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工藤麻紀子 「誰もいないと思った」と「もうすぐ衣替え」

 正月に実家へ行き、小学校・中学校の卒業アルバムを自宅に持ち帰りました。
 同学年は約450人。全ての人を覚えているわけではありませんが、彼ら、彼女らは今どこで何をしているのか?とても気になるところです。 また、クラス写真を見ていると瑞々しくもちょっぴり切ない気分になりました。そこで今回紹介する作品は工藤麻紀子の「誰もいないと思った」と「もうすぐ衣替え」です。

2013年01月23日23時03分56秒0001


20110208213943c9a - コピー
 
 工藤麻紀子は1978年生まれの画家です。上段が「誰もいないと思った」、下段が「もうすぐ衣替え」です。
 素朴な画風は見る者を瑞々しくもちょっぴり切ない子供時代を思い起こします。
 
 「誰もいないと思った」、は自分だけの秘密基地に行った見たら、クラス一の美少女がいてちょっととまどいつつも、キュンときたような、見ていて甘酸っぱくなるような子供時代の素朴な感情を思い起こします。

 「もうすぐ衣替え」は、子供の頃の時間がたつのを遅く感じ、けだるかった感じを思い出します。また、心の底にある子どもの頃見た夢、心象風景が解き放たれ、普段の緊張が解ける感じです。

 現代作家の作品は独自の世界観を追及したものも見受けられ、それはそれでよいのですが、正直理解できない場合もあります。そんな中、工藤麻紀子の作品はゆったりと作品の世界に浸れるのでお勧めします。

池田学 誕生

 日本橋高島屋で9月27日から10月9日に開催された池田学の展覧会に行きました。
 今回紹介する作品は本展覧会の目玉であった「誕生」です。

2017年10月22日14時40分06秒0001

 先ずはこの作品の全体です。この展覧会ではこの作品は撮影可能でしたがこれは絵葉書をスキャンしたものです。

2017年10月22日14時40分04秒

 左側を拡大したものです。

2017年10月22日14時40分16秒0001

 右側を拡大したものです。
 被災地復興といえば真っ先に思い浮かぶのは東北地方ですが、近年はそうとも言い切れないくらい災害が多いご時世です。この作品は復興へエールともいえる作品で、この展覧会には同様のテーマの作品が多かったです。

 池田学の作品は、途方もなく強大なものとともにけなげに生きる小さな人間な営みを描いており、人間はなんてちっぽけなのだと思いがちです。
 しかし、ちっぽけな人間の営みをほんの数ミリ除いたら、作品の世界観が壊れるような気がします。
 小さな虫でもいないと自然界のバランスが崩れます。池田学の作品は一人一人は小さいけど、世界を動かす存在である、また一人一人が主人公なのだということを教えてくれます。次回、池田学の展覧会が開催されるのが待ち遠しいです。 

草間彌生 わが永遠の魂

 3月9日に国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」に行きました。

IMG_1733.jpg

 先ずは南瓜です。南瓜のずしんとした形は愛嬌がありまた頼もしいですね。

IMG_1734.jpg

 会場に入ってすぐの部屋には立体作品と絵画シリーズ「わが永遠の魂」が展示されており、なんと撮影可能です。

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立体作品の名前は 「真夜中に咲く花」です。
草間彌生といえば無限に増幅するドットです。撮影された各作品は来場者がSNSにのせることでさらにイメージが増殖されることを考えると、鑑賞者は作品を撮影しSNSにのせることで、増殖を繰り返すドットの世界に入り込んでるのでは?と考えました。

IMG_1737.jpg

 周囲に掲げられてるのが「わが永遠の魂」です。一作品ごとタイトルがあります。この展示室だけでも充実の展覧会でした。
1012年に埼玉県立近代美術館での展覧会で見た覚えのある作品とも再開しました。

IMG_1738.jpg

この展覧会では渡米前の作品も展示されております。「玉葱」という作品は必見です。
また、男根のような突起物に覆われたオブジェやかのマカロニ・コートも展示されていました。草間彌生の軌跡をたどることができる充実の展覧会でした。

しりあがり寿 回・転・展

 8月16日に練馬区立美術館で9月4日まで開催している「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」に行きました。

2016年08月18日21時44分55秒0001

  しりあがり寿は著名な漫画家ですが、近年はインスタレーションも発表しています。この展覧会は撮影可能ですが、展覧会の世界観がより伝わると思い、あえてチケットの画像を載せてみました。
 漫画の原稿も展示されていますが、『エレキな春』にある「呪いは星の数」の原稿がなかったのがちょっぴり残念でした。
 
 この展覧会では、やかん、原稿、各日用品、軍艦の模型、だるま、西郷隆盛と勝海舟の江戸城開城の会談場面等がひたすら回転する摩訶不思議な展覧会でした。
 さまざまなものが回転することで、そのものの存在意義(役割や価値・意味)がどこかに吹き飛んでしまってます。この展覧会でマグリットの「これはリンゴではない」という言葉が浮かびました。案外、私たちが認識しているものも存在意義は案外もろいようです。
  また。この世界は存在意義でがんじがらめです。回転することで、ものが存在意義から解放されています。そういう意味で「自由」とはこういうことかと考えました。
 都内での展示はまもなく終了しますが、この展覧会は西日本へ巡回するのでぜひお出かけください。 

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