町田久美 郵便配達夫
天王洲アイル駅近くにあるWHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」の続きです。今回は町田久美の「郵便配達夫」です。

一見、吉田戦車に代表されるようなシュール系の漫画の一コマみたいですが、蝶が舞うような優雅さと複雑さをもった線の美しさが魅力的です。日本画の伝統である和紙と墨で描いたモノトーン美しさが進化していることも感じます。
5月1日に日本橋高島屋で開催中の「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品ー琳派、若冲、ときめきの日本美術ー」に行き、若冲の作品を思う存分見た後だったことと、町田久美の名前と作品はメディアにちょいちょい登場するものの、実物は見たことないので特に興味深く鑑賞しました。次回も伊藤若冲の影響を受けた作品を紹介します。

一見、吉田戦車に代表されるようなシュール系の漫画の一コマみたいですが、蝶が舞うような優雅さと複雑さをもった線の美しさが魅力的です。日本画の伝統である和紙と墨で描いたモノトーン美しさが進化していることも感じます。
5月1日に日本橋高島屋で開催中の「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品ー琳派、若冲、ときめきの日本美術ー」に行き、若冲の作品を思う存分見た後だったことと、町田久美の名前と作品はメディアにちょいちょい登場するものの、実物は見たことないので特に興味深く鑑賞しました。次回も伊藤若冲の影響を受けた作品を紹介します。
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天明屋尚 机器人明王図
WHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」は日本美術の伝統を現在風に昇華した作品が多く展示されています。今回紹介するのは日本画と現代風俗を融合させた独自の概念「ネオ日本画」を発案し提唱している天明屋尚です。

前回紹介した山口晃は楽しさを感じますが、天明屋尚は気分が高まります。
敵をビームで破壊してから立ち去るように見えるので強敵を倒した達成感を感じますし、後方の炎は格闘系の物語によくある闘牙に見えます。
合戦図や武者絵に代表されるように、かっこよくて強いものを描いた日本画は数多くあります。甲冑は派手でかっこいいです。派手なメカに乗って戦うアニメが数多いのはそんな美意識が根底にあるからだと思います。
また、メカの操縦には自分の能力が飛躍的に上がる快感があります。このブログでは他に「RX78」、「神風」、「ネオ千手観音」も紹介しています。いづれも強くてかっこいい男のロマンあふれる作品です。

前回紹介した山口晃は楽しさを感じますが、天明屋尚は気分が高まります。
敵をビームで破壊してから立ち去るように見えるので強敵を倒した達成感を感じますし、後方の炎は格闘系の物語によくある闘牙に見えます。
合戦図や武者絵に代表されるように、かっこよくて強いものを描いた日本画は数多くあります。甲冑は派手でかっこいいです。派手なメカに乗って戦うアニメが数多いのはそんな美意識が根底にあるからだと思います。
また、メカの操縦には自分の能力が飛躍的に上がる快感があります。このブログでは他に「RX78」、「神風」、「ネオ千手観音」も紹介しています。いづれも強くてかっこいい男のロマンあふれる作品です。
山口晃 何かを造る圖(部分)
5月3日に天王洲アイル駅近くにあるWHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」に行きました。4回に分けて紹介します。まずは山口晃の「何かを造る圖」(部分)です。

鴻池朋子、束芋、横尾忠則、李禹煥etc日本の現代アートシーンを語るうえで欠かせないアーティストの作品が一堂に会する千載一遇の展覧会です。この展覧会は一部の立体作品を除いて撮影が可能です。
山口晃は国民的画家といってもよいぐらい有名ですね。この展覧会のポスターにも使われている「何かを造る圖」の時代、年齢、職層が異なる人々が何かを造っている様は文化祭の前日のような楽しさがあります。
特に見て楽しい部分を撮影しましたが、設計している人、ただ見ているだけの人、さぼっている人等様々な群像劇が絵巻の中で繰り広がっています。子供がお絵かきに夢中になっているのを微笑ましく見ているような気分になりました。次回は見て気分が雄々しくなる作品を紹介します。

鴻池朋子、束芋、横尾忠則、李禹煥etc日本の現代アートシーンを語るうえで欠かせないアーティストの作品が一堂に会する千載一遇の展覧会です。この展覧会は一部の立体作品を除いて撮影が可能です。
山口晃は国民的画家といってもよいぐらい有名ですね。この展覧会のポスターにも使われている「何かを造る圖」の時代、年齢、職層が異なる人々が何かを造っている様は文化祭の前日のような楽しさがあります。
特に見て楽しい部分を撮影しましたが、設計している人、ただ見ているだけの人、さぼっている人等様々な群像劇が絵巻の中で繰り広がっています。子供がお絵かきに夢中になっているのを微笑ましく見ているような気分になりました。次回は見て気分が雄々しくなる作品を紹介します。
山本太郎 春今山水図
6月15日に佐藤美術館で開催された「収蔵品展-現代作家の描く風景-」へ行きました。この展覧会は撮影が可能でした。
前回は私が推す女性の日本画家を作品を紹介しましたが、今回は男性の日本画家です。山本太郎で「春今山水図」です。

能や日本画の名作に現代的な解釈・諧謔的な解釈を加えた見て楽しい作品が多いです。
この画家も同世代です。この画家の個展に行った際、作品を解説していただいたことがあります。このブログでは現代作家の紹介が多いですが、お会いしてお話を聞いたことがある唯一の画家なので親近感はダントツです。
昼なのか夜なのか分からず、海上に突き出した島のようにも見えますが雲海にそびえる山にも見える不思議な作品です。
いうまでもなく環境破壊を風刺した作品ですが、不思議な作風のせいか説教臭さを感じません。生えている松の根っこが足のように見えるので、環境が破壊されてやってられか!と言わんばかりに逃げ出しているに見えました。
このブログでは「花下遊楽図」と「羽衣バルーン屏風」を紹介しています。よろしければどうぞ!
前回は私が推す女性の日本画家を作品を紹介しましたが、今回は男性の日本画家です。山本太郎で「春今山水図」です。

能や日本画の名作に現代的な解釈・諧謔的な解釈を加えた見て楽しい作品が多いです。
この画家も同世代です。この画家の個展に行った際、作品を解説していただいたことがあります。このブログでは現代作家の紹介が多いですが、お会いしてお話を聞いたことがある唯一の画家なので親近感はダントツです。
昼なのか夜なのか分からず、海上に突き出した島のようにも見えますが雲海にそびえる山にも見える不思議な作品です。
いうまでもなく環境破壊を風刺した作品ですが、不思議な作風のせいか説教臭さを感じません。生えている松の根っこが足のように見えるので、環境が破壊されてやってられか!と言わんばかりに逃げ出しているに見えました。
このブログでは「花下遊楽図」と「羽衣バルーン屏風」を紹介しています。よろしければどうぞ!