ルーベンス 聖母被昇天

 ルオーの作品に感動したので、宗教画を3作品ほど紹介します。前回はイエス様だったので、第1弾はマリア様です。
 昨年の都立美術館のマウリッツハイス美術館展は「真珠の耳飾りの少女」が最大の目玉でしたが、ルーベンスの「聖母被昇天(下絵)」も展示されていました。

マリア被昇天

  
 天国に召されるマリア様を描いたこの作品からは、荘厳な音楽が聞こえ、すべてが清められます。聖書の記述によるとマリア様は天使達の賛歌とともに天に召されたそうです。 
  
 画面は左から右にかけて明るくなってます。これは嫌なこともいつかは浄化されると語っているようで心が洗われます。
 この作品はアントワープ大聖堂にある作品の下絵です。本物を見たことありますが、暗い聖堂に差し込む日の光と相まって特に神々しく感じました。

 マリア様を描いた作品は多々ありますが、私が考える一番美しい作品はこれだと思ってます。ではよい週末を!


このブログで紹介しているルーベンスの作品もどうぞ!!
「キリスト昇架」と「キリスト降架」(こちら
「豊穣」(こちら
三美神(こちら
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ルオー 聖顔

 先週に引き続き、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「モローとルオー —聖なるものの継承と変容—」で見たお薦めの作品を紹介します。
 先週はモローだったので、今回はルオーです。色彩を幾重にも重ねる画風を確立するまでの軌跡を知ることができる充実の展示ですが、一番のお薦めは「聖顔」です。

聖顔

 イエス様のお顔が赤いのは、茨の冠から滴る血とのことです。この作品を見て誰のせいでこういうことになったのか?と問われたような気分になりました。
 具体的に言うと自分のへまを上司が必死に穴埋めしてる様を見ているような、自分の罪を他人が贖うのを見てつよく内省を促された気分です。

 キリスト教の教えでは神の前でそれまでの自分の罪を認め、反省ことを重視されているそうです。異教徒の私ですが、ルオーが最高の宗教画家といわれる理由がとてもよくわかりました。

 さて、年下のやることは常に間違っており、とにかく俺のいうことを聞けという年長者が多いなか、モローは生徒の才能をうまく引き出したそうです。私もそうありたいと思いました。この展覧会は内省を促され、よき年長者とはと何か?と作品云々というより生き方についていろいろ考えさせられました。

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モロー  一角獣

 今日の月は見事でした。猛暑だったので秋の訪れはまだまだと思ってましたが、案外早く秋が来たようです。
 さて、月曜日に仕事で汐留に行き、直帰だったおかげでパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「モローとルオー —聖なるものの継承と変容—」に行くことができました。

 師弟の熱い絆を感じるこの展覧会の目玉はモローの「ユピテルとセメレ」ですが、私が特に良かったと思う作品を2回に分けて紹介したいと思います。

一角獣

 まずはモローの「一角獣」です。おそらく9年目にBunkamuraザ・ミュージアムで開催されたモローの展覧会で見たことがあり、今回は2度目の観賞となります。
 
 暗い森の背後に広がる青空の澄み切りが神聖さを高めています。
 一角獣は獰猛ですが清らかな乙女の前ではおとなしくなります。この作品の言わんとしていることは調和。ちょうどオリンピックという世界が調和するイベントが東京に来ることもあるので「ユピテルとセメレ」よりこの作品に感銘しました。
 
 さて、天野喜孝の画風はモローッぽいなと思って「天野喜孝 モロー」でググったら同じことを考えている人は結構いるようです。
 
 このブログで紹介しているギュスターヴ・モローの作品は次の通りです。次回はルオーの作品を紹介します。
岩の上の女神
出現
聖ゲオルギウスと竜
「聖なる象(ペリ)」

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ジョン・エヴァレット・ミレイ エステル

 「髪」シリーズの第三弾はジョン・エヴァレット・ミレイの「エステル」です。前回は悪女だったので今回は逆の女性です。

 エステル

 髪を解くしぐさは意味ありげです。英語の慣用句「one's hair down」は「親密に」という意味があるとか。。。であれば大滝龍一の「幸せの結末」のような展開になりそうですが、なんかこれから結ばれるというより勝負に臨む感じです。

 それもそのはずです。エステルは旧約聖書に登場するユダヤ人を救った勇敢な女性です。
 この作品は、エステルはペルシア王アハシュエロスの花嫁となり、ユダヤ人虐殺計画から同胞を救うため、髪を振りほどき王を誘うべく閨に入る場面です。

 さて、年明け早々に森美術館と三菱一号館美術館でラファエロ前派の展覧会が開催されます。森美術館の展覧会にはジョン・エヴァレット・ミレイのオフィーリアが出展されるそうです。3回目の再開になるので今から楽しみなので、この気分を盛り上げるべく紹介してみました。
 2回連続してラファエロ前派を紹介しましたが、ラファエロ前派は光が降り注ぐ金髪の美しさを描いた作品が多いようです。

オフィーリアの記事もどうぞ!!

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