練馬十一ヶ寺 その2
前回は練馬十一ヶ寺のうち、入り口から見て右側を紹介したので今回は左側の寺院を紹介します。

江戸時代の貞享四年に建立され、昭和4年にこの地に移設された阿弥陀如来の坐像です。手前には10月桜と思われる花が咲いていました。

阿弥陀如来様の裏手は墓地です。こちらは羅漢像です。仏様は心の中にいることを説くため腹を開けてます。

入り口から見て左奥にある九品院です。
こちらは「蕎麦食地蔵」様です。このお寺に伝わるお蕎麦が大好きなお地蔵様を祀るのです。

楽しそうに蕎麦を食べてますね。

九品院の坪庭です。目を閉じると林の中にいるようです。

得生院のお庭です。こちらは鎮守の杜にいる気分になります。

本性院です。仁王様と天燈鬼には近所のおじさんのような親しみを感じます。仏像は信仰の対象なので厳かですが、親しみがわくのも素晴らしい!これは見るべきものです。


迎接院です。小さな参道ですが奥行きと森林の美しさを感じることができます。
東京の寺町といえば谷中ですが、練馬十一ヶ寺は一か所に見どころのあるお寺が集まっているところが良いですね。
この寺町の近所にある国の天然記念物のケヤキで有名な白山神社の記事もどうぞ!

江戸時代の貞享四年に建立され、昭和4年にこの地に移設された阿弥陀如来の坐像です。手前には10月桜と思われる花が咲いていました。

阿弥陀如来様の裏手は墓地です。こちらは羅漢像です。仏様は心の中にいることを説くため腹を開けてます。

入り口から見て左奥にある九品院です。
こちらは「蕎麦食地蔵」様です。このお寺に伝わるお蕎麦が大好きなお地蔵様を祀るのです。

楽しそうに蕎麦を食べてますね。

九品院の坪庭です。目を閉じると林の中にいるようです。

得生院のお庭です。こちらは鎮守の杜にいる気分になります。

本性院です。仁王様と天燈鬼には近所のおじさんのような親しみを感じます。仏像は信仰の対象なので厳かですが、親しみがわくのも素晴らしい!これは見るべきものです。


迎接院です。小さな参道ですが奥行きと森林の美しさを感じることができます。
東京の寺町といえば谷中ですが、練馬十一ヶ寺は一か所に見どころのあるお寺が集まっているところが良いですね。
この寺町の近所にある国の天然記念物のケヤキで有名な白山神社の記事もどうぞ!
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練馬十一ヶ寺 その1
10月19日に練馬区の豊島園駅近くにある寺町、通称「練馬十一ヶ寺」をお参りしました。2回に分けて紹介します。

浅草にあった誓願寺(現在は府中市にあります)の塔頭のうち十一ヶ寺が、関東大震災後当地へ移転しました。
こちらは寺町の入り口です。今回はこの画像の右側にあるお寺を紹介します。


上2枚の画像は宗周院です。

本堂から山門方面の画像です。どのお寺も参道は綺麗に整備されているので庭園巡りを楽しむことができます。

宗周院と仮宿院です。右にある屋根が特徴的なお寺が宗周院です。個性豊かなお寺が立ち並んでいますが、建物の美しさは宗周院といえます。

受用院です。周囲に高い建物がないので庭園本来の美しさを楽しめるのがいいですね。

称名院です。この日は雨だったのでお庭はしっとりとした美しさでした。


林宗院です。なんと枯山水のお庭です。
都内にお寺は数多いですが、枯山水があるお寺は少ないのでこれは貴重です。美しい湖を眺めているような、京都の東福寺とか大徳寺の塔頭にいるような気分です。久々に見る枯山水に感動しました。
次回は入り口から見て左側のお寺を紹介します。
このブログで紹介している見事な庭園がある都内のお寺の記事もどうぞ!
浄真寺
観泉寺
題経寺

浅草にあった誓願寺(現在は府中市にあります)の塔頭のうち十一ヶ寺が、関東大震災後当地へ移転しました。
こちらは寺町の入り口です。今回はこの画像の右側にあるお寺を紹介します。


上2枚の画像は宗周院です。

本堂から山門方面の画像です。どのお寺も参道は綺麗に整備されているので庭園巡りを楽しむことができます。

宗周院と仮宿院です。右にある屋根が特徴的なお寺が宗周院です。個性豊かなお寺が立ち並んでいますが、建物の美しさは宗周院といえます。

受用院です。周囲に高い建物がないので庭園本来の美しさを楽しめるのがいいですね。

称名院です。この日は雨だったのでお庭はしっとりとした美しさでした。


林宗院です。なんと枯山水のお庭です。
都内にお寺は数多いですが、枯山水があるお寺は少ないのでこれは貴重です。美しい湖を眺めているような、京都の東福寺とか大徳寺の塔頭にいるような気分です。久々に見る枯山水に感動しました。
次回は入り口から見て左側のお寺を紹介します。
このブログで紹介している見事な庭園がある都内のお寺の記事もどうぞ!
浄真寺
観泉寺
題経寺
江古田浅間神社
8月20日に武蔵野稲荷神社をお参りした後、江古田浅間神社をお参りしました。

