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船田玉樹  臥龍梅

 梅が咲くと春の訪れを感じますね。そこで今回は船田玉樹の「臥龍梅」です。

臥龍梅

 船田玉樹は1934年速水御舟に入門、御舟の没後は小林古径に師事。東洋の古典に傾倒する面もありながら、シュルレアリスムの手法を取り入れるなど、日本画と油彩画の境界を横断するような作品を展開した画家で、2012年に練馬区立美術館で開催された回顧展で見ました。

 梅の花の優雅な香りというより、臥龍梅のパワーの赴くままに枝を伸ばす様は神々しいです。
 船田玉樹はモノクロ写真を超えた水墨画を描き、また一方で精密な日本画、そしてシュールな絵画と多彩な画力をもちます。この他にも神々しい樹木を描いた作品はまだまだあります。知られざる巨匠はたくさんいるようです。
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ルーカス・クラナッハ 洗礼者ヨハネの首を持つサロメ

 ドイツ絵画を2つ続けて紹介したので、ドイツ絵画で最も来日することが多いと思われるルーカス・クラナッハの作品を紹介します。作品は「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」です。

洗礼者ヨハネの首を持つサロメ
  
 サロメは妖艶な姿で描かれることが多いですが、このサロメはおしゃれな少女です。この衣装は当時(宗教改革時)のザクセンの宮中で流行っていた服装だそうです。
 さて、思春期は瑞々しい、はしが転んでもおかしい年頃ですが、同時に拒食・リスカと心の闇も深い年頃です。光がまぶしいほど影が暗いということでしょうか、、、また反社会的なことに憧れる年代です。

 眼帯をしたゴスロリの少女とか、血のついたナイフを持つゴスロリの少女のイラストをたまに見かけますが、これらは思春期の心の闇や反社会的なものに憧れる心情をモチーフにしているそうです。おしゃれに着飾ってますが、手にしているのは血のついた生首。サロメの心の闇の深さが伝わってる作品です。

 ルーカス・クラナッハといえばスレンダーなクールビューティーな裸婦像で有名です。また世界史の教科書に載っているマルチン・ルターの肖像画はルーカス・クラナッハが描いたものだそうです。そんなんかあえてこの作品を選んだのは裸婦像以外にも見るべき作品はあると思ったからです。このブログで紹介している他の作品もどうぞ!!
「ルクレティア」
「ウェヌスとアモル」

カスパル・ダーヴィト・フリードリヒ 月を眺める2人の男

 モネ・ルノアールの作品は毎年傑作が来日します。フェルメールもよく来日します。どメジャーな画家の作品は確実に来場者が多いから来日も多いのは分かりますが偏ってると思うのは私だけでしょうか?(モネ・ルノアールは作品数も多いし、、)
 さて、前回に引き続き紹介するカスパル・ダーヴィト・フリードリヒの作品は傑作と名高い「月を眺める2人の男」です。

201412301112131

 2005年に国立西洋美術館で開かれた展覧会で見ました。この展覧会の目玉はフェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」でしたが、一番魅かれたのがこの作品です。当時はこの画家を知らなかったです。

 冷涼な風景は印象派絵画と違い優雅な気分になるものではありません。作品からはむしろ「死」とか「不安」な気分が漂ってます。
  カスパル・ダーヴィト・フリードリヒの作品はそんなマイナスな状況を乗り越えようとする強い意志が心を打ちます。満ち欠けをする月は再生の象徴。ごつごつした岩は不屈の象徴かもしれません。
 印象派の絵画は見て楽しいですが、フリードリヒの作品は困難を黙々と突破しようとするカッコよさが魅力です。くよくよするなと喝を入れられたような気分にもなります。この画家の作品は10年来日してませんが、世の中がいろいろ大変な状況なので喝を入れるべく来日してほしいものです。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ 窓辺の婦人

 このブログで紹介する絵画は展覧会でみた作品、身の周りの出来事や感じたことを連想するような作品を紹介してますが、今回は来日してほしい画家の作品を紹介します。その画家はドイツ画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒで紹介する作品は「窓辺の婦人」です。

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 カスパー・ダーヴィト・フリードリヒは、広辞苑に「フリードリヒ ドイツロマン主義の画家、崇高な作品が多い」という内容が載っている画家の割には日本で見る機会が少ないです。 
 この作品は2005年に国立博物館で開催された「世界遺産・博物館島 ベルリンの至宝展―よみがえる美の聖域―」で見ました。この時「朝日のあたる村の風景(孤独な樹)」という作品も見ました(こちら

 カスパー・ダーヴィト・フリードリヒは家庭的には不幸だったということもあって一言でいえば暗く冷たい作風ですが、不幸を乗り越えようとする強い意志も感じますし、その風景画は崇高ともいえます。
 しかしこの作品は日常のささやかな幸せを描いたものだそうです。窓からの心地よい潮風と光が新婚の幸せを、後ろ向きの姿はこの幸せがいつまで続くか?という不安を表してるように感じます。
 静謐さの中にささやかな幸せと不安が混ざった作風はフェルナン・クノップスに近いものを感じます。

 カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの崇高な作品は、描かれているテーマが「死」・「不安」であったとしても力強さに魅かれます。開催してほしい展覧会はどこにいえばいいのでしょう?次回もカスパー・ダーヴィト・フリードリヒです。

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