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バーン=ジョーンズ 三美神

 三菱一号館美術館では、「ラファエル前派の軌跡展」が開催されているので、この展覧会で見た作品を紹介します。
 まずは、バーン=ジョーンズの「三美神」です。
 三美神
 
 三美神とはローマ神話に登場する女神で、それぞれ愛(amor)、慎み(castitas)、美(pulchritude)を司っており、
左端が「官能」、中央は「純潔」、右端が「美」を表し、女性の美しさはこの三つの調和であることを説いてるそうです。西洋絵画で良く描かれる主題で、このブログではルーベンスの「三美神」を紹介しています(こちら

 この作品の良いところはアスリートのように鍛え抜かれたボディーと健康的な色香です。私の母校は女子陸上が有名でしたが、この乙女達は陸上選手のようです。
 数ある作品の中で、この作品を紹介した理由は、この作品を見るのは2回目なので再会できて嬉しかったからです。いつ見たかは定かではありませんが、同じく三菱一号館美術館の展覧会で見た気がしています。
 次回もこの展覧会で見た作品です。 

バーン=ジョーンズ ピグマリオンと彫像 成就

 美少女キャラについて語るとき「~は俺の嫁」といいいますが、先日ヤフーで初音ミクと結婚式を挙げた男性の記事を見ました。
 そこで今回紹介するバーン=ジョーンズの「ピグマリオンと彫像 成就」です。

2018年9月01日20時34分53秒0031

 2012年に東京丸の内の三菱一号館美術館で開催された「バーン=ジョーンズ展 ― 装飾と象徴 ―」展に出展されていました。
 当時はガラテアの程よい肉付きがとても魅力的に感じました。
  
 この作品は、現実の女性に失望したピグマリオンが自身で作ったガラテアの像を愛し、その思いを汲み取った愛の女神アフロディテが、ガラテアを人間に変え、ピグマリオンとガラテアは結婚して幸せに暮らしたという話をテーマにした4部作です。

 冒頭の話を聞いて、今どきの男は生身の女性と付き合えないのかと憤る方もいるでしょう。(ただし、相手が○音○ンだったら憤っているかも) しかし想像上の女性や2次元の女性に恋い焦がれるのは太古からあることです。
 ピグマリオンと似たような話を聞いてこの作品を思いたったので紹介しました。

ターナー 戦艦テメレール号

 2回続けてターナーの作品を紹介しましたが、代表作といえば、そして来日してほしい作品といえば「戦艦テメレール号」です。
 
戦艦テメレール
                            
 イギリスは海軍力で7つの海を支配し、蒸気機関の発明で産業革命を起こした国です。
 したがって、この作品はまさに「イギリス」を象徴していると言えます。2005年に行われたイギリス国内の一般投票により「最も偉大なイギリス絵画」に選ばれたそうです。ちなみに私の新婚旅行はロンドン。理由はこの作品が見たかったからです。

 蒸気船に曳航される帆船はトラファルガー海戦では2番艦、大和に対する武蔵のような戦艦です。そんな栄光ある帆船が小さい蒸気船に曳航されて解体される風景です。
 そのため、新しい時代(産業革命)の幕開けと一つの時代の終焉を描いた絵でもあります。世界史の教科書には「産業革命」の象徴として載っていました。
 
 夕陽と雲を貫く光線、そして暮れなずむ空の描写が素晴らしいです。そしてキャンバス一杯に広がる空間の描写も素晴らしいです。私は特に雲を貫く光線の描写に感嘆しました。
 夕暮れ時の青空と夕焼けが混ざる瞬間を描いたのは、時代の終焉を夕陽で、新しい時代への期待を青空で表したかったのかも知れません。

ターナー 風景・タンバリンをもつ女

  郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」は、福島県にある郡山市立美術館が所蔵するターナーの版画展といっても過言ではない内容だったことは先日紹介したとおりで、国内にはターナーの作品が案外多いことがわかる展覧会でした。
 そこで今回紹介する作品は、国内にあるターナーの作品の代表といっても過言ではなく、そしてこの展覧会にも出展されている「風景・タンバリンをもつ女」です。

風景・タンバリンをもつ女
 
 栃木県立美術館が所蔵しており、私自身この作品を見るのは3回目です。 

 先日、ターナーの作品を見ているとYESの楽曲を連想するといいましたが、この作品に関しては論語の 「子、川上に在りて曰く、 「逝く者は斯くの如きか。昼夜を舎(お)かず」」という言葉を連想します。
 
 孔子が滔々と流れる河を見て言った言葉です。解釈はいろいろあるようですが、河の流れのように大きな気持ちを持つことの大事さと河の流れのように日々大きくなっていくことの素晴らしさを感じます
  論語の言葉を踏まえてこの作品を見ると、滔々と流れる河辺で楽しげに歌う女達は迷った心を励ましてくれるもののように感じてきます。
 次回はターナーのあの名作を紹介しようと思っています。ではまた!

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