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メアリー・カサット 家族

10月の土日は史上最悪な天候が続きましたが、今月は落ち着いてなによりです。この時期は七五三で子供の成長を祝う姿を見かける機会が多いので前回に引き続き、子供の成長をテーマにした作品です。メアリー・カサットの「家族」です。

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 メアリー・カサットといえば母子像です。この作品は、少女が手にする赤色のカーネーションの花言葉は『母の愛情』ですが、図像学的にはキリストの受難を表すとされています。母の慈愛に満ちた表情など描くメアリー・カサットとしては珍しい作品だそうです。

 息子はかわいいですが、将来どのようなトラブルが起こるのかという憂い、自分自身が大丈夫かという不安もあります
この作品は2016年8月15日に横浜美術館で開催された展覧会で見ましたが、数ある彼女の傑作の中でこの作品に魅かれたのはそのせいかもしれないです。

 このブログで紹介している他の作品もどうぞ!

青い肘掛け椅子の上の少女
湯浴み」この作品は展覧会に出展されていました。
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バスキアその2

 前回に続いてバスキア展の紹介です。

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 「プラスチックのサックス」です。
 バスキアは日本で個展を開いた際、折り紙に感銘を受けたそうです。この作品の随処に日本人にはおなじみのトーヨーの折り紙のパッケージがコラージュされています。 今回の展覧会で一番親しみを感じました。

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 「炭素/水素」です。
 五重塔を描いています。80年代は米ソによる核戦争の危機がありました。現在に至るまで核軍縮の動きはあったものの、状況は当時よりやばいです。優れた芸術家は未来のユートピアを予測しますが、ディストピアも予測するようです。

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 「無題」です。最後の作品とされています。
 文字がみっちりと描かれており、情報量が多い作品です。飛び交う電波を見ることができたら私たちの周りは0と1で表現された文字が無数に飛び交っているはずです。
 この状況をユートピアかディストピアかはわかりませんが、バスキアにはこの時代のことが見えたのかもしれません。

 今年もあとわずかですが、今年一番の収穫といっても過言でない展覧会でした。

バスキア その1

 10月7日に森アーツセンターギャラリーで開催中の「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」に行きました。
 音声ガイド無料、一部作品は撮影可能の至れり尽くせりな展覧会でした。この展覧会ではバスキアと日本とのかかわりをテーマしておりました。

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 まずは「フーイー」という作品です。
 一見、楽しそうに見えますがびっしりとした文字、画面いっぱいに何かを描こうとしつつも、ところどころ破れたような作品は不穏な気分になります。夭折したバスキアは自分の一生は短いと感じていたのでしょうか?短時間に多くのこと語ろうとするような作品でした。

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 あの前澤社長が所有する作品です。タイトルは「無題」です。
 情熱があふれる、勢いを感じる作品です。前澤社長が大枚はたいて購入した理由がわかる気がしました。

IMG_3554.jpg
 
 「自画像」です。
 この展覧会で初めてバスキアの作品を見ました。全体的にカラフルで躍動感がありながらどこか悲しげな印象を受けましたが、kの作品は無邪気な感じでした。

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 「オニオンガム」です。
 バスキアが生きた80年代はJapan as №1と言われた時代で日本製の電化製品が世界を席巻していました。
 この作品は日本製品があふれている状況を皮肉ったものだそうです。この作品だけ見るとバスキアは日本が嫌いのように思えますが、次回は親日家としてのバスキアの作品を紹介します。

キース・へリング 

 「羊をめぐる冒険」の続編「ダンス・ダンス・ダンス」も読みました。
 キース・へリングの作品はこの小説を連想するので紹介します。

キース・へリング

 「ラディアントベビー」と呼ばれるキース・へリングのアイコンともいうべき作品です。
 この小説は東京ディズニーランドが開園した年が舞台です。私は小学校3・4年生の頃です。この時代に脚光を浴びたのがキース・へリングです。小説の主人公もキース・へリングのバッチを身に着けています。

2012年11月07日22時17分02秒0001

 もう一つ有名なアイコンは踊る犬です。この小説のタイトルでもあり、キーワードは「踊る」なので合わせて紹介しました。
 
  「ダンス・ダンス・ダンス」は、当時流行っていた洋楽が度々登場したり(YESは登場してないな、、、)、 主人公は渋谷や麻布で飲んでたりと一見オシャレな小説ですが、常に「死」がつきまとい、読んで華やいだ気分になるものではありません。「喪失」を抱えて生きる主人公の気持ちがよく理解できるので我がことのように読みました。

 今回この2作品を紹介したのは80年代を象徴するからでもありますが、私はキース・へリングが夭折したこともあって「死」のイメージを持っています。 華やかに見えつつも「死」という喪失がつきまとうところが、「ダンス・ダンス・ダンス」の世界観に合っていると思い紹介しました。

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