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アルフォンス・ミュシャ 四芸術 絵画  詩

 名画はある時は人生に指標を示し、ささくれた心を癒し、またある時は奮い立たせるものです。
 だからこそ展覧会に行くのが好きです。そこで今回は絵画鑑賞の素晴らしさが伝わる作品を紹介します。アルフォンス・ミュシャ の「四芸術 絵画」です。

アルフォンス・ミュシャ 四芸術_絵画

 ミュシャ の作品は心が華やぎます。
 冒頭で絵画鑑賞の素晴らしさを述べましたが、絵画鑑賞の素晴らしさの一つは幸せな気分になることです。
 この作品は幸運の象徴である虹が描かれているので幸せな気分になります、まさに絵画鑑賞の素晴らしさを称える作品とえます。

アルフォンス・ミュシャ 四芸術_詩

 さて、このブログでは四芸術の「舞踏」、「音楽」も紹介しています。今回は「絵画」を紹介しました。そうなると「詩」も紹介しなければなりません。
 「絵画」と違いこちらは内省的な印象です。絵画鑑賞により 自分の考えや行動などを深くかえりみることもあります。このことで新しい考えが湧いたり、悩みの解決策が思いつくこともあります。「詩」というタイトルですがこちらもまた絵画鑑賞の素晴らしさが伝わりますね。次回も絵画鑑賞の素晴らしさが伝わる作品です。
 
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イヴァン・シーシキンとイサーク・レヴィタン

  Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア 」に因んで、しばらくの間はロシア絵画が続きます。
 ロシアは雪に閉ざされる期間が長いので冬景色を描いた作品に傑作が多く、またそのせいか春の訪れを描いた作品にも傑作が多いです。
 そこで今回は冬景色を描いた作品と春の訪れを描いた作品を紹介します。

 まずはイヴァン・シーシキの「冬」です。

イヴァン・シーシキン 冬

 イヴァン・シーシキンは、イリヤ・レーピンとイワン・クラムスコイと同様に「移動派」といわれるグループのロシア人画家で、風景画を得意としていました。

 凍てつくような、縛れる寒さが伝わる圧倒的画力は刮目です。静寂を閉じ込めた絵画は多くありますがこの作品がその白眉といえます。雪に閉ざされたロシア人にとって、この風景は特別な思い入れがあるのでしょう。

 続けて、イサーク・レヴィタンの「春、大水」です。
 
2018年12月31日21時50分58秒0002
 
 この作品はBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア 」に出展されています。
 春の訪れを描く場合、早春に咲く花を描いたものを連想するかもしれませんが、雪が溶け始めたら春です。雪が溶け増水した川を描いてますが、静謐な描写は春が少しずつ近づいてくる様を表しているようです。
  イサーク・レヴィタン(リトアニア)も「移動派」と呼ばれる官立美術アカデミーの制約に抗議したロシア・リアリズム美術の画家集団が活躍していました。この集団はロシア各地を移動しながら展覧会を行っていたので「移動派」と名乗っていたそうです。
 

レンピッカ 「ピンクの服を着たキゼット」と「緑の服の少女」

  
 先日、ジョン・シンガー・サージェントの「 フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル」(こちら)を紹介したところ好評でした。
 そこで母と娘がテーマの絵画は他にないかと思い探してみたら、レンピッカとその娘キゼットを思いついたので紹介します。

 ピンクの服を着たキゼット

 「ピンクの服を着たキゼット」です。
 ピンク(といってもかぎりなく白い)の服は少女特有の初々しいエロスを引き立てます。西洋ではくつをぶらぶらさせるしぐさは誘惑を表すそうです。この誘惑はじわじわ魅かれていきます。小悪魔とはこういう子を言うのかもしれないです。

2017092521190755.jpg
 
 「緑の服の少女」です。
 この作品では大人な色気を堂々とした姿で描いています。いずれの作品も少女の肖像画は可憐、清楚という概念をぶち壊して挑発的です。レンピッカはこのような作品を通して、「なんだかんだいっても私の生きざまに魅かれてるのでしょ!」と言い放っているのではないかと思ってます。

 さてはレンピッカはいろいろ多忙で娘のキゼットとも滅多に会わなかったそうですが、この2作品以外にも娘を描いた作品は通あります。一見冷淡な母のようで、凡人には理解しがたいですが、これはこれで愛情の形だったのではないのかなと思います。

イサーク・レヴィタン 満開の林檎の木

 東北は美しい。 
 学生の頃住んでいた福島市では、桜が散ると桃、リンゴが開花します。福島市は春から初夏にかけて可憐な花々に満ちます。
 この記事を紹介する頃には福島市のリンゴの花は散っているかもしれませんが、今回紹介する作品はリトアニア出身の画家イサーク・レヴィタンの「満開の林檎の木」です。

イサーク・レヴィタン 満開の林檎の木

 学生の頃住んでいたアパートの周りは林檎畑だったので、私にとってはリンゴの花は福島の象徴。この絵は大変気に入ってます。 一見桜に見えますが、林檎と桜は同じバラ科の植物です。
  
 さて、イサーク・レヴィタンが活躍した時期のロシアでは「移動派」と呼ばれる官立美術アカデミーの制約に抗議したロシア・リアリズム美術の画家集団が活躍していました。この集団はロシア各地を移動しながら展覧会を行っていたので「移動派」と名乗っていたそうです。
 ちなみに学生時代のサークルは児童文化研究会で夏休みは紙芝居持って福島県内を移動していました。
 
 移動派の画家達の作品はどれも写実的です。ホキ美術館に所蔵されている作品群が好きな方は気にいると思います。

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