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龍口経太 髪

 前回は私が推す日本人の洋画家でしたが、今回は日本画家である龍口経太の作品で「髪」を紹介します。

龍口経太 髪
 
 このブログの最初の記事は龍口経太です。
 この作品は2012年11月に日本橋のKAMIYA ARTで開催された龍口経太の個展で見ました。
 龍口経太は、2007年に「東京藝術大学大学院 美術研究科美術専攻 日本画研究領域 博士後期過程」を修了した画家としては超エリートです。なお、松井冬子も同年に同じ過程を修了しています。
 
 龍口経太といえばメイド風の衣裳を身に着けた裸婦像が多く、そのため「萌え」というキーワードで語られがちですが、禍々しくも美しい髪の描写に注目していただきたいです。
 
 うごめく髪は生きている限り続く「負」の感情に見えます。メイドは従順の象徴です。人生は時として過酷な「負の感情」を受け入れざるを得ないことがあります。「髪」が絡まった女性はこの運命に対し従順にならざるを得ない人々の象徴でしょうか?メイド風の衣裳を着た女性は我々を負の感情から救う女神といえます。
 
 このブログで紹介している他の作品もどうぞ!
 焔(習作)
 白虎
 2013年の個展
 操り人形
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山本大貴 本を読む女

 このブログは来月5日に開設10周年となります。
 ここまで続いたのは皆さまのおかげです。誠にありがとうございます。そこで、絵画ネタについてはしばらくの間、私がお勧めしたい日本人画家2名と外国人画家2名を紹介します。まず紹介するのは山本大貴の「本を読む女」です。

2016年03月13日21時29分22秒0001

 2012年4月1日に東京アートフェアの日動画廊のブースに出展されていました。
 
 タブレットで読書をする女性を描いた作品です。恋人と家でのんびり過ごしているような安らぎを感じる作品ですね。
 
 名画は描かれた時代の空気を閉じ込めたものです。名画を見ているとある時は中世の貴族、またはオランダの裕福な商人あるいは都市生活を楽しむフランス人等になった気分になります。後世の鑑賞者は21世紀を生きた女子の日常を感じることでしょう。
  
 このブログでは山本大貴以外の写実絵画作品も多数紹介しておりますが、数ある画家の中から山本大貴を薦めるのは、時代の空気を感じるからです。この作品ではタブレットを描いてますが、スマートフォンを持つ女性を描いた作品も多数あります。
 また、フェルメールやターナーは故人なので新作を見ることはできないし、年を追うごとに高まる画力を称賛することもできませんが、山本大貴はまだ若いので新作を見る楽しみがあり生涯をかけて応援できることもいいですね。

このブログで紹介している他の作品もどうぞ!
不在
Printemps
In her eyes
Ray at 2:00 p.m
Light Music!
Waiting
静寂の声 still voice

歌川国芳 国芳もやう正札附現金男 野晒悟助 

 骸骨と女性を描いた作品が続いたので、今度は骸骨と男性を描いた作品をお一つ。
 紹介する作品は歌川国芳の「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」です。

2016年04月03日21時12分05秒0001

 2016年4月3日に 練馬区立美術館の「国芳イズム -歌川国芳とその系脈」で見ました。
 なお、同時期にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」でも展示されていました。

 「国芳もやう」とは国芳が考案した柄ことです。猫が寄せ集まった髑髏がユニーク。 PSYCHO BUNNY というブランドのマークはウサギ耳のついた髑髏ですが、 「国芳もやう」にインスピレーションを得たのか?と思いました。
 
 この作品はお前を髑髏にしてやろうか!!という啖呵のように見えます。ご時世がらこの作品には鍾馗様と同様な御利益がありそうです。このブログでは「相馬の古内裏」も紹介しているので合わせてごらんください。

河鍋暁斎 地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図

 前回に引き続き、地獄大夫を描いた作品です。
 2015年7月に行った三菱一号館美術館の「画鬼 暁齊 」という河鍋暁斎の展覧会でみた地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図」を紹介します。

地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図

 この展覧会は多彩な河鍋暁斎の作品を紹介しており、春画を紹介しているコーナーもありました。春画は笑絵ともいいますが、ありえない大きさのアレとこれまたありえない体位は平たく言えばギャグ。そう思うとなかなかおもしろすぎます。

 はしゃぎ遊ぶ髑髏の夢を見る地獄太夫を描いていますが、私には掌のうえで暴れる孫悟空を見るお釈迦様のような崇高さと、悪ふざけしか考えない男の子達を見守る保育士のような慈愛を感じます。
 河鍋暁斎の描く女性は月岡芳年と比べると優しい感じがします。女性特有の優しさの表現では、河鍋暁斎が優っていると思っています。(凛とした感じでは月岡芳年だと思ってます)、またユーモラスでくすりとする作品も多いですね。
  
このブログで紹介している河鍋暁斎による他の地獄太夫を描いた作品もどうぞ。
河鍋暁斎の「地獄太夫図」(こちら

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