ルカス・クラーナハ 林檎の木の下の聖母子

 ミュシャの展覧会の後、森アーツセンターギャラリーで開催中の「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち 」に行きました。 今回紹介する作品はルカス・クラーナハの「林檎の木の下の聖母子」です。

2017年03月26日14時13分01秒0001

 幼いイエス様が手に持っているのはパンです。最初としているのかと思って目が点になりました。
 
 聖母子像は赤ちゃんを抱えた母親の姿が微笑ましく、優しい気持ちになりますが、 クラーナハの描く女性は凛としているせいか、神の子を育て上げようとするマリア様の決意が伝わってきます。
 同時に仏像でいうところの「半眼」(見るものに惑わされる事のない様に、半分は前(外の世界)を見て、半分は自己を見て、周りすべてに気を配り、観た人に安堵を与える智慧の姿)のようなまなざしにありがたみを感じます。

 イタリア、スペイン、オランダ、ベルギーとヨーロッパ各国の絵画を一堂に会した充実の展覧会でした。この作品以外にも珠玉の作品がありますのでお勧めです。
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カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ 雪の中の巨人塚

 人生のつらい時期は「冬」といわれますが、今回はそんな時期を崇高に描いた作品を紹介します。カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの「雪の中の巨人塚」です。

2017年01月29日21時45分39秒0001

 会社で嫌なことがあって11月にいったんブログを休止して再開しましたが、気分はまだまだ本調子ではないです。ここ数か月はこのような作品に魅かれます。
 
 ドイツ人画家が描いているので、この塚は古代のゲルマン人が建立したものでしょうか?この塚は人々から大事にされ、注目されていたに違いないです。
 時が経つにつれて忘れ去れ、過去の良い日々が戻ってきてほしいかのような切なさが伝わります。人生ついてないときは過去の良い日々に戻りたくなりますよね。

 しかし、幾年の風雪を耐えた石塚には威厳も感じます。この作品は夏の風景を描いたものもあるそうですが、つらい日々を乗り越えたら一回り成長して、再び良い日々が訪れることを連作にして表したのかもしれないです。
 また、この画家はつらいことも美しく描いています。前向きさを失わないことの大切さをこの画家は教えてくれます。
 このブログで紹介している他の作品もどうぞ。

月を眺める2人の男
窓辺の婦人
朝日のあたる村の風景(孤独な樹)

似たようなモチーフの作品、アンドリュー・ワイエスの「火打石」もどうぞ!

ルカス・クラーナハ  ルクレティア

 クラナーハといえば、気高く美しい女性の作品で有名ですね。そこで今回紹介する作品は「ルクレティア」です。

2016年10月24日21時37分44秒0001

 ルクレティアは「前510年ごろ没したとされる,古代ローマの伝説上の貞女。伝説によれば彼女はタルクイニウス・コラティヌスの美貌の妻であったが,ローマ王タルクイニウス・スペルブスの子セクストゥスに強姦され,親族に復讐を託して自害した。」とされる女性で今まさに決意の自決をする瞬間を描いた作品です。
 この作品は国立西洋美術館で開催の「クラーナハ展 500年後の誘惑」に出展されていたものです。悲壮感が漂う表情は涙を誘いそうです。ぞくっとする視線が魅力の作品群のなかで異彩を放ってました。

ルクレ<br />ティア

 一方、こちらのルクレティアは体は奪われても心はやらんという気高さを感じます。クラーナハは同じ主題の作品を数多く描いているので見比べてみるのもいいですね。ただこの作品はいつどこで見たのか思い出せないのが残念です。ここ5年以内に見た気がします。

ルカス・クラーナハ  正義の寓意

 国立西洋美術館で開催の「クラーナハ展 500年後の誘惑」に行ってきました。しばらくの間、クラーナハの作品が続きます。
 オーストリアにある美術館の展覧会には結構な割合でクラーナハの作品が展示されますが、クラーナハだけの展覧会は今回が初めてとのことです。

201610231334249.jpg
 
 まず紹介するのは「正義の寓意」です。
 司法・裁判の公正さを表す象徴である正義の女神といえば目隠です。これは前に立つ者の顔を見ないことを示し、法が万人に等しく適用されることを表すそうです。こちらの作品は目隠しをしていないのが特徴的です。
 
 裸を表すフルフロンタルは「包み隠さない」「徹底的」という意味があり、ネイキッドは「ありのまま」という意味のあるそうです。
公正さは、「ありのまま」の事実を「「包み隠さず」みることで確保されるので、この全裸の女神はこれはこれで「司法・裁判の公正さ」を表しているといえます。
 また、冷徹なまなざしは、悪事を見抜きそうです。そういった意味でもこの女神は正義を象徴していると言えますね。

今回もど素人のたわごとにお付き合いありがとうござました。

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