江古田浅間神社の創建は不明ですが、江戸期に富士山から持ち帰った溶岩で富士塚が作られました。
社殿の裏に富士塚があります。

富士塚は江戸近郊に50余りあったものの、完全な形で残っているのは、この神社の富士塚と、台東区の小野手照崎神社の下谷坂本富士、豊島区の高松富士浅間神社の高松富士、の3基のみで、いずれも国重要無形民俗文化財に指定されています。

富士塚は柵で囲まれており、登ることはできません。しかし、そのおかげで江戸期の造られたままの形を保っております。
西日本にも富士塚と似たような庶民信仰はあるのでしょうか?興味があります。

江古田浅間神社の創建は不明ですが、江戸期に富士山から持ち帰った溶岩で富士塚が作られました。
社殿の裏に富士塚があります。

富士塚は江戸近郊に50余りあったものの、完全な形で残っているのは、この神社の富士塚と、台東区の小野手照崎神社の下谷坂本富士、豊島区の高松富士浅間神社の高松富士、の3基のみで、いずれも国重要無形民俗文化財に指定されています。

富士塚は柵で囲まれており、登ることはできません。しかし、そのおかげで江戸期の造られたままの形を保っております。
西日本にも富士塚と似たような庶民信仰はあるのでしょうか?興味があります。
武蔵野稲荷神社 練馬区栄町
7月27日に江古田にある武蔵野稲荷神社をお参りしました。
この神社は隋神門・本殿が籔内佐斗司氏の作品です。

まずは隋神門です。


十二支の動物達の彫刻の躍動感は見事です。下段の龍虎が相打つ様は特に見るべき彫刻です。

隋神門にあるお稲荷様は籔内佐斗司氏の作品です。武蔵野で戯れるかわいらしい狐達の彫刻は必見です。

境内の様子です。暑さも忘れる青々とした境内です。

祭儀殿です。四方に波の彫刻をあしらっており、この季節は清涼感があります。

社殿です。お稲荷様は朱い社殿というイメージが、また呪術的妖しさがありますがこちらは煌びやかです。


弁財天、大黒天、恵比寿様の優しそうな表情が良いです。組物の構成美との調和も良いです。
当代一の仏師の作品を誰にも邪魔されずに鑑賞できる至福がある神社です。
さて、この神社の創建時期は不明です。
戦国時代の始め頃、この神社がある江古田界隈では豊島氏と太田道灌による「江古田の戦い」がありました。
このブログでもたびたび言及していますが、太田道灌は周到に豊島氏を攻めたようで、太田道灌が豊島氏を打つために建立・寄進した神社は数多いです。
中野区・練馬区には「豊島塚」と呼ばれるこの戦いの豊島氏の戦死者を弔う塚が点在しています。この神社は「豊島塚」に建てられたものと伝えられています。
この神社のもう一つの見どころは江戸開府以前の東京の歴史を感じることができることです。御朱印はないそうですが、御朱印を頂く以上の価値があります。
近所にある江古田浅間神社もどうぞ!
籔内佐斗司氏の作品を楽しめる青松寺もどうぞ!
この神社は隋神門・本殿が籔内佐斗司氏の作品です。

まずは隋神門です。


十二支の動物達の彫刻の躍動感は見事です。下段の龍虎が相打つ様は特に見るべき彫刻です。

隋神門にあるお稲荷様は籔内佐斗司氏の作品です。武蔵野で戯れるかわいらしい狐達の彫刻は必見です。

境内の様子です。暑さも忘れる青々とした境内です。

祭儀殿です。四方に波の彫刻をあしらっており、この季節は清涼感があります。

社殿です。お稲荷様は朱い社殿というイメージが、また呪術的妖しさがありますがこちらは煌びやかです。


弁財天、大黒天、恵比寿様の優しそうな表情が良いです。組物の構成美との調和も良いです。
当代一の仏師の作品を誰にも邪魔されずに鑑賞できる至福がある神社です。
さて、この神社の創建時期は不明です。
戦国時代の始め頃、この神社がある江古田界隈では豊島氏と太田道灌による「江古田の戦い」がありました。
このブログでもたびたび言及していますが、太田道灌は周到に豊島氏を攻めたようで、太田道灌が豊島氏を打つために建立・寄進した神社は数多いです。
中野区・練馬区には「豊島塚」と呼ばれるこの戦いの豊島氏の戦死者を弔う塚が点在しています。この神社は「豊島塚」に建てられたものと伝えられています。
この神社のもう一つの見どころは江戸開府以前の東京の歴史を感じることができることです。御朱印はないそうですが、御朱印を頂く以上の価値があります。
近所にある江古田浅間神社もどうぞ!
籔内佐斗司氏の作品を楽しめる青松寺もどうぞ!