護国寺 天女が舞う寺
今回紹介する御朱印は、私の一番のお勧め、護国寺です。

このお寺の魅力は前回の妙法寺同様、貴重な文化財が無料で拝観できることです。
山門をくぐると右手には富士塚があります。寺院に富士塚があるのは珍しいです。
富士塚とは、富士山を模した築山に登り、富士山参拝を疑似体験する民間信仰で、渋谷区の鳩森八幡の富士塚が特に有名です。

富士塚の脇にある階段を上ると本堂(観音堂)です。この階段はツツジの名所でもあります。


観音堂は都内最大級の木造建築で、江戸時代(元禄)に建てられました。都内の寺社の多くは関東大震災・東京大空襲で焼けおち、大正時代以前の木造建築物が残っていることは珍しいです。大災害等を生き抜いたこのお堂自体がパワースポットといえます。
観音堂に入ったらまずは天井絵を見ましょう。中央に龍。左右に4人の天女が描かれています。
京都・鎌倉のお寺も好きですが、天女に関して言えば、護国寺が一番です。
次に注目は原田直次郎「騎龍観音」(複製:本物は国立近代美術館にある)

この画家は日本人による西洋画の草分け。観音様が龍とともに現れ、慈雨で人々に恵みをもたらす様を描いたものです。西洋画における宗教画を日本に置き換えた意欲作で重要文化財に指定されています。(画像はクリックすると拡大します)
お寺といえば仏像。ご本尊は「如意輪観音」で毎月18日に公開される秘仏です。このお寺の「如意輪観音像」は一番きれいです。宝具がきれいなので、仏像そのものが光輝いて見えることもあって神々しいからです。お姿は護国寺のHPでも見れます。なお、内陣正面にお前立(秘仏のレプリカ)が掲げられています。こちらは全身金色。
他にも、内陣裏の弁財天像、ひな壇にならんだ三十三身仏(観音様の分身)も見ごたえがあります。残念ながら現在は震災対応なのか、不届きな輩が増えたからか、真近で拝観できないので内陣正面からオペラグラスで拝観です。
過去、東京を襲った災難を潜り抜け、観音様がいらっしゃる護国寺は、京都・鎌倉に匹敵するパワーのあるお寺といえるので、ツツジの季節には是非行ってみてください。
ちなみに桜の季節はこんな感じです。


このお寺の魅力は前回の妙法寺同様、貴重な文化財が無料で拝観できることです。
山門をくぐると右手には富士塚があります。寺院に富士塚があるのは珍しいです。
富士塚とは、富士山を模した築山に登り、富士山参拝を疑似体験する民間信仰で、渋谷区の鳩森八幡の富士塚が特に有名です。


富士塚の脇にある階段を上ると本堂(観音堂)です。この階段はツツジの名所でもあります。


観音堂は都内最大級の木造建築で、江戸時代(元禄)に建てられました。都内の寺社の多くは関東大震災・東京大空襲で焼けおち、大正時代以前の木造建築物が残っていることは珍しいです。大災害等を生き抜いたこのお堂自体がパワースポットといえます。
観音堂に入ったらまずは天井絵を見ましょう。中央に龍。左右に4人の天女が描かれています。
京都・鎌倉のお寺も好きですが、天女に関して言えば、護国寺が一番です。
次に注目は原田直次郎「騎龍観音」(複製:本物は国立近代美術館にある)

この画家は日本人による西洋画の草分け。観音様が龍とともに現れ、慈雨で人々に恵みをもたらす様を描いたものです。西洋画における宗教画を日本に置き換えた意欲作で重要文化財に指定されています。(画像はクリックすると拡大します)
お寺といえば仏像。ご本尊は「如意輪観音」で毎月18日に公開される秘仏です。このお寺の「如意輪観音像」は一番きれいです。宝具がきれいなので、仏像そのものが光輝いて見えることもあって神々しいからです。お姿は護国寺のHPでも見れます。なお、内陣正面にお前立(秘仏のレプリカ)が掲げられています。こちらは全身金色。
他にも、内陣裏の弁財天像、ひな壇にならんだ三十三身仏(観音様の分身)も見ごたえがあります。残念ながら現在は震災対応なのか、不届きな輩が増えたからか、真近で拝観できないので内陣正面からオペラグラスで拝観です。
過去、東京を襲った災難を潜り抜け、観音様がいらっしゃる護国寺は、京都・鎌倉に匹敵するパワーのあるお寺といえるので、ツツジの季節には是非行ってみてください。
ちなみに桜の季節はこんな感じです。


