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葛飾北斎 富士超龍  富嶽百景 竹林と不二

「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」の目玉というべき作品は葛飾北斎の「富士超龍」です。

富士越龍

 最晩年の作品です。富士を超えて天を目指す龍が常に絵の高みをめざしつづけた北斎の生きざまそのものを描いた最高傑作です。この作品に葛飾北斎の画業が凝縮されているといっても過言ではありません。
  
2016年05月04日20時10分44秒0001

 おまけで 「富嶽百景 竹林と不二」を紹介します
 富嶽百景は75歳の時に刊行されたものですが、後書きに100歳まで生きて画業を極めるという内容が描かれています。富士山を越えようするかあのように、ぐんぐん伸びる象徴であるタケノコが象徴的です。
 富嶽36景コンプリートの展覧会はよくありますが、富嶽百景だけの展覧会はありそうでないので開催されてほしいものです。
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葛飾北斎 隅田川関屋の里

新年あけましておめでとうございます。 
 新年なのでおめでたい作品を紹介します。めでたいものの一つとして「富士山」があります。そこで、富嶽三十六景でから品である「隅田川関屋の里」を紹介します。

隅田川関屋の里

 この絵は吉兆のシンボルでもある赤富士が描かれています。また曲がりくねった道は龍の胴体、左と中央の侍の笠は龍の眼にも見えることから、この絵は吉兆画・縁起物として描かれたのでないかと思います。

 疾走する馬の躍動感が魅力的な作品です。連続画面のような描写が早馬の速度感を引き立てています。
 「速さ」を表現した絵は以前紹介したターナーの「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」が最初と言われていますが、富嶽三十六景は1831~1835年に作成され、ターナーは1844年に「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」を作成したので、葛飾北斎はターナーより早く「速さ」を表現したといえます。

  
 さて、数ある富嶽三十六景の中でこの作品を紹介した理由ですが、「隅田川関屋の里」は現在の足立区で、北千住の一歩手前にある地域です。毎日京成線で通勤してる際にこの付近を通過します。また、冬は京成線車窓から富士山が見えることがあるので紹介しました。

 今年でこのブログも8周年となります。引き続きよろしくお願いいたします。
 

歌川国芳 源頼光公館土蜘作妖怪図

 文京区の本駒込にある東洋文庫ミュージアムでは「悪人か、ヒーローか」という展覧会が9月5日まで開催されており6月に行きました。
 
 美術館というよりは図書館といった施設なので書物の展示が多いですが、絵画も数点展示されていました。今回紹介するのはその一つ、歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図」です。

歌川国芳 源頼光公館土蜘作妖怪図

 表向きは源頼光による土蜘蛛退治を描いたものですが、実は国家危急の時に無為・無策な将軍とその家臣団への批判が込められていることで有名な作品です。
 江戸の庶民が権力の「悪」を笑い飛ばすことで反抗していた証です。幕末は地震も多発しておりナマズを成敗する様を描いた絵画もありました。

 さて、この展覧会のメインテーマは始皇帝、曹操、平清盛、織田信長等、「悪人」あるいは「ヒーロー」とされた人物に関する記録の展示です。一般的には「悪人」とされている人物は勝者によって、また儒教的規範等のの時代の道徳等から外れるから「悪」とされていたり、一方で功績や人柄が評価されていたりと歴史とは立場によって解釈が異なり一方的に評価できないことを改めて認識しました。館内は文の都たる「文京区」にふさわしいアカデミックな雰囲気です。是非お出かけください。

溪斎英泉 初夏の雨

 梅雨なので溪斎英泉の「初夏の雨」を紹介します。

初夏の雨

 最近の梅雨は降るかと思えば降らず、いざ降ると狂暴、、、この作品のような情緒は皆無のようです。どうせ降るならこの作品のように情緒豊かにしっとり降ってほしいものです。
 
 艶やかな女性を描くことが多い溪斎英泉ですが、この作品の女性はむしろかわいらしく、綾瀬はるかって感じです。浮世絵は古の女性は今の女優でいえばだれか?と考えながら見るのも楽しいです。
 
 右の女性は足がちらっと見えてます。「絶対領域」という足が一部見えている様にちょっとしたお色気を感じるさまを表す言葉がありますが、これは江戸時代の「絶対領域」でしょうか。。。?暫くの間、夏らしい作品を紹介します。ではまた!
 

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