ターナー 戦艦テメレール号

 2回続けてターナーの作品を紹介しましたが、代表作といえば、そして来日してほしい作品といえば「戦艦テメレール号」です。
 
戦艦テメレール
                            
 イギリスは海軍力で7つの海を支配し、蒸気機関の発明で産業革命を起こした国です。
 したがって、この作品はまさに「イギリス」を象徴していると言えます。2005年に行われたイギリス国内の一般投票により「最も偉大なイギリス絵画」に選ばれたそうです。ちなみに私の新婚旅行はロンドン。理由はこの作品が見たかったからです。

 蒸気船に曳航される帆船はトラファルガー海戦では2番艦、大和に対する武蔵のような戦艦です。そんな栄光ある帆船が小さい蒸気船に曳航されて解体される風景です。
 そのため、新しい時代(産業革命)の幕開けと一つの時代の終焉を描いた絵でもあります。世界史の教科書には「産業革命」の象徴として載っていました。
 
 夕陽と雲を貫く光線、そして暮れなずむ空の描写が素晴らしいです。そしてキャンバス一杯に広がる空間の描写も素晴らしいです。私は特に雲を貫く光線の描写に感嘆しました。
 夕暮れ時の青空と夕焼けが混ざる瞬間を描いたのは、時代の終焉を夕陽で、新しい時代への期待を青空で表したかったのかも知れません。
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ターナー 風景・タンバリンをもつ女

  郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」は、福島県にある郡山市立美術館が所蔵するターナーの版画展といっても過言ではない内容だったことは先日紹介したとおりで、国内にはターナーの作品が案外多いことがわかる展覧会でした。
 そこで今回紹介する作品は、国内にあるターナーの作品の代表といっても過言ではなく、そしてこの展覧会にも出展されている「風景・タンバリンをもつ女」です。

風景・タンバリンをもつ女
 
 栃木県立美術館が所蔵しており、私自身この作品を見るのは3回目です。 

 先日、ターナーの作品を見ているとYESの楽曲を連想するといいましたが、この作品に関しては論語の 「子、川上に在りて曰く、 「逝く者は斯くの如きか。昼夜を舎(お)かず」」という言葉を連想します。
 
 孔子が滔々と流れる河を見て言った言葉です。解釈はいろいろあるようですが、河の流れのように大きな気持ちを持つことの大事さと河の流れのように日々大きくなっていくことの素晴らしさを感じます
  論語の言葉を踏まえてこの作品を見ると、滔々と流れる河辺で楽しげに歌う女達は迷った心を励ましてくれるもののように感じてきます。
 次回はターナーのあの名作を紹介しようと思っています。ではまた!

ターナー キルカーン城 クラチャン・ベン山 -真昼

 4月29日に東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」に行きました。
 実質的には福島県にある郡山市立美術館が所蔵するターナーの版画展といっても過言ではない内容でした。ターナーの作品は朧げですが、版画版は緻密です。今でいえばトラヴェルライターであり、優れた版画家でもあったターナー。魅力がさらに増す充実の展覧会でした。そこで今回紹介するのは「キルカーン城 クラチャン・ベン山 -真昼」です。 

キルカーン城 クラチャン・ベン山 -真昼

 雨があがり平原に虹がかかり始めた様子を描いた作品です。
 雨が上がった安堵感、あふれるマイナスイオンが伝わると同時に虹の近くにあるようで遠くにある不思議な感覚が伝わります。

 空模様は日没、夜明け、雨上がりと条件が変わる瞬間が美しいので好きです。その一瞬がずっと見ることができるからターナーの作品は素晴らしいと思ってます。

 さて、この作品を見ていたら、電気グルーブの「虹」の「遠くて近いつかめない、どんな色か分からない」という一節を思い出し、さっそくDLしました。以前もターナーの作品を見てYESのようだいったことがありますが、なぜかターナーの作品をみていると誰かしらの曲を連想します。

 この展覧会の魅力は冒頭のとおりです。一番紹介したかった作品は「ストーンヘンジー」というTheイギリスというべき風景を描いた作品ですが残念ながら絵葉書は売ってないです。また、郡山市立美術館が所蔵するターナーの版画の絵葉書もなかったです。
次回もこの展覧会で作品を紹介します。

フレデリック・ロード・レイトン プシュケの水浴

3月24日に横浜美術館で開催中の「ヌード NUDE 英国テート・コレクション」に行きました。
 テート・ブリテンが所蔵するヌードを様々な切り口で紹介する充実の展覧会でした。今回紹介するのはフレデリック・ロード・レイトン の「プシュケの水浴」です。

フレデリック・ロード・レイトン プシュケの水浴
 
 フレデリック・ロード・レイトンの晩年の大作です。
 ギリシア彫刻のプロポーションと大理石のような滑らかな肌を理想の美として追求してきた画家です。この作品はひたすら美しいいです。葛飾北斎は年を取るにつれて理想に美に到達しましたが、この画家も同様のようです。

 この作品は会場に入ってすぐの場所に展示されていました。
 新婚旅行でロンドンに行き、大英博物館、ナショナルギャラリー、そしてテート・ブリテンに行きました。この作品は見覚えがあります。イギリスの美術館の展覧会なのでイギリス絵画の作品は他にもありますが、新婚旅行で見た作品と再会できてうれしかったので紹介しました。次回はロダンの作品を紹介します。

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