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原雅幸 Bluewaterの並木道

 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでます。
 この小説は20代のころ読んだことがありますが、内容が理解できず、40代になって始めてやっと読めるようになりました。この小説は村上春樹がビッグデータや電子通貨を巡る昨今の覇権争いを予感していたのではといいたくなる作品です。
 この記事を書いてる時点では博士が拉致され、「世界の終わり」に冬が来たあたりです。

原雅幸 Bluewaterの並木道

 この小説は多層世界で「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」という話が同時進行で進み最後につながります。
「世界の終わり」は静寂さと遠い記憶を呼び出すような作風のヴィルヘルム・ハンマースホイを連想します。また、ポール・デルヴォーやフェルナン・クノップフも連想します。

 「世界の終わり」は人気がない壁に囲まれた街が舞台で壁の中には林や森もあります。、原雅幸の「Bluewaterの並木道」という作品こそが小説の世界観にあっていると思います。
 この作品は千葉県にあるホキ美術館が所蔵していますが、昨年の水害で美術館は長期休館を余儀なくされています。ホキ美術館を応援したいと思い、上段でいろいろな画家を挙げた中で、この作品を選びました。
次回の絵画ネタの頃には読み終えていると思うので第二弾を紹介します。

次の作品も紹介しています。
 「Kendalの思い出」と「光る海」
「クリストファーロビンの聲」
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葛飾北斎 朱鍾馗図幟

 美術館がのきなみ休館になったのでコロナウィルスにはうんざりですね。
 そこで今回紹介する作品は葛飾北斎の「朱鍾馗図幟」です・

葛飾北斎 朱鍾馗図幟

 ボストン美術館が所蔵する作品で過去に2回ほど見たことがあります。
 
 古来より朱は病魔が嫌う色だそうです。また、鍾馗様は疫病退散の御利益がある神様です。本来は5月に鑑賞するのが正しいのですが、疫病が蔓延する時勢だからこそこの作品はありがたみがあります。
 
 今回はコロナ終息を願って紹介しました。大きな災いは、あらゆる災難と一緒に去ると聞いたことがあります。コロナが収束した社会がより良くなっていることを祈っております。

歌川芳艶  太平記焼山越之図

 鬼滅の刃という漫画が流行っているので、動画を見ました。
 るろうに剣心の映画が近々公開され、進撃の巨人が大ヒットし、ビームサーベルで斬りあうガンダムは今も根強い人気です。剣劇は途切れることなく人気がありますね。そこで歌川芳艶の「太平記焼山越之図」を紹介します。

2016年04月04日21時12分05秒0003

 歌川芳艶は歌川国芳の弟子ですが月岡芳年に隠れて知名度は低く、展覧会に出展される機会も少ないのですが、国芳の武者絵の才能を最もよく受け継いだ絵師として知られてます。
 10年以上前太田記念美術館で歌川芳艶の展覧会が開催され、圧倒的な迫力に魅了されました。この作品は2016年4月に練馬区立美術館で開催された歌川国芳の展覧会で見ました。

 この作品は、加藤清正が焼山にある城を攻める際、大蛇に遭遇したのでこれを撃退。そこの山の精や木の精が加勢している風景です。画像が小さくて恐縮ですが、歌川芳艶の作品はのように迫力ある擬音が聞こえ、ぶつかり合う肉体と技に圧倒されます。

 さて、台湾を旅行した時、丁髷を辮髪に、着物をチャイナドレスにした中華の時代劇を見ました。オランダ・イギリスでも似たようなノリのドラマを見た覚えがあります。そもそもコスチュームプレイは「時代劇」らしいです。
 銃と違って剣は生身の人間のぶつかり合いで、銃と違って動きも舞うように美しい。だからこそ人種を超えて人気があるのですね。 

森村泰昌 ”オランピア”の部屋 1988-2018

 2月11日に品川区にある原美術館で開催中の「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」に行きました。
 この展覧会は撮影可能でした。

P1030448.jpg

 まずは「”オランピア”の部屋 1988-2018」という作品で下の2つの作品で使用したいわば大道具です。

P1030450.jpg

 こちらは「モデルヌ・オランピア2018」です。
 下の作品のいわばセルフカバーともいえる作品です。

P1030451.jpg

 「肖像(双子、習作)」です。

P1030456.jpg

 「劇場 2020」です。

 私は森村泰昌は「お笑い芸人」みたいな芸術家ととらえていました。作品はいつ見ても意表をつかれ強烈な違和感を感じるので笑わずにはいられないからです。
 
 しかし、上記の作品は近代絵画における至宝ともいうべき作品ですが「至宝」という価値観が崩れました。価値観とはいとも簡単に覆るものだと思うと途端に儚く感じ、先ほどの見解が実は間違っているではと思いました。
 
 作者はこの展覧会にあたり、「真理や価値や思想というものはいくらでも自由に着替えることができる」 というメッセージを発しています。まさにその通りでした。
 さて、原美術館は今年の12月に閉館するそうです。御殿山という都内屈指の高級住宅地にある由緒ある洋館で、建物自体が美術品です。行くなら今しかないですよ。

上記作品の元ネタ「フォリー・ベルジェールのバー」の記事はこちら
横浜美術館が所蔵する森村泰昌を紹介した過去記事はこちら

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