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亮朝院と周辺の寺社

 前回紹介した亮朝院の続きです。

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 1850年に建てられた本堂です。簡素ですが仕立てのよいスーツのような上品さです。

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 都内のお寺には珍しい鐘楼門です。こちらは昭和54年に建てられたものです。ドムのような重厚さが魅力的でした。
 江戸時代の木造建築、石造りの仁王様、都内では珍しい鐘楼門と見所が満載でした

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 早稲田天祖神社は先ほどの鐘楼門からみて神田川方面に進み左折した場所にあります。

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 石造りの手水舎です。素朴な美しさがあります。

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 豊臣秀吉の遺臣小泉源兵衛らが大坂夏の陣後江戸に逃れ、この地を開拓。その際建立したそうです。
 新宿区というと歌舞伎町、都庁と人だらけでギラギラした街と思われがちですが江戸時代以来の古い町名が残る閑静な住宅街でもあります。コロナが落ち着いたら本格的に寺社巡りをしたと今回の寺社巡りで思いました。

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 さて、こちらは神田川を渡り豊島区にある高田氷川神社です。創建年代は不明ですが、在原業平がお参りしたことがあるという伝承があります。この神社は多種多様な御朱印で知られています。なお、境内は撮影禁止なので敷地外から撮影しました。

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 高田氷川神社の正面と言ってもよい場所にある南蔵院の石仏です。
 この寺社の近くには都内有数の急峻な坂道として知られている「富士見坂」と目白不動こと金乗院があります。(こちら
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亮朝院その1 新宿区西早稲田

 1月19日は豊島区役所に行く用事があり、その帰りに都電に乗って亮朝院と周辺の寺社をお参りしました。
 2回に分けて紹介します。

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 山門です。1647年に身延山の奥の院にあたる七面山で荒行を修めた日暉上人がこの地に七面尊像をまつり、1655年に将軍家の祈祷所とされました。

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 ずんぐりとしたお姿がかわいらしい狛犬様です。
 奥にあるのが七面大明神堂です。1718年(暴れん坊将軍の時代)に建てられたものです。都心部は震災と戦災で街が崩壊してまいますが、案外江戸時代の建物はあるものです。2つの災難を乗り越えた建物はそれだけで尊いです。

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 今回このお寺をお参りした理由は石造りの金剛力士像を見たかったからです。
 金剛力士像があるお寺は都内にもありますが、石造りは大変珍しいです。

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 再び狛犬様です。音楽室に掲げられている音楽家のような風貌の狛犬様でした。

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 七面大明神堂にある龍神様です。 
 このお寺は神田川のほとりにあります。神田川は武蔵野台地を貫く主要河川です。そんな神田川を思い起こすような龍神様でした。ちなみに神田川は私の実家の近くを流れているので、神田川には親しみがあります。
 
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 獅子と木鼻です。
 石造りの金剛力士像は事前に把握していましたが、彫刻も立派であることは知りませんでした。今回神田川の化身のような龍神様がいるお寺をお参りできてよかったです。
 ちなみに、このお寺では御朱印と御首題の授与は行われていないそうです。次回は亮朝院の続きと周辺の神社(神田川対岸の豊島区含む)です。

 近くにある水稲荷神社の記事もどうぞ(こちら

水稲荷神社 新宿区西早稲田

 4月22日に新宿区の西早稲田にある水稲荷神社をお参りしました。

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 この神社は甘泉公園という庭園の脇にあります。この画像は庭園にある滝です。新緑によく映える風景でした。

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 平将門を討伐した藤原秀郷が創建したといわれている古社です。
 最初は高田稲荷と称していましたが、江戸時代に霊水が湧きだしたので現在名になったそうです。もともと別な場所にあり早稲田大学のキャンパス拡張に伴い現在地に遷座しました。

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 鳥居をくぐりジグザグの参道を通って左折すると社殿です。近くの通りから社殿までジグザグに進むので不思議な趣を感じましたが、この感じは後で的中しました。

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 社殿です。豪傑である藤原秀郷のように凛々しいお稲荷様を左右に従えています。

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 社殿の左側にある末社入り口のお稲荷様です。お稲荷様といえば妖しさが漂いますが、そんな世界への使者のようです。

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 裏手はなんだか妖しくも不思議な雰囲気でした。鳥居をくぐったときの感じは的中です。

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 富士塚です。撮影時間帯は3時半頃です。西日が後光のように見えて神々しくそして不思議な趣がより増しています。
 この富士塚は小ぶりながらも妖しくも不思議な趣が魅力です。是非参拝頂きたいです。

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 最後に「お穴」(おそらく)です。お稲荷様は呪術的な妖しさがありそこに魅力を感じている方にはぜひお勧めします。
 なお、御朱印は今はご対応していないようでした。また、この神社は西早稲田2丁目ですが3丁目にある穴八幡神社の「一陽来復」守を頂くこともできるようです。

四谷於岩稲荷田宮神社と陽運寺 新宿区左門町

 3月31日に四谷於岩稲荷田宮神社と陽運寺をお参りしました。
 四谷於岩稲荷田宮神社の「有事人生」と書かれた御朱印を前々から頂きたかったことと、お岩様のお墓がある妙行寺を先日紹介した(こちら)のでゆかりの地にあるお寺にも行かねばと思っていたからです。

 まずは四谷於岩稲荷田宮神社です。

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 元々はお岩様の実家である田宮家の屋敷社でした。

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 田宮家の家紋である陰陽勾玉巴をあしらった幟が印象的でした。

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 御朱印は残念ながら書く方が不在のため頂くことはできませんでしたが、4種類の手書きのお札を頂くことができました。ただし4種類の中で自分の今の気分に合うものを1枚です。
 他3枚はなんと書かれていたか忘れましたが、この日は晴天だったので「大空」と書かれたお札を頂きました。

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 陽運寺は四谷於岩稲荷田宮神社の斜め前にあります。

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 境内はこじんまりとしていますが、ところどころに花が活けてあったりするのでおしゃれです。縁結び・悪縁切りで有名なお寺なので私はよき上司との出会いを祈りました。

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 ここ数日は初夏の陽気のせいか、青モミジが生き生きしていました。朱い社殿によく映えます。

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 日蓮宗のお寺なので龍の彫刻が見事です。これも朱い社殿に映えます。

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 日蓮宗のお寺なので御首題を頂きました。なお、御朱印は300円、御首題は500円でした。
 この後、恵比寿に行ったので次回の寺社ネタは恵比寿にある神社です。ではまた!

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