと恋愛関係にあったそうです。ウィキピディアに「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」という狂歌は、一休が太夫に贈ったものとする説が紹介されてました。この狂歌は歌丸師匠の新春の笑点でいうネタか思ってました。このブログで紹介している主な月岡芳年の作品もどうぞ!


清姫
南屏山昇月曹操
幽霊之図 玉兎孫悟空

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