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森村泰昌 ”オランピア”の部屋 1988-2018

 2月11日に品川区にある原美術館で開催中の「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」に行きました。
 この展覧会は撮影可能でした。

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 まずは「”オランピア”の部屋 1988-2018」という作品で下の2つの作品で使用したいわば大道具です。

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 こちらは「モデルヌ・オランピア2018」です。
 下の作品のいわばセルフカバーともいえる作品です。

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 「肖像(双子、習作)」です。

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 「劇場 2020」です。

 私は森村泰昌は「お笑い芸人」みたいな芸術家ととらえていました。作品はいつ見ても意表をつかれ強烈な違和感を感じるので笑わずにはいられないからです。
 
 しかし、上記の作品は近代絵画における至宝ともいうべき作品ですが「至宝」という価値観が崩れました。価値観とはいとも簡単に覆るものだと思うと途端に儚く感じ、先ほどの見解が実は間違っているではと思いました。
 
 作者はこの展覧会にあたり、「真理や価値や思想というものはいくらでも自由に着替えることができる」 というメッセージを発しています。まさにその通りでした。
 さて、原美術館は今年の12月に閉館するそうです。御殿山という都内屈指の高級住宅地にある由緒ある洋館で、建物自体が美術品です。行くなら今しかないですよ。

上記作品の元ネタ「フォリー・ベルジェールのバー」の記事はこちら
横浜美術館が所蔵する森村泰昌を紹介した過去記事はこちら
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草間彌生のかぼちゃ等

 12月3日に草間彌生が男女差別や人種差別の激しかった時代を乗り越えて世界的名声を得るまでのドキュメンタリー映画「草間彌生∞INFINITY」を見ました。
 そこで今回はPCのHDDにある草間彌生作品を紹介します。 

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 草間彌生といえばかぼちゃです。
 この作品は2012年に埼玉県立近代美術館で開催された展覧会で見ました。今でこそ撮影可能な展覧会は珍しくないですが、当時は珍しかったです。

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 同展覧会にあった確か「やよいちゃん」という作品です。
 
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 増殖する網、水玉が有名ですが、増殖する突起物も草間彌生のアイコンです。
 解釈はいろいろありますが、世の中の構造物、木や建物はマクロな視点で見れば突起物です。いろいろな突起物が現れては消え、そして増殖を繰り返すことで世の中は成り立っていること思うと、この作品は世界も成り立ちを表していると思ってます。

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 こちらは丸ビルの近くに展示されたかぼちゃの彫刻です。
 今回見た映画では草間彌生のアイデアはアンディ・ウォーホールら当時の新進気鋭の芸術家に真似され、そのたびに草間彌生は悔しい思いをしたそうです。
 草間彌生と同世代の日本人女性の芸術家として小野洋子も有名ですね。同じ時期にニューヨークにいたそうです。裸のジョンレノンが小野洋子に抱きつくパフォーマンスは草間彌生の真似?と思いました。

南瓜1

 おそらく2012年の新宿で開催されたアートイベントで見たかぼちゃです。
 映画でも言及されていましたが、草間彌生の凄さは下世話にいえばビジネスも上手かったことかもしれません。誰もが知っているアイコンと関連グッズが多い芸術家が他にいるでしょうか?偉大な芸術家と同じ時代を生きれることの僥倖を感じました。それはそうと、若い頃の草間彌生は美人です。

横浜美術館が所蔵する森村泰昌の作品

 横浜美術館は郷土に因んだ作品はもちろん、現在作家の作品も充実しているので今回紹介するのは森村泰昌の作品です。

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 「私の中のフリーダ」という連作の「骸骨の指輪」、「手の形をした耳飾り」、「イバラの首飾り」です。
 作者とフリーダの一体感が半端ないです(笑)。それはさておき、遺影のような暗さを感じつつも強い意志を感じました。

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「 神とのたわむれⅠ:昼下がり」と「神とのたわむれⅡ:たそがれ」

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「神とのたわむれⅢ:夜」と「神とのたわむれⅣ:Ⅳ夜明け」

 森村泰昌の作品を見るの今回が初めてでしたが、いろいろ突っ込みどころのある見て愉快な作品でした。
 この作品の意図は専門家に任せるとして私の感は
①クラナッハの「キリストの磔刑」を原画とする作品で厳かな宗教絵画なのに、、、、不条理なギャグ漫画(吉田戦車というよりは榎本俊二)を読んでる気分になる。
②特にたそがれは、マドンナが舞台衣装で来た尖った黄金のビスチェをモチーフにしていると思われますが、私には志村けんの白鳥の湖に見える。
③夜、夜明けに至っては宗教画というより幼児に遊びたおされた人形がほおってあるおもちゃ箱のようです。

 モネの展覧会は9月中に終わりますが、この作品は12月まで見れます。横浜美術館は展覧会の企画力も良いですが常設展示もまた良しです。ではまた!

工藤麻紀子 「誰もいないと思った」と「もうすぐ衣替え」

 正月に実家へ行き、小学校・中学校の卒業アルバムを自宅に持ち帰りました。
 同学年は約450人。全ての人を覚えているわけではありませんが、彼ら、彼女らは今どこで何をしているのか?とても気になるところです。 また、クラス写真を見ていると瑞々しくもちょっぴり切ない気分になりました。そこで今回紹介する作品は工藤麻紀子の「誰もいないと思った」と「もうすぐ衣替え」です。

2013年01月23日23時03分56秒0001


20110208213943c9a - コピー
 
 工藤麻紀子は1978年生まれの画家です。上段が「誰もいないと思った」、下段が「もうすぐ衣替え」です。
 素朴な画風は見る者を瑞々しくもちょっぴり切ない子供時代を思い起こします。
 
 「誰もいないと思った」、は自分だけの秘密基地に行った見たら、クラス一の美少女がいてちょっととまどいつつも、キュンときたような、見ていて甘酸っぱくなるような子供時代の素朴な感情を思い起こします。

 「もうすぐ衣替え」は、子供の頃の時間がたつのを遅く感じ、けだるかった感じを思い出します。また、心の底にある子どもの頃見た夢、心象風景が解き放たれ、普段の緊張が解ける感じです。

 現代作家の作品は独自の世界観を追及したものも見受けられ、それはそれでよいのですが、正直理解できない場合もあります。そんな中、工藤麻紀子の作品はゆったりと作品の世界に浸れるのでお勧めします。

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