fc2ブログ

イヴァン・アイヴァゾフスキー 「天地創造」

 手塚治虫の火の鳥が全巻(講談社)あるので読み返しています。
 読んでいて涙が出るのは望郷編、読みごたえがあるのは奈良時代と21世紀がリンクしながら話が進む太陽編です。 いろいろな話がある中で、壮大な話の最終回ともいえる未来編が一番好きです。
 そこで今回紹介する作品はウクライナの画家であるイヴァン・アイヴァゾフスキーの「天地創造」です。

2020042311155.jpg

 イヴァン・アイヴァゾフスキーは荘厳な海を描いた作品が多く、オランダの海洋絵画とはまた違った魅力があります。この作品は2008年前後に都立美術館かBUNKA村で開催された展覧会で見ました。この作品は天地創造の一日目「暗闇がある中、神は光をつくり、昼と夜ができられた。」場面です。
 
 火の鳥にはいろいろな話がありますが最終的には人類が滅亡します。滅亡のエピソードが未来編です。未来編は最後の人類となった主人公のマサトが地球の再生を見届けるという話です。 
 この絵画は火の鳥未来編の主人公であるマサトが超生命体として再生を初めた地球を見守っているように場面および再生を始めた地球の海原を羽ばたく火の鳥にも見えたので紹介しました。
スポンサーサイト



イリヤ・レーピン 休息ヴェーラ・レピーナ肖像

 今年もこのブログを訪問いただきありがとうございます。少々早いですが、今年最後の記事です。
 ウクライナ生まれのロシア人画家、イリヤ・レーピンの「休息ヴェーラ・レピーナ肖像」です。

休息ーヴェーラ・レピーナ肖像

 この作品は2012年に来日しております。
 イリヤ・レーピンの良いところはフランス絵画のように見る側のインテリジェンスを問うことのない親しみやすさと端正な画風です

 この作品はイリヤ・レーピンが奥さんをモデルに創作していたら途中で寝てしまったところを描いています。端正な寝顔に見とれます。見ているだけで心が休まります。
 今年はコ××のおかげで心が休まりませんでしたね。せめて来年の今頃はこの作品のように安らかであってほしいものです。
 
 ではよいお年を!!

 このブログでは次の作品も紹介しているのでよろしければどうぞ!

何という広がりだ
あぜ道にて―畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち

イリヤ・レーピン トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック

 ロシア絵画の紹介が続きましたが、今回が最終回です。
 紹介する作品はイリヤ・レーピン(ウクライナ出身)で「トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック」です。  

イリヤ・レーピン トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック

 ロシアは地理的に東洋に近くモンゴル人に支配されていたせいか他の西欧諸国とは違う文化的背景があります。この作品に描かれているコサック達は顔は濃いけど髪型、衣装は東洋的です。

 タイトルなしだと一見北斗の拳の悪漢がひゃっはツ~と言ってそうな作品ですが、これはザポロージャのコサックが降伏を迫るスルタンにお断りの手紙を書いているところです。スルタンを笑い飛ばして士気を鼓舞してます。

 嫌なことを笑い飛ばすことも大切です。第三者は単なる愚痴。悪口には共感しません、不快な相手を笑いのネタにすることのほうが周りの共感も得やすいです。
 この作品は他の西欧諸国とは違う文化的背景があるロシアの象徴であると同時に、最近のこのブログの裏テーマ、辛い人へのエールになると思ってます。

カジミール・マレーヴィチ 黒い十字架のあるシュプレマティスムのコンポジション

 ロシア絵画を紹介しましたが、ロシア・アヴァンギャルドを忘れてはいけません。そこで今回紹介する作品は「カジミール・マレーヴィチ」の「黒い十字架のあるシュプレマティスムのコンポジション」です。

黒い十字架のあるスプレマティズムのコンポジション

 カジミール・マレーヴィチ(ウクライナ出身)は抽象性を徹底した絵画「シュプレマティスム」を提唱し、その作品群は抽象絵画の到達点ともいわれ、のしのロシア・アヴァンギャルドに大きな影響を与えました。この作品も渋谷の文化村の展覧会で見ました。

 科学者が物事と単純化してこの世界の理を追求しますが、画家もしかりで抽象絵画はこの世界の理を単純化して表現していると思います。単純化しているのでいろいろな解釈ができそうです。
 
 白がパン、赤がワインだとしたら、これは聖書の教えを説いているといえますし、黒は台地、赤は太陽、白は雪ということで、広大なロシアの平原を表しているともいえそうですし、赤軍ということで共産党、黒は労働者、白は白軍ということでブルジョワジーを表して共産党の勝利を表しているともいえるでしょう。
 魅惑的な作品の多いロシア絵画。私は毎年のように作品が来日してくれてもよいと思っています。

 | HOME |  »

プロフィール

だまけん

Author:だまけん
絵画と東京近郊の寺社情報を発信します。
twitter @5dama2tonもよろしく!


最新記事


最新コメント


リンク

このブログをリンクに追加する

最新トラックバック


検索フォーム


カテゴリ

未分類 (0)
外国人画家 (254)
アメリカ (20)
イギリス (29)
イタリア (12)
ウクライナ (6)
オランダ (32)
オーストリア (11)
スイス (20)
スペイン (7)
ドイツ (11)
東欧 (8)
フランス (55)
ベルギー (31)
北欧 (8)
ロシア (4)
日本人画家 (216)
江戸以前 (4)
江戸 (23)
浮世絵 (44)
明治~昭和 (44)
現在美術 (33)
現代美術(洋画) (46)
現在美術(日本画) (22)
寺社巡り (429)
足立 (9)
荒川 (14)
板橋 (17)
江戸川 (1)
大田 (5)
葛飾 (6)
北 (27)
江東 (16)
渋谷 (11)
品川 (7)
新宿 (11)
杉並 (11)
墨田 (5)
世田谷 (14)
台東 (43)
中央 (17)
千代田 (18)
豊島 (26)
中野 (1)
練馬 (11)
文京 (40)
港 (30)
目黒 (5)
東京多摩地域 (15)
神奈川 (14)
千葉 (39)
埼玉 (9)
その他地域 (7)
名所・旧跡 (60)
庭園・公園 (9)
建物 (19)
博物館 (14)
動物園・水族館 (18)