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イヴァン・アイヴァゾフスキー 天地創造

 家に手塚治虫の火の鳥が全巻あるので読み返しています。読んでいて涙が出るのは望郷編、読みごたえがあるのは奈良時代と21世紀がリンクしながら話が進む太陽編です。 いろいろな話がある中で、壮大な話の最終回ともいえる未来編が一番好きです。
 そこで今回紹介する作品はロシアの画家であるイヴァン・アイヴァゾフスキーの「天地創造」です。

2020042311155.jpg

 イヴァン・アイヴァゾフスキーは荒れ狂う海を荘厳に描いた作品が多いです。この作品は2008年前後に都立美術館かBUNKA村で開催された展覧会で見ました。

 未来編は最後の人類となったマサトが地球の再生を見届けるという話です。冒頭で最終回といえるのは火の鳥にはいろいろな話がありますが人類が滅亡によりこれらの話は一旦終わりとなるからです。
 
 この絵画は火の鳥未来編の主人公であるマサトが超生命体として再生を初めた地球を見守っているように見えます。
 また、再生を始めた地球の海原を羽ばたく火の鳥にも見えるので紹介しました。
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イリヤ・レーピン トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック

 ロシア絵画の紹介が続きましたが、今回が最終回です。
 紹介する作品はイリヤ・レーピンで「トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック」です。  

イリヤ・レーピン トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック

 ロシアは地理的に東洋に近くモンゴル人に支配されていたせいか他の西欧諸国とは違う文化的背景があります。この作品に描かれているコサック達は顔は濃いけど髪型、衣装は東洋的です。

 タイトルなしだと一見北斗の拳の悪漢がひゃっはツ~と言ってそうな作品ですが、これはザポロージャのコサックが降伏を迫るスルタンにお断りの手紙を書いているところです。スルタンを笑い飛ばして士気を鼓舞してます。

 嫌なことを笑い飛ばすことも大切です。第三者は単なる愚痴。悪口には共感しません、不快な相手を笑いのネタにすることのほうが周りの共感も得やすいです。
 この作品は他の西欧諸国とは違う文化的背景があるロシアの象徴であると同時に、最近のこのブログの裏テーマ、辛い人へのエールになると思ってます。

シャガール 婚礼の光

 ロシア人画家の作品を紹介していますが、今回はシャガールで照会する作品は「婚礼の光」です。
 
シャガール 婚礼の光

 2014年に国立新美術館で開催されたチューリッヒ美術館展で見ました。
 シャガールが、愛妻ベラとの結婚式を描いたものです。愛妻が急死した失意の日々に鎮魂のため描いたと思われる作品です。
ムンクの作品でもいいましたが、辛いことを昇華することは大事ですがこの作品からも伝わりますね。

 自分のせいでなくても理不尽なことは起きます。たまになぜ良い人物との出会いがある一方で理不尽なまでに嫌な奴が存在するのか、なぜ理不尽な人生が存在するのか考えることもあります。作品の左側にいる異形者たちはそんな思いの象徴に見えます。いわゆる第二の思春期のせいかメランコリックな作品に魅かれる今日この頃です。

カジミール・マレーヴィチ 黒い十字架のあるシュプレマティスムのコンポジション

 ロシア絵画を紹介しましたが、ロシア・アヴァンギャルドを忘れてはいけません。そこで今回紹介する作品は「カジミール・マレーヴィチ」の「黒い十字架のあるシュプレマティスムのコンポジション」です。

黒い十字架のあるスプレマティズムのコンポジション

 カジミール・マレーヴィチは抽象性を徹底した絵画「シュプレマティスム」を提唱し、その作品群は抽象絵画の到達点ともいわれ、のしのロシア・アヴァンギャルドに大きな影響を与えました。この作品も渋谷の文化村の展覧会で見ました。

 科学者が物事と単純化してこの世界の理を追求しますが、画家もしかりで抽象絵画はこの世界の理を単純化して表現していると思います。単純化しているのでいろいろな解釈ができそうです。
 
 白がパン、赤がワインだとしたら、これは聖書の教えを説いているといえますし、黒は台地、赤は太陽、白は雪ということで、広大なロシアの平原を表しているともいえそうですし、赤軍ということで共産党、黒は労働者、白は白軍ということでブルジョワジーを表して共産党の勝利を表しているともいえるでしょう。
 魅惑的な作品の多いロシア絵画。私は毎年のように作品が来日してくれてもよいと思っています。

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