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伝土佐光信 百鬼夜行絵巻(部分) 辟邪絵神虫(部分)

10月13日に国立博物館で開催中のやまと絵展に行きました。
本気で見れば1日あっても足らない充実の展覧会なので、この日は伝土佐光信の「百鬼夜行絵巻(部分)」と「辟邪絵神虫(部分)」に的を絞りました。

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火の鳥の「異形編」は物語に登場する魑魅魍魎達が土佐光信の「百鬼夜行絵巻」のモデルとなったという場面にもこの絵巻に登場する妖怪たちが描かれています。子供の頃に火の鳥を読んで実物を見たいと思ってましたがついに叶いました。
怖いというよりユーモラスですね。昔から右にいる赤い奴が気になっていたのでググってみたら「赤へる」というそうですが、水木しげるは「のっぺら」と紹介し、「瓢箪子」とか「赤子玉」とも呼ばれているようです。人気の高い妖怪なのでグッズも売っていました。


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この作品は時期は忘れましたが江戸東京博物館で開催された妖怪の絵画展で見た記憶があります。
この日は応天門の変や信貴山の縁起を描いた教科書でお馴染みの作品もありましたが、昆虫採集が好きなのでこの作品は非常に興味深いです。
この虫は邪悪なものを喰らうとのことです。足が8本あるのでむしろ蜘蛛のようです。禍々しいお姿ですがだからこそ邪悪なものへの威力も凄そうです。

この日は鳥獣戯画で特に有名な「「甲巻 第16紙後半 - 第18紙」も展示されていました。この場面を見るのは3回目でこのブログでも紹介しています(こちら
描かれている動物達に「犬」がいないのが気になるところです。兎、猫、狐が描かれていますが古来より日本人が「萌え」と感じる動物は変わらないのか?と思いました。
この展覧会はまだ続きます。帰宅途中に上野がある利点を生かして定時に終わった金曜日にまた行ってみようと思っています。
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吉山明兆 五百羅漢図 第20号幅

4月8日に国立博物館で開催中の「特別展 東福寺」に行ったので、吉山明兆「五百羅漢図 第20号幅」を紹介します。

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この展覧会の目玉は東福寺を拠点に活躍した絵仏師の吉山明兆が描いた五百羅漢図です。
この作品は五百羅漢が動物達を手なずたうえで乗り込んでいる図です。猛々しい動物も手なずける五百羅漢の徳の高さを表すものです。
この展覧会では作品の横に4コマ漫画で作品を解説しており極彩色でホリの深いお顔なのでアメコミようです。おかげで五百羅漢様達の飄々とした日常が伝わります。案外飄々と生きるというのも何らかの境地なのでは、、、?

他にも金剛力士像の勇壮さは目を見張り、約2m17㎝もある旧本尊の「仏手」の巨大さは仏様の加護をを感じます。また、極めて写実的な東福寺の僧侶の肖像画も必見です。

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こちらは先着順1日500枚限定のホログラムステッカーです。これは御朱印帳に挟んでおくことにしました。

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おまけで東福寺の御朱印です。なお、展覧会場限定の御朱印もありました。
息子が生まれる前は年に一度は京都に行っており、八相の庭が好きなので東福寺は必ずお参りしていました。東福寺は塔頭ごとに趣がことなる庭園も多く一日いても飽きません。(東京では乗ることができない奈良線の103系に乗りたいという気持ちもありましたが、、、)
東京に居ながらにして東福寺の素晴らしさを感じることができるとても充実した展覧会でした。

紫式部日記絵巻

10月9日に五島美術館に行き、国宝の「紫式部絵巻」を見ました。

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 上段は「五島本第一段」です。
 10月17日の夜に藤原斉信(左)と藤原実成(右)が、宮の内侍(右上)と紫式部(中央)を訪ねる場面。絵葉書をスキャンしたもので省略されていますが、左側に大きく庭と月が描かれていました。現代風にいえば窓から映える景色が見えるオフィスで社員同士が雑談している場面でしょうか。
 下段は「五島本第二段」です。
 皇子誕生50日目の祝の日の様子です。のちの後一条天皇を抱く中宮彰子と女房たちを描いています。こちらは赤ちゃんを祝福している様子が伝わりますが、十二単って重そうです。昔は全てが人力でした。雅な方々は非力なイメージですが案外現代人より筋力があったかもしれませんね。

 さて、いずれの作品も加藤純子による復元模写も展示されていました。
 原本では黒ずんでいる調度品、公達・女房の衣裳は鮮やかです。特に調度品の鮮やかな赤が目を引きました。平安貴族は様々な種類の赤と黄緑に囲まれていたようです。
 合わせて展示されている詞書に書かれている文章が無学のため理解できないが残念ですが、絵巻からは仕事の合間のちょっとしたひと時を生き生きと描いていることが分かります。
 5月に源氏物語絵巻を見た際に、この美術館のもう一つのお宝である紫式部日記絵巻も見たいと思いましたが、案外早く叶いました。次回も紫式部日記絵巻を紹介します。

源氏物語絵巻 夕霧

 5月3日に世田谷区にある五島美術館に行き、国宝「源氏物語絵巻」を見ました。
 五島美術館といえば、国宝「源氏物語絵巻」。今回紹介するのは「夕霧」です。 

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  「夕霧(光源氏の子)が、落葉宮(故柏木の妻)の母一条御息所からの手紙を読もうとしている。そこへ、その手紙を落葉宮から夕霧への恋文と誤解した雲居雁(夕霧の妻)が、嫉妬のあまり背後から忍び寄って奪い取ろうとする場面。障子の陰で聞き耳を立てる2人の女房」(美術館の解説文)を描いたものです。
 
 下の作品は加藤純子という画家が復元模写したものです。国宝の方も描かれた当時はこのように鮮やかだったのでしょう。源氏物語は格調高い文学作品ですが、この場面はいわばコメディパートなのでしょうか?この復元模写のおかげで作品の世界観がより身近に感じられます。
 
 私は絵が得意とか画家を志望していたから絵画鑑賞が好きなのではなく、子供の頃、学習漫画、図工、国語、社会の教科書に載っている作品をいつか見たいと思ったからです。今回紹介した作品もその一つです。これでまた子供の頃の願いが一つ叶いました。

 ※ 五島美術館は庭園も有名ですがこのことは後日紹介します。

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