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箭弓稲荷神社その2 埼玉県東松山市

 前回は彫刻を紹介したので、今回は境内の様々なお稲荷様を紹介します。

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 三の鳥居のお稲荷様は凛々しく衛兵のようです。

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 社殿付近のお稲荷様は坂東の大地を駆けるかのようです。

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 境内社の穴宮稲荷です。七代目市川団十郎が特に信仰したことから、団十郎稲荷とも呼ばれています。

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 手前は丸々と可愛らしいお稲荷様です。小さく写っている白いお稲荷様は妖しさが漂っています。

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 前回は龍の彫刻の素晴らしさを紹介しましたが、こちらは鯉の彫刻です。

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 社殿の中に鎮座しているお稲荷様は威厳があります。

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 巨大な弓矢はこの神社の謂れによるものです。
 この神社は平安時代に平忠常の追討を命ぜられた源頼信がこの地に陣を張り、すでにあった当社「野久稲荷大明神」に祈願した際、白羽の矢のような形をした白雲が起って敵陣の方へ飛んだのを見て神様のお告げと感じたそうです。頼信はこれを喜び凱旋の際、立派な社殿を再建し名前を「箭弓稲荷大名神」としたそうです。

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 御朱印です。隈取りがある御朱印は大変珍しいですね。
 前回ご紹介したとおり、この神社は駅からのアクセスがいいので特に神社の彫刻が好きな方には特にお勧めしたいです。
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箭弓稲荷神社その1 埼玉県東松山市

 5月4日に埼玉県東松山市にある箭弓稲荷神社をお参りしました。

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 「やきゅう」と読むので野球に御利益があることと牡丹の名所として知られますが、彫刻の素晴らしさも有名です。

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 三の鳥居の扁額です。小さな龍神様が蠢いています。

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 彫刻が有名な社殿です。社殿の重厚さが良いです。江戸時代の享保から天保にかけて造営されたものです。

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 東側脇障子の彫刻は黄石公に靴わを渡す若き日の張良です。この神社は幾何学的な地紋彫が美しいです。

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 東側花頭窓周縁の双龍です。花頭窓の彫刻もまた有名です。

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 腰組の龍頭です。龍以外にも水に住む各神獣が彫られていました。

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 「仙人の烏鷺」です。仙人同士の対極を木樵が観戦しています。 仙人の対局時間は、悠久の時を経過していて、木樵の担いでいた斧の柄が腐ってしまったことから、仙人と比べ人間の寿命は短い。些細な争いなどはせずに大切な時間を有効に過ごしなさい...という教訓だそうです。

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 本殿・尾垂彫です。最上段が蜃、中央部が龍、下段が貘です。貘は悪夢や刀などの金属を食べることから、争いのない平安な世を希求するといわれております。

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 項羽と劉邦の「奇計楚兵を走らす」の彫刻です。劉邦は英雄ですが、、、漢建国後の「狡兎死して走狗烹らる」という言葉に象徴される功臣粛清は引きますね。

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 平安時代の刀工、三条小鍛冶の彫刻です。龍の彫刻は勇ましい坂東武者のようです。この神社は駅から歩いて5分という好立地のためお参りに行きやすいのも魅力です。次回は境内の様々なお稲荷様達を紹介します。

川越寺社巡りその3

 川越寺社巡りの最終回です。
 今回紹介するのは日本3大東照宮の一つ、千波東照宮です。

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 随身門です。徳川家康の遺骸を久能山東照宮から日光東照宮に遷座する際、川越で法要を行った際に使用したお堂とのことです。

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 幣殿です。この神社はお社が塀で囲まれており、塀の隙間から彫刻を見ることができます。

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 雨に濡れてしっとりした朱色もまた良しです。

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 雨で傘を差しながらコンデジで撮影したので若干ピンぼけで恐縮ですが、麒麟です。日光東照宮・久能山東照宮と比べるとコンパクトですがじっくりゆっくり鑑賞するにはちょうど良く、親しみやすさは他の2社以上にあります。

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 徳川家を守る旗本たちにように整然と並ぶ石灯籠も良しです。義父は私の父をみて三河武士のようだといいました。実際私の父方の実家は岡崎がルーツです。自分のルーツが徳川家のおひざ元のせいか徳川家ゆかりの寺社には特別な感情を持ちます。
でも、先祖は三河以来の侍ではないです。実家は布団屋です。三河は綿花の栽培が盛んだったので布団屋が多いのです

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 本殿の彫刻です。雨でも色彩豊かです。

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 獅子です。やや小さめのせいか可愛らしさを感じます。
 前々から川越の喜多院をお参りしたかったので、雨とはいえ楽しむことができました。
 川越には氷川神社というこれまた彫刻が素晴らしい神社もありますが、この日は雨のため断念、また川越市内から外れますが道教の寺院もあり、ここもお参りしたいですし、川越からさらに寄居に向かった先にある箭弓稲荷神社もお参りしたいです。
 
このブログの訪問者様が例のアレに感染しないことを祈ってます。

 このブログで紹介している他の東照宮の記事もどうぞ!
 芝東照宮
 久能山東照宮
 上野東照宮

川越寺社巡りその2

 川越寺社巡り第2弾です。
 城下町である川越は寺社も多く、その筆頭は喜多院です。

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 国の指定文化財である山門です。1632年に天海僧正により建立されました。
 前回紹介した鐘楼門とは対照的にこちらは質実剛健な美しさがあります。

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 多宝塔です。下層の方型、上層の円形、全体的には三角に見えます。仏教では世界は〇、△、□で成り立っているそうなので、この建物は世界を表していると解釈しました。 

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 江戸城のから移築した「徳川家光誕生の間」と「春日局化粧の間」がある書院です。喜多院の見どころは江戸城の遺構が保存されてることですが、 室内は撮影禁止です。

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 遠州流庭園です。本格的な日本庭園を愛でるの久々です。この日は平日で雨がちだったので空いていました。
 おかげで庭をじっくり堪能できました。雨だれの音が美しく響く仕掛けがありました。
  
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 五百羅漢です。1782年から1825年にかけて建立されたものです。

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 五百羅漢は自分に似た羅漢がいるそうですが、この頭をかく羅漢様は私に似てます。なぜなら私には頭をかく癖があるからです。

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 釈迦如来様と文殊・普賢菩薩様です。

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 慈恵堂と慈眼堂です。優秀な軍人のように規律のあるお堂と感じました。

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 御朱印です。喜多院は質実剛健な美しさがあるお寺でしたが、幕府の主要幕閣は元々は質実剛健をモットーとする三河武士です。このお寺は三河武士の精神を具現化したようでした。
 次回は絢爛豪華な神社です。

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