英一蝶 涅槃図

 8月13日に都立美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展―東西の名品、珠玉のコレクション」に行ったので。3回に渡りこの展覧会について紹介します。まずは英一蝶の「涅槃図」です。

2017年08月13日22時06分05秒0003
 
 この作品のポイントは動物達です。様々な動物達(よく見と虫達も)もお釈迦様の入滅を嘆き悲しんでおります。これは仏の前では皆平等という教えによるものです。涅槃図のテーマに合わないことを承知でこの作品の感想をいうと、動物達のユーモラスな様がよいです。特に 画面右端の悲しみのあまりのけ反る白い象に注目です。
 
 この展覧会はタイトルの通り、西洋美術や東洋美術の逸品を展示しています。
 英一蝶の作品は意外と見る機会が少なく、この作品はボストン美術館に埋もれていて近年修復されたことで話題になっていたので、東洋美術の逸品の中でも特にお勧めしたいです。

 このブログでは英一蝶の代表作「布晒舞図」も紹介しております(こちら)。
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伊藤若冲 池辺群虫図

息子が昆虫採集することにはまっているので、今回紹介する作品は伊藤若冲の「池辺群虫図」です。

池辺群虫図

 昆虫はよく見ると機能的な美しさがあります。スレンダーなトンボが直進して飛ぶさまは、まさに飛ぶためのフォルムといって良いです。蝶のひらひら舞う姿は、花から花へホバリングするためのようです。

 また、昆虫採集といいつつもよく捕まえるのはオタマジャクシと蛙です。自転車で15分ほどの場所に池がある公園があり、そこにはオタマジャクシと蛙が多いです。蛙の幼生は小さくて愛嬌があります。

 トンボ、蝶、蛙等、小さな命を愛でた伊藤若冲の人柄が伝わります。
 昆虫の機能的な美しさと蛙のちょこんと座っている姿がよいので最近では、鳳凰や鶏を描いた作品よりも、この作品が私のお気に入りになっています。

伊藤若冲 老松白鳳図

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 酉年ということで今回紹介する作品は伊藤若冲の「老松白鳳図」です。

老松白鳳図

 伊藤若冲の傑作「動植綵絵」の中で特に人気が高い作品です。朝日、鳳そして松と縁起の良いものが描かれているので新年にふさわしいです。
 
 この絵の魅力は鳳の輝く白さ、飛天のようにしなやかな尾羽が妖艶さに神々しさを加えています。
 僧籍でもある伊藤若冲にとって絵を描くことは修行で、朝日は悟りの象徴。相国寺に納めることを目的に描いたこの作品はいわば修行の成果と言えます。
 
 さて、葛飾北斎が描いた鳳凰も負けず劣らず色っぽい目をしているので、鳳凰は妖艶に描くことがこの時代のスタイルだったのかもしれません。
 また、ビジュアル系バンドや歌舞伎の女形は妖艶です。日本人は妖艶な男性を愛でる伝統があるのかもしれないです。もし伊藤若冲が現在に生きていたら、ビジュアル系バンドのファンかもしれないですね。
 

「大鶏雄雌図」も併せてどうぞ
葛飾北斎の描いた鳳凰もどうぞ

伊藤若冲 鼠婚礼図

 こうしてのほほんとブログができるのも、皆々様のおかげです。
 さて、3連休にディズニーランドへ行きました。ミッキーマウスにちなんで伊藤若冲の「鼠婚礼図」を紹介します。

鼠婚礼図

 伊藤若冲といえば「動植綵絵」じゃないか!という方もいると思いますが、これだけが若冲の魅力ではありません。
 愛らしいも素朴な水墨画また魅力的です。「動植綵絵」は一流料亭の味なら、今回のような作品は街で評判のレストランのごとき親しみやすさです。

 さて、今回この作品を紹介したもう一つの理由は、今月10月は婚礼シーズンでもあるからです。この作品からは結婚式の2次回のごとき賑やかさが伝わります。
 画面の右の既に出来上がったるネズミが一番微笑ましいです。一族または出席者に一人はいるお調子者もうまく描いてますね。
 ちなみに私の時にもお調子者の一族がいました。その人は土木関係の仕事をしており、出席者に市役所の道路関係の部署の人がいたので、私の結婚式なのに接待じみたことをしてました、、、、

 この作品は京都の細見美術館が所蔵してますが、上京されることも多く、何回か見たことがあります。一度は京都で見たいものです。

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