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島村信之 夢の箱

我が家には現在4匹のクワガタがいます。そこで今回紹介する作品は島村信之の「夢の箱」です。

2019年03月07日21時33分18秒0003
 
日本の写実絵画の巨匠である島村信之は上品な美人画を描く一方で、ロブスター(こちら)やこの作品のような昆虫も描きます。 
甲虫の堅いボディーは重機、戦車、モビールスーツと力強さの象徴ともいえるものを連想します。
また、甲虫の光沢は美しいです。コガネムシの鮮やかさもいいですが、カブトムシ・クワガタの黒い光沢は漆塗りのような美しさがあり、褐色の光沢は上質の皮製品のようです。だから甲虫は人気のある昆虫です。
甲虫好きにはクワガタの標本箱はまさに夢の箱。虫好きにはたまらない作品です。

さて、現在いるクワガタは幼虫から育てたコクワガタ1匹、同じく幼虫から育てたオオクワガタのオスとメス、捕獲したノコギリクワガタです。お盆頃まではカブトムシもいました。夜中に飼育籠をひっかく音で目が覚めることもありますが幼虫から育てると愛着がわきます。オオクワガタは最初グリとグラと名付けましたが、オス・メスのペアーなのでウルトラマンエースにちなんで「北斗」と「南」にしました。ちなみにカブトムシは毎年オスは「斎藤」(伝染るんですの斎藤さん)、メスは「サイトウ」(ポケモンのキャラ)と名付けています。
クワガタは長生きするので無事越冬できるといいなと思っています。
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諏訪敦 Mimesis

再び1月18日に行った、府中市美術館で開催中の「諏訪敦 眼窩裏の火事」の記事です。

A suwa (1)

紹介する作品は「Mimesis」です。
この作品について展覧会のパンフレットを要約すると、「諏訪敦は舞踏家の大野一雄の肖像画に取り組み、この展覧会でも多数出展されています。しかし、大野一雄が逝去しました。その後、パフォーマーの川口隆夫が大野一雄に触発された作品に取り組んでいることを知り、大野一雄の完全コピーを描くことを試みた。」とのことでした。この作品は川口隆夫による大野一雄の舞踏を描いたものです。

この展覧会のメッセージ「絵画を経由して対象と再会を果たす」です。
さて、人は二度死ぬといいます。一つは肉体的な死、もう一つは生者から死者の記憶が亡くなることです。この展覧会は「死」のイメージがつきまといますが、絵画を通してその人物が永遠に生き続け、会うことで二度目の死が無くなることを実感しました。

(追伸)諏訪敦のパートナーは松井冬子です。松井冬子をモデルにした作品が出展されていることを期待していました。「Solaris」という作品のモデルが松井冬子といわれればそのような気もしますが、モデル名をはっきり明言したものがなく、多分私の勘違いと思います。

諏訪敦 眼窩裏の火事

1月18日に府中市美術館で開催中の展覧会「眼窩裏の火事」に行きました。
終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト「棄民」の作品群は不条理を感じて切なくなります。
この不穏なご時世だからこそ見るべきと思いますが、今回紹介する作品は展覧会のタイトルになっている「眼窩裏の火事」です。

A suwa (2)

諏訪敦は近閃輝暗点という症状に悩んでおり、目を酷使すると陽炎のような光が見えるそうです。作品にある揺らめく陽炎がそれです。この陽炎のせいか諏訪敦の作品に妖しさを感じる時があります。

グラスの絵と見せかけておいて実は見つめあう二人というだまし絵がありますが、まさにそれで一見グラスのですが、見つめあう二人が複数いるように錯覚し、静物といいながらも人の気配を感じる作品でした。

他にも静物画も多数展示されていますが、どれも静物といえども意思をもった生物に見えます。特に近代日本絵画への皮肉として描いた豆腐は角にぶつかったらこちらがケガしそうになるくらいの生命感です。生命感を感じたのは照明と真っ暗な展示室による演出の妙でもあります。次回は人物画を紹介します。

磯江毅 深い眠り

 今回も磯江毅です。紹介する作品は「深い眠り」です。

磯江毅 深い眠り

 暗闇に浮かぶ白い肌の裸婦像はアンドロメダ銀河のようです。アンドロメダ銀河のなめらかな形、包まれるよう形をみていると女性を連想します。前回に引き続き圧倒的な技量に息をのむ作品です。

 さて、今回この作品を紹介したのは、最近は深く眠りたいという気持ちがいつもより強いからです。
 メンタルダウンというわけでもなく、元々寝つきが悪く、最近は熱い日、蒸す日が続き、マンションは大規模修繕中で部屋の空気が悪い日があったりで寝付けない日が増えただけです。だからこの作品は安らぎます。

 余談ですが、こういう日が続いてるせいか、寝酒は止めました、スマホは寝る最低でも30分前は見なくなりました。睡眠に悪い習慣はきっぱリしなくなりました。

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