FC2ブログ

グスタフ・クリムト 「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」

 今回紹介する作品は「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」です。

2019年05月10日22時25分57秒0001

 作品の上部には「もし、あなたの行いと芸術で数多くの人びとを満足させることができないならば、少数者を満足させるために行為と芸術を行え。多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ。」が記されています。多数の喜ぶことを打破して新しい芸術を作ろうというグスタフ・クリムトの熱意が伝わります。
 
 また、女性の内面の性的欲求と性的抑圧の解放を啓蒙した作品でもあります。
 女性の下部には、セックスを表す蛇と、精子を表す2つのタンポポが描かれています。下ネタOKです~♡なんていう素人女性にはうさんくささしか感じませんが、女性が性的欲求と性的抑圧の解放をいうといまだ挑発的なのでとても先進的なメッセージといえます。 
 
 さて、男女問わず性は普段は閉じ込めている部分です。前回紹介した作品は心の奥に潜むサディスティックな欲望が暴かれように感じましたが、作品の女性が鑑賞者に向けて鏡をむけているところとこの作品のテーマから隠しているエロティックな欲望が暴かれるように感じます。
 今回の展覧会は美は癒すものであると同時に本性をあぶりだすものでもあると感じました。
スポンサーサイト

グスタフ・クリムト ユディト Ⅰ

 都立美術館で開催中の今回の展覧会はGWに行きました。入場に10分並んだものの思ったほど混んでいなかったです。
 前回は子供を描いた作品でしたが、今回は「ユディト Ⅰ」です。

2019年05月10日22時24分57秒0001

 今回の展覧会はグスタフ・クリムトの代表作が一堂に出展される充実の展覧会でした。
 さて、「ユディット」は故郷を襲った敵であるホロフェルネスの寝首を掻いた勇気と敵から人々と救った高潔な性格を描かれることが多いですが、この作品についての私の見解は「暴力は快楽」です。

 いじめ、体罰、パワハラ等陰湿・凄惨な出来事は絶えません。暴力はいけないことですが、絶えない理由はただ一つ「気持ちいい」からです。支配欲・破壊欲は性欲・食欲並みに「気持ちいい」のです。
 この作品は暴力する側の快楽さを感じます。この恍惚な表情の正体は、敵を倒した達成感というより誘い込んで惨たらしくいたぶってエクスタシーではないでしょうか?
 
 暴力は人を引き付けるものです。善良でありたいので認めたくなくても認めざるを得ない普段は心の奥にしまっている暴力への憧れを暴かれたような気分にもなります。
 美しい作品ですが、上質なホラー小説を読んだようなゾワゾワさを感じました。

グスタフ・クリムト 「赤子(ゆりかご)」と「ヘレーネ・クリムトの肖像」

 5月5日に「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に行ったので、この展覧会で見た作品を紹介します。5月5日はこどもの日なので子供にちなんだ2作品を紹介します。
 まずは「赤子(ゆりかご)」です。

2019年05月01日11時20分42秒0001

 グスタフ・クリムトは浮世絵に影響を受けており、赤ちゃんを包む布は浮世絵に描かれている着物をイメージしているそうです。
 子供は神様からの授かりものだからでしょうか?赤ちゃんが天空から見下ろしているようにも見えます。

2019年05月01日10時54分42秒0001

 次に「ヘレーネ・クリムトの肖像」です。
 少女の利発さに惹かれたため、以前から見たかった作品です。このブログで美少女を描いた作品を多く紹介していますが、この子の利発さは今まで紹介した作品の中で群を抜いてます。
 10代半ばの女性と思いきや、描かれているヘレーネ・クリムトの年齢は6歳と知り驚きました。

 次回はこれぞクリムトというべき作品を紹介します。このブログではクリムトの他の紹介しておりますが、カテゴリー「オーストリア」は全てクリムトです。よろしければご覧ください。
 

グスタフ・クリムト牧歌

 アスリート達の鍛え抜かれた身体は美しいですね、肉体美を愛でるのもオリンピック観戦の楽しみといえます。そこで今回紹介するグスタフ・クリムトの「牧歌」です。

201607092154.jpg
 
 中央の女性の豊かな曲線美もよいですが、左右の羊飼いの官能的な肉体美が魅力的です。クリムトが象徴主義に目覚めた作品のひとつに位置付けられているそうです。以前日本橋の高島屋で開かれた展覧会で見ました。 

 官能的な肉体美の競技でいえば水泳でしょうか。右の羊飼いの強いまなざしはスタート台に立つ選手のようです。こううい目線で見ると中央の女性も水泳選手のようです。
 水泳は日本がメダルを取れる競技ということもありますが、近所に日本代表クラスの選手を数多く輩出してきた東京スイミングセンターがあり、区内の高校に通う女の子が水泳でオリンピックに出場するので親しみがあるので特に期待しています。

このブログで紹介している次の作品もどうぞ!
「愛」
「パラス・アテネ」

 | HOME |  »

プロフィール

だまけん

Author:だまけん
当ブログへようこそ!
当ブログではお勧めのアート、御朱印の情報を発信します。


最新記事


最新コメント


リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック


検索フォーム


カテゴリ

未分類 (0)
外国人画家 (214)
アメリカ (15)
イギリス (28)
イタリア (12)
オランダ (28)
オーストリア (6)
スイス (17)
スペイン (4)
ドイツ (6)
東欧 (6)
フランス (50)
ベルギー (27)
北欧 (6)
ロシア (9)
日本人画家 (157)
江戸 (18)
浮世絵 (35)
明治~昭和 (37)
現在美術 (15)
現代美術(洋画) (37)
現在美術(日本画) (15)
寺社巡り (280)
足立 (1)
荒川 (3)
板橋 (4)
江戸川 (1)
大田 (2)
葛飾 (4)
北 (9)
江東 (16)
渋谷 (12)
品川 (3)
新宿 (9)
杉並 (9)
墨田 (5)
世田谷 (8)
台東 (33)
中央 (14)
千代田 (17)
豊島 (20)
中野 (1)
練馬 (8)
文京 (33)
港 (22)
目黒 (3)
東京多摩地域 (11)
神奈川 (11)
千葉 (15)
埼玉 (4)
その他地域 (2)
名所・旧跡 (24)
庭園・公園 (5)
建物 (6)
博物館 (6)
動物園・水族館 (7)