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堀切天祖神社② 葛飾区堀切

堀切天祖神社の祖霊社は堀切菖蒲園の方向にある境外社です。

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。この地にはかつて「けなすな池」という池があり、雌雄の大蛇が棲みついておりその姿を見たものは病にかかったり、口がきけなくなって死ぬと恐れられ、池に近寄る者もなくなったという伝説があります。

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大正時代に埋め立てられましたが、住民は大蛇の祟りを恐れ、池跡に弁財天を祀ったそうです。

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かつての弁財天が堀切天祖神社の祖霊社です。弁財天様がおひとりではいかがなものかということで平成6年に七福神様の石像が作られました。合わせて作られたのが七福神様の裏手にある十二支神の石像です。

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子,丑,寅

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卯,辰,巳

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午,未,申

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酉,戌,亥
「スタンド」のような造形です。まさに守護神にふさわしいです。葛飾区の寺社巡りといえば柴又の帝釈天ですが、この十二支神もすばらしいです。駅から歩いて5分というアクセスの良さもいいですね。

また、この同じく葛飾区にある青龍神社には「怪無池」があり、名前のとおり凄い力がありそうです。実際、雨乞いしたら雨が降り、工事をしたら道路に大蛇のような模様が浮かび上がった等の伝承があります。近隣に怪異のある池があるということも興味深いです。
帝釈天→青龍神社→堀切天祖神社祖霊社はお勧めのルートです。
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堀切天祖神社① 葛飾区堀切

7月8日に葛飾区にある堀切天祖神社をお参りしました。見どころが多い神社だったので2回に分けて紹介します。

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境内に入り右側にある愛染明王様です。千葉ニュータウンに出張するとき電車から見える神社なので注目していました。

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愛染明王様の後ろ側にある境内社のお稲荷様です。凛々しいお姿です。

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手水舎には蓮の飾りつけがありました。

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幣の石像です。この神社の見どころは石像です。詳しくは次回をお楽しみ!!

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葛飾区はかつて下総国だったので「香取神社」が多く、東半分は伊勢神宮の神領地だったので「天祖神社」も多い地域です。この神社は周辺には兼務社も多いので区内では有力な天祖神社と思われます。
今回、この神社を調べたら興味深いことが分かりました。鰹木が奇数なので男神を祀っていることです。天照大神は女神と思っていましたが、男性という説もあるそうです。一方、同じく葛飾区にある高砂天祖神社は4本です。

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境外社である祖霊社です。堀切菖蒲園方面にあるいて5分の場所にあります。ヒトガタの石像は初めて見ました。くぐるだけでも穢れが落ちた気分になります。次回は魅力的な石像達です。

中原八幡神社と福森稲荷神社

 職場が千葉ニュータウンなので、通勤の際は葛飾区を通過することから、葛飾区内の寺社にも興味があります。
 そこで今回は京成線の青砥駅近くの神社を紹介します。

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 まずは中原八幡神社です。 江戸時代初期に開墾により成立した中原村の鎮守として創建されました。

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 お参りしたのは12月中旬。時刻は休日途中に立ち寄った9時半頃です。
 曇りだったのが残念です。晴れていたら銀杏の紅葉、鳥居手前の緑、拝殿の朱がラスタカラーのようにうまく調和していたはずです。
 
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 柴又八幡神社の記事で言及した石祠です。この神社にもありました。

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 先ほどの神社は青砥駅から見て柴又側にありますが、次に紹介する福森稲荷神社は上野側にあります。江戸時代の寛政の改革の頃創建されました。

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 今回のお参りの最大の収穫は、赤い糸で結ばれた仲睦まじい狛犬様です。

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 拝殿です。本殿を見下ろすような参道が特徴的ですが、中川の堤防脇に鎮座しているからです。
 いづれの神社も社務所はないので御朱印はおそらくないと思われます。
  
 今まで寺社巡りは都心部と23区西部が中心でした。一方、葛飾区は手薄でしたが機会が増えました。まだ見ぬ寺社が多い地区でよい寺社との出会いが期待できそうです。

柴又八幡神社 葛飾区柴又

 11月17日にムンク展を見た後、足を延ばして柴又にある「柴又八幡神社」をお参りしました。

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 最寄り駅は京成線の柴又駅ですが、北総線の新柴又駅からは歩いて15分です。ちなみに新柴又駅の発車メロディー音は「男はつらいよ」のオープニングテーマです。

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 柴又といえば、帝釈天こと題経寺です(こちら)。
 帝釈天様の門前はいつも賑わっていますが、京成線の線路を挟んで向かい合うこの神社は閑静です。
 
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 郊外の閑静な雰囲気が心地よいです。
 創建年代は不詳ですが、6~7世紀に築造された古墳上に鎮座する神社です。

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 葛飾区は下総の国に属しており、下総国の国府があった現在の「市川市国府台」は目と鼻の先です。 
 
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 この神社で私が注目したのは石祠です。私の観察力・知識不足かもしれませんが、他の23区の神社では見かけたことがないので新鮮でした。
 最近良くお参りする千葉ニュータウンの神社では石祠をよく見かけます。かつて下総国だった地域の信仰なのでしょうか?

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 島俣塚です。昭和40年頃、本殿下の古墳から出土した人骨を集めて埋めたものです。
 この神社周辺から帽子姿の寅さんのような埴輪が出土しており、奈良時代に「トラ」「サクラ」という人物がこの地に住んでいた記録が正倉院にあります。この神社の魅力は古代に想いをはせることができることです。帝釈天をお参りした際に立ち寄ることをお勧めします。

 ※ 御朱印は金町にある「葛西神社」で頂くことができるらしいです。

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