ターナー ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス

 年末に見たラファエル前派の展覧会に感動したのでイギリス絵画を深めてみようと思い、今月はイギリス絵画を紹介しました。イギリス絵画といえば、ターナーを忘れてはいけません。そこで「ターナーの画歴の中心をなす作品」として知られる「ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス」です。

ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス

 ホメロスの叙事詩「オデュッセイ」のひとつ目の巨人ポリュフェモスの棲む火山島に漂着した英雄ユリシーズ
一行がポリュフェモスを倒して脱出する場面です。

 ターナーといえば湿潤な空間を照らす光が、見る者を幻想的な世界に引き込む作品ですが、この作品は「戦艦テメレ―ル」以上に引き込まれます。
 ラファエル前派のような作風を良しとする文化があるから、のちにデヴィッドボーイやT-REX、クイーンのようなアーティストが誕生したのかもしれないように、ターナーのような作風を良しとする。音楽でいえばイエスやエンヤのようなアーティストが誕生したのかもしれないですね。

 また、空の色は常に一定ではなく光かげんで実に多様な表情をするものですだからこそ私は夕暮れ時の空が好きですが、ターナーは多様な空を描かせたら天下一なのでとても好きです。

このブログで紹介している主な作品もどうぞ!
「戦艦テメレ―ル」(こちら
「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」(こちら
「ノラム城、日の出」(こちら
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ウィリアム・ウォリス イチゴ泥棒

 前回、「アーツ&クラフト」の第一人者であるウォルター・クレインを紹介したからには、ウィリアム・ウォリスを紹介しないわけにはいけません。そこで「イチゴ泥棒」です。

2016年01月13日21時55分18秒0001

 ウィリアム・ウォリスがデザインした柄の壁紙やクッションがあるだけで、部屋の中はイングリッシュ・ガーデンになったような気分になりますね。
 
 ウィリアム・ウォリスがデザインした柄はいろいろありますが、今回この作品を紹介したのは、スーパーの店頭にはイチゴが出始め、もうすぐ来る春を感じるからと、イチゴをついばむこの鳥は日本では冬の鳥であるツグミだからです
 冬真っただ中とはいえ、春の訪れも感じるこの季節にふさわしいと思い紹介しました。このブログでは「デイジー」という作品も紹介しています。(こちら
 今月はイギリス絵画を紹介してきましたが、次回はターナーです。

ウォルター・クレイン ホイットビー修道院

 今回紹介する作品は、ウォルター・クレインの「ホイットビー修道院」です。2012年に紹介していますが、前回紹介した作品が出展されていた展覧会で一番良かったので、一部再編集したうえで改めて紹介します。

ウオルター・クレイン ホイットピー修道院

 ウォルター・クレインはウィリアム・ウォリスと並び称される「アーツ&クラフト」の第一人者で絵本の挿絵が有名な画家ですが、このような風景画も描いています。 この作品は府中市立美術館で開催された「ターナーから印象派へ 光の中の自然」に展示されていました。
 
 廃墟はかつての人々の営みを想像したり、なにか宝物があるようなわくわく感、懐かしさを感じたりといろいろな想いが湧きたちます。このいろいろ湧き立つ想いを「廃墟萌え」というのでしょうか?
 ホイットビー修道院はイングランドで一番美しい廃墟といわれてるらしく、凛とした美しさがあります。この展覧会の目玉はターナーでしたが、この作品が一番美しかったです。
 廃墟の美しさを描いた作品として、このブログでは石黒賢一朗の「SHAFT TOWER(赤平)」を紹介しているのでよろしければどうぞ!(こちら

ジョン・エヴァレット・ミレイ グレン・バーナム

 樹木希林がオフィーリアに扮した宝島社の新聞広告は、インパクトがありましね。そこで今回はジョン・エヴァレット・ミレイの作品です。「オフィーリア」は紹介したことがある(こちら)、ので「グレン・バーナム」です。
 
グレン・バーナム

 この作品は2009年に府中市美術館で開催された展覧会で見ました。 「グレン・バーナム」は地名と思われます。ジョン・エヴァレット・ミレイが住んでいた「バーナム館」周辺の風景を描いたものだそうです。

 季節が冬なので紹介しました。
 ザクザクという足音と白い息が見えるくらい精緻な作品です。冬の凛とした大気も伝わりそうです。冬は過ごすのには厳しい季節ですが、いろいろなことが浄化されて新しいものが芽吹く春の準備期間でもあり、何かよいことがあることを期待させてくれます。この作品で描かれている冬空はどんよりとしたものではなく、明るいのでそのようなことを思いました。

 「エステル」という作品も紹介しています。(こちら)。年末に見た展覧会に感動したのでしばらくの間はイギリス絵画です

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