スポンサーサイト
山本大貴 静寂の声 still voice
今日紹介するのは山本大貴の「静寂の声 still voice」です。

過去の巨匠の絵もいいですが、未来の巨匠を応援するのも絵画鑑賞の楽しみです。
このブログで未来の巨匠を応援できたらいいなと思います。山本大貴はそんな画家の一人です。
この画家の絵に出会う前、フェルメールの絵画や浮世絵は、書かれた時代の流行やその時代を象徴するものを描いているが、現在絵画で携帯とかPCといった現在を象徴するものを描いた絵って意外と少ないな?時代の雰囲気を書きましたっていう絵はなんかネガティブだな。。。。という疑問がありました。
また、音楽の場合、過去の名作をカバーする。リミックスするといったことをしますが、絵画でも同じようなことをするのかと思っていました。
その疑問に対する回答はこの画家のホキ美術館でみたこの作品と「Daylight call」という作品です。
「静寂の声 still voice」はフェルメールの「ギターを弾く女」を現在の楽器エレキギターに置き換えています。「Daylight call」も同じくフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」をモチーフにしています。特に「Daylight call」は手紙の代わりにスマートフォンにしているところがいい感じです。
さて、山本大貴の作品は、公式ブログで見ることができます。
「静寂の声 still voice」は公式ブログで見たほうが素晴らしさが分かります。(私のスキャン能力が足りなくてすいません)
「Urban Fragments Ⅱ」は美しくそして前向きな気分なる絵です。新生堂画廊の展覧会「新 リアリズム宣言展」で「Daylight call」と一緒に出展されていましたが、この絵が一番私は好きです。
このブログでは、他にも多数作品を紹介しています。よろしければご覧ください。
Light Music!(こちら)
waitimg(こちら)
Daylight call(http://5dama2.blog96.fc2.com/blog-entry-210.html)
Ray at 2:00pm(こちら)

過去の巨匠の絵もいいですが、未来の巨匠を応援するのも絵画鑑賞の楽しみです。
このブログで未来の巨匠を応援できたらいいなと思います。山本大貴はそんな画家の一人です。
この画家の絵に出会う前、フェルメールの絵画や浮世絵は、書かれた時代の流行やその時代を象徴するものを描いているが、現在絵画で携帯とかPCといった現在を象徴するものを描いた絵って意外と少ないな?時代の雰囲気を書きましたっていう絵はなんかネガティブだな。。。。という疑問がありました。
また、音楽の場合、過去の名作をカバーする。リミックスするといったことをしますが、絵画でも同じようなことをするのかと思っていました。
その疑問に対する回答はこの画家のホキ美術館でみたこの作品と「Daylight call」という作品です。
「静寂の声 still voice」はフェルメールの「ギターを弾く女」を現在の楽器エレキギターに置き換えています。「Daylight call」も同じくフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」をモチーフにしています。特に「Daylight call」は手紙の代わりにスマートフォンにしているところがいい感じです。
さて、山本大貴の作品は、公式ブログで見ることができます。
「静寂の声 still voice」は公式ブログで見たほうが素晴らしさが分かります。(私のスキャン能力が足りなくてすいません)
「Urban Fragments Ⅱ」は美しくそして前向きな気分なる絵です。新生堂画廊の展覧会「新 リアリズム宣言展」で「Daylight call」と一緒に出展されていましたが、この絵が一番私は好きです。
このブログでは、他にも多数作品を紹介しています。よろしければご覧ください。
Light Music!(こちら)
waitimg(こちら)
Daylight call(http://5dama2.blog96.fc2.com/blog-entry-210.html)
Ray at 2:00pm(こちら)
伊藤若冲 大鶏雄雌図
今週は桜が満開、会社の近所に桜並木があるので、昼休みがいつになく風流かつ優雅です。
でも土曜日は雨。散ってしまうのかな。。。
さて、そんな季節にふさわしく今回紹介する作品は「海棠に目白図」です。海棠はこの季節に咲きますが、桜と同じバラ科の植物です。

目白は団子状に群れる習性があります。「目白押し」はこの習性が語源です。
この絵は泉屋博文館分館で見ました。そのとき、隣でこの絵を見ていた人が「まさに目白押しだ!」と感心していたので、この絵は妙に心に残っています。
前回、前々回は「可愛い絵」をあえて選びましたが、若冲といえば絶対外せないのが「動植綵絵」です。
続いて紹介するのは、「動植綵絵」から「大鶏雄雌図」です。
伊藤若冲が相国寺に奉納することを目的にして書いたこの絵、採算を度外視した高価な画材を使用しています。
伊藤若冲は商売っ気がなく、隠遁生活しているから金はないと思われがちですが、実は資産運用が上手で、趣味三昧な生活するには十分な資産を築いたのではないかなと思います。

この絵ですが、よく見ると
という形に見えなくもない。「動植綵絵」は他にもつがいの鶏を描いた絵がありますが、
という形に見えるポーズが多いと思います。
この形は陰陽を表す太極図。、
という形になるポーズにより曲線美と官能性を加えると同時に、陰陽すなわち宇宙を表したのではと個人的に解釈します。
でも土曜日は雨。散ってしまうのかな。。。
さて、そんな季節にふさわしく今回紹介する作品は「海棠に目白図」です。海棠はこの季節に咲きますが、桜と同じバラ科の植物です。

目白は団子状に群れる習性があります。「目白押し」はこの習性が語源です。
この絵は泉屋博文館分館で見ました。そのとき、隣でこの絵を見ていた人が「まさに目白押しだ!」と感心していたので、この絵は妙に心に残っています。
前回、前々回は「可愛い絵」をあえて選びましたが、若冲といえば絶対外せないのが「動植綵絵」です。
続いて紹介するのは、「動植綵絵」から「大鶏雄雌図」です。
伊藤若冲が相国寺に奉納することを目的にして書いたこの絵、採算を度外視した高価な画材を使用しています。
伊藤若冲は商売っ気がなく、隠遁生活しているから金はないと思われがちですが、実は資産運用が上手で、趣味三昧な生活するには十分な資産を築いたのではないかなと思います。

この絵ですが、よく見ると


この形は陰陽を表す太極図。、
