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杉本寺 神奈川県鎌倉

 まんだら堂やぐら群の次に、苔で有名な杉本寺をお参りしました。

杉本 (1)
 
 奈良時代に、行基が開いたと伝える鎌倉最古の寺です。12月後半でも紅葉を見ることができました。 

杉本 (2)

杉本 (3)

 仁王像は運慶作と言われている仁王様です。遮るものなしで拝むことができるところが素晴らしいです。

杉本 (9)

 茅葺屋根の山門です。苔むしていて風情があります。

杉本 (4)

 山門をくぐって右側にある大蔵弁財天堂です。鼎は歩きだしそうな躍動感がありました。

杉本 (5)

 このお寺の名所、苔の階段です。乾燥している冬なので湿潤とした季節程には青々さとしっとり感はありませんが、こんな季節でもしっかり根付いている生命力を感じました。

杉本 (6)

 南北朝時代の戦で敗れた足利方の戦死者を供養する為に造られた五輪塔です。

杉本 (7)

 茅葺の本堂は私好みの質実剛健さな美しさでした。茅葺屋根の均整の取れた美しさにも目を引きました。
 この後豊島屋の本店で鳩サブレーを買い、鎌倉駅近くの中華料理屋でサンマーメンを食べて帰りました。神奈川の寺社巡りでは神奈川にあって都内にはないサンマーメンを食べることにしています。次回の寺社ネタは千葉市内の神社が2回続きます。
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まんだら堂やぐら群 神奈川県逗子市

 法性寺の次にまんだら堂やぐら群に行きました。

まんだらやぐら (7)

 まんだら堂やぐら群は名越切通しにあります。これは第一切通しです。

まんだらやぐら (6)3

 第一切通しを抜けたところで富士山がよく見えました。

まんだらやぐら (1)

 やぐらとは鎌倉特有の横穴式墳墓のことです。国指定史跡名越切通の中にある「まんだら堂やぐら群」はやぐらが3段、4段と重ねて掘られており、鎌倉周辺地域でも有数の大規模やぐら群です。

まんだらやぐら (2)

 年に2回、土・日・月・祝日に公開されます。訪れた日は月曜日で一般公開期間が終了していましたが柵越しからでも不思議な景観を楽しめます。

まんだらやぐら (3)

 何かが潜んでそうな妖しさを感じます。近辺は心霊スポットとしても有名らしいですがただ単に火葬場があるからかもしれません。
 
まんだらやぐら (4)

 また、中国の奥地にある遺跡にいる気分です。喜多郎のシルクロードが流れてきそうです。

まんだらやぐら (5)

 このやぐらには武士だけではなく裕福な商人も埋葬されているそうです。
 なお、「まんだら堂」は江戸時代の検地帳に名前はあるそうですがどのような建物であったかは謎です。謎めいた地名がより不思議な気分にさせます。次回は杉本寺です。

法性寺 神奈川県逗子市

 八雲神社の次に法性寺をお参りしました。

法性 (7)

 日蓮上人には草庵を襲撃・焼き討ちされた松葉ヶ谷法難の時、白猿に山中の岩窟に導かれて難を逃れたという伝説があります。
このお寺はその岩窟に建てられたものであり、扁額に白猿が飾られているのはこの伝説にちなむものです。

法性 (1)

 岩窟は山門をくぐり本堂の脇を通りすごく急な坂道を登り切った場所にあります。これは岩窟のある祖師堂入り口の猿のお地蔵様です。

法性 (8)

 祖師堂です。岩窟は祖師堂の左側の崖にあります。

法性 (3)

 日蓮上人のカリスマ性を伝えるような目力の龍の彫刻が見事です。

法性 (5)

 岩窟内部です。ここは鎌倉市街地から離れた山中なので潜伏するにはうってつけですね。

法性 (2)

 祖師堂の右側にある日朗菩薩御廟所の内部です。日朗は日蓮上人の高弟です。日朗上人は池上本門寺・妙本寺を開基したことからこのお寺は両寺の奥の院とされています。

法性 (4)
 
 岩窟がある岩山頂上にある山王権現祠です。伝承によれば法性寺建立前よりこの地に祀られており、日蓮上人が鎌倉に入る際には必ず拝んだそうです。
 この祠から見える三浦半島方面の景色は絶景です。鎌倉は山に囲まれているので山中にあるお寺も多数あり、特に有名なのは長谷寺ですね。長谷寺からの眺めも良いですが法性寺からの眺めもいいです。惜しむらくはその絶景を写す技術が私にはなかったことです。次回はまんだら堂のやぐら群です。

八雲神社 神奈川県鎌倉市

 妙本寺の次に八雲神社をお参りしました。

八雲 (1)

八雲 (2)

 この神社は源義光(義家の弟)が奥州へ向かう際に、鎌倉に疫病が流行しているのをみて、京都祇園社を勧請したという謂れがあります。

八雲 (3)
 
 社殿は関東大震災で倒壊しましたが、昭和初期に再建されました。なお、八雲神社は鎌倉市内に3社あります。

八雲 (4)

八雲 (8)

 この神社も勇壮な彫刻が見事です。鉾と獅子の組み合わせには神々しい勇ましさを感じますね。

八雲 (5)

 この神社で感動したものはこの天水盤です。東京オリンピック(1回目)の聖火台を鋳造した鈴木文吾氏が手掛けたものです。なめらかな美しさに見ほれました。日本の鋳物職人の技量の高さが分かります。

八雲 (6)

 お稲荷様の朱色と苔の緑が美しい石祠です。

八雲 (7)

 境内社の御嶽三峰社です。この神社の裏手は祇園山ハイキングコースです。鎌倉が山に囲まれた場所であることが体感できます。次回は山中にある寺社を続けて紹介します。
 さて、鎌倉は源頼朝が拠点とする前は寒村だったそうですが、実際は三浦方面への海上交通の拠点だったそうです。謂れが史実なら源氏は平安時代にすでに鎌倉に目をつけていたようです。

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