ポール・デルヴォ― トンネル

夕暮から夜にかけての万世橋の風景は、ポール・デルヴォ―の作品ようなので、「トンネル」という作品を紹介します。

トンネル

 
 ポール・デルヴォ―の作品といえば鉄道と古い建築物なので、夕暮から夜にかけての万世橋の風景を連想します。

 この作品は2012年に府中市立美術館で開催された「ポール・デルヴォ― 夢をめぐる旅」で見ました。
 エンヤの音楽が流れてきそうな、心の中の永遠を閉じ込めた幻想的な作品です。小学生から大人になるまでに出会った女性達と夢の中で再開したような気分になり、ちょっと懐かしくも切なくなる作品です。

 夢は不思議なもので、風景を変えて同じようなものを繰り返してみることがあります。デルヴォ―の場合は、この作品のような風景な夢をよく見ていたのかもしれないです。
 自分の場合はなぜか大学に入学し直すという夢をよく見ます。(夢の中の自分は会社辞めてくるの忘れたとか、かみさん置いてきちゃったとか、30代だからサークル入ったら浮くな、、、とか妙に現実的なことを考えています)

このブログでは、姫路市立美術館が所蔵している「海は近い」を紹介しています(こちら
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ジェームス・アンソール 陰謀

 平穏な日常のすばらしさを感じつつも、「不安」は湧き出るものです。不安から逃げる方法はいろいろありますが、気の持ちようでいくらかは和らぐそうです

そこで今回はジェームス・アンソールの「陰謀」を紹介します。

陰謀

 仮面をつけた人々の姿に不穏な気分になります。
 不穏なタイトルな作品ですが、滑稽に見える作品です。左端は病弱なスネ夫、右端の黄色い帽子をかぶった人物のありえないしゃくれた顔は特に滑稽です。鮮やかな色彩がおしゃれですね。

 また、右端の冷静に滑稽な人々を見つめる人物にも注目です。 頭に浮かぶ「不安」というものは、(ただし経験上、目の前で現実に起きている場合は別ですが)、冷静に見つめると滑稽だったりします。
 「不安」というものを冷静に見つめることで、また、できるだけポジティブに置き換えることで和らげることができるということをこの作品から感じました。

ブリューゲル バベルの塔

 4月21日の金曜日に「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて―」にいったので、「バベルの塔」を紹介します。
 
2017年04月25日22時12分37秒0001

 現代人からすれば、高層建築は見慣れたものですが、中世の人々からしたらこのような建物自体奇怪だったはずです。ブリューゲルは、奇怪生物(伝染んですの「山崎先生」を連想するのは私だけではないはず)描くことで人間の営みを描いていますが、この作品もそういった作品と同様の趣旨で描いたのかなと感じました。
 
 展覧会ではこの作品を拡大したCGも展示されております。拡大版ではオリジナルでは数ミリ程度の人々が鑑賞に堪えるくらい精密に描かれていることが分かります。
 ノアの洪水後、ノアの子孫ニムロデ王が自身の力を誇示するためにバベルの塔を築き始め、その奢りに神が怒り、人々の言葉を混乱させ建設を中止させたので、驕りに対する戒めともとれる作品ですが、拡大版を見ることで、何やら凄いものを建てようとする人々の姿がいじらしく、楽し気にも感じました。

エミール・クラウス テムズ川に輝く朝日

 本所深川界隈のお稲荷様を紹介してきたので、今回は本所深川の風景を連想する作品を紹介します。
 私が一押しの画家、エミール・クラウスの「テムズ川に輝く朝日」です。
 
2013年06月16日21時43分40秒0001

 本所深川界隈は大横川、小名木川、堅川といった運河に囲まれており、水の都でもあった江戸の面影を残します。近年は遊歩道も整備されており、江戸の面影を復元しているかのようです。この作品はそんな風景を連想します。

 ベルギー人のエミール・クラウスは第一次大戦中ロンドンに亡命していたので、ロンドンを描いた作品もあります。
 朝日と夕焼けの光が変わり風景が変わっていく様は美しいです。霧の中に差す朝日の美しさが印象的です。
 以前、システム系の部署だったので夜勤が多く、夜勤明けに空を見ると朝日に照らされる運河がこのテムズ川のように輝いていたものです。 当時は夜勤の多さに嫌気が差していましたが、おかげで美しいものを見ることもできたんだなとこの作品を見て思いました。
 今回もこのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
 
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