レンピッカ 「ピンクの服を着たキゼット」と「緑の服の少女」

  
 先日、ジョン・シンガー・サージェントの「 フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル」(こちら)を紹介したところ好評でした。
 そこで母と娘がテーマの絵画は他にないかと思い探してみたら、レンピッカとその娘キゼットを思いついたので紹介します。

 ピンクの服を着たキゼット

 「ピンクの服を着たキゼット」です。
 ピンク(といってもかぎりなく白い)の服は少女特有の初々しいエロスを引き立てます。西洋ではくつをぶらぶらさせるしぐさは誘惑を表すそうです。この誘惑はじわじわ魅かれていきます。小悪魔とはこういう子を言うのかもしれないです。

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 「緑の服の少女」です。
 この作品では大人な色気を堂々とした姿で描いています。いずれの作品も少女の肖像画は可憐、清楚という概念をぶち壊して挑発的です。レンピッカはこのような作品を通して、「なんだかんだいっても私の生きざまに魅かれてるのでしょ!」と言い放っているのではないかと思ってます。

 さてはレンピッカはいろいろ多忙で娘のキゼットとも滅多に会わなかったそうですが、この2作品以外にも娘を描いた作品は通あります。一見冷淡な母のようで、凡人には理解しがたいですが、これはこれで愛情の形だったのではないのかなと思います。
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ゴッホ ルーラン夫妻の肖像画

 都立美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展―東西の名品、珠玉のコレクション」の目玉は、ゴッホのルーラン夫妻の肖像画が2点同時に展示されていることです。

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 上段は「郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン」下段は「子守唄、ゆりかごを揺らす オーギュスティーヌ・ルーラン夫人」です。

 ルーラン夫妻はゴッホのモデルとなってくれる数少ない友人です。この夫妻と子供達を描いた作品はほかにも数多くあるそうです。 おそらく、ゴッホは一言でいえば面倒くさい人で、ましてや心を病んだしまったので、周りから人が離れていったに違いないです。そんなゴッホを優しく見守っていたこの夫妻の心の広さを感じる肖像画です。

 人は一人では生きていけません。ちょうど一年前から上司との人間関係がこじれましたが、一方で社内に支えてくれる人もいまsた。また辛かった時期は家族の支えもありました。
 ゴッホを優しく見守っていた夫妻の肖像画は一人では生きていけないことを強く語りかけてくれます。この展覧会で一番心にしみた作品でした。 

ジョン・シンガー・サージェント フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル

 都立美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展―東西の名品、珠玉のコレクション」はアメリカ人画家の作品も充実しています。今回紹介するのはジョン・シンガー・サージェントの「 フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル」です。

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 上品な親子の肖像画です。見ているだけでよい意味でドキドキします。母親が凛としているの対し、娘はけだるそうです。肖像画を描いてもらっている途中でだれたのでしょう。この娘の描写が可愛いいです。
 夏休み期間中の展覧会は、夏休みのレポートのため女子小~高校生の姿が普段より多いですが、彼女らはこの作品は皆一様にかわいいという感想のようでした。

 さて、他にも、ジョージア・オキーフ の作品が2作品出展されていました。
 特に「赤い木、黄色い空」は燃えるように赤い灌木が羽ばたく鷲のように、またすべてを受けれる神のように描かれ大自然への畏怖が伝わる作品でした。しかし絵葉書はなかったのが残念です。次回はゴッホを紹介します。

このブログではジョン・シンガー・サージェントの「Carnation Lily Lily Rose」 (こちら)を紹介しています。

アルチンボルド 夏 秋

 先日、国立西洋美術館で開催中の奇想な寄せ絵で有名なアルチンボルドの展覧会に行ったので、この展覧会で見た作品を紹介します。

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2017年07月19日21時50分02秒0003

 上段は「夏」、下段は「秋」です。今の季節と次に来る季節の寓意であることから紹介することにしました。これらの作品は「四季」と呼ばれる連作で、「春」・「冬」」という作品もあります。
 いづれの作品も季節の野菜・果物を巧みに構成しており、ただただその技量に驚嘆するばかりです。「夏」はおしゃれな若者、「秋」は渋みを身につけた紳士のようです。

 この展覧会に展示されている各作品は、作品に描かれている人物(?)を構成する静物一つ一つの精密さ等、鑑賞のポイントが多いですが、アルチンボルドはこれらの作品をいわばエンターテインメントとして描いたそうです。
 理屈抜きに構成の妙を楽しむことができる愉快な展覧会で、そのせいか子連れが目立っていました。夏休みに親子で行くのもよいですね。

 このブログでは日本一有名な寄せ絵である歌川国芳の「みかけハこハゐがとんだいい人だ」も紹介しています。(こちら
 

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