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モネ ラ・ジャポネーズ

 今年の夏休みは国立新美術館の「オルセー美術館展 印象派の誕生—描くことの自由— 」と世田谷美術館の「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」を見に行きました。オルセーとボストンは毎年展覧会が開催されていますが、ずいぶんと気前がよいことです。
 今回と次回は会期が9月15日までの世田谷美術館の展覧会で見たお薦めの作品を紹介します。まずは目玉であるモネの「ラ・ジャポネーズ」です。

2014年08月29日15時46分10秒0004

 29日の平日に行ったのですが、この作品は結構有名ということもあって、美術館はそこそこ混雑してました。
 展覧会に展示されている作品の半分は浮世絵でした。おかげで浮世絵が西洋絵画に与えた影響を具体的に知ることができる有意義な展覧会でした。

 モネはこの作品は「只のがらくた、ほんの気まぐれに描いた」という内容のことを行ったそうです。こういってはなんですが日本文化を日本人以上に知っている欧米人に対して感じるような違和感を覚えかねない作品です。
 しかし鮮やかな朱色、カミーユのかわいらしさと内掛けに刺繍された武者の立体感等、惹きつけられることが多い作品でした。単なる日本趣味の顕示というより日本的なものと西洋的なものを融合させた画期的な作品といえます。
 ちなみに刺繍された武者についての解説が会場にありました。これを読んでからこの作品を見るとカミーユの微笑みが違った意味になります。ネタばれ?かもしれないので会場でご覧ください。
 
 次回もこの展覧会で見た作品を紹介します。ちなみに以前このブログでも紹介したシニャックのサン・カの港も展示されていました。この作品は3年前に国立新美術館で開催された展覧会で見たことがあります。
 
※ 次の作品もどうぞ!ちなみにこのブログで紹介している他のモネの記事をリンクしています。
散歩、日傘をさす女性 
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荘厳寺 渋谷区本町

 おはようございます。これから世田谷美術館の展覧会に行ってきます。昨日は国立新美術館でマネの作品を見ました。
これらのことは順次紹介していきます。
 さて、27日は初台にある東京オペラシティーアートギャラリーで開催中の「絵画の在りか」という現在作家の展覧会に行きました。このブログでも紹介したことがある工藤麻紀子の作品(こちら)が目当てで、3点展示されていました。

 その後この美術館の裏手にある荘厳寺(幡ヶ谷不動尊)をお参りしました。

P1010976.jpg

 このお寺は以前よりお参りしたいと思っていました。実家に行く道中にあるお寺ですがいつでも行けると思うと案外行かないものです。甲州街道沿いにあり江戸近郷の三不動(成田山、高幡山)の一つとして江戸時代は大変なにぎわいがあったそうです。

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 渋谷区というと渋谷・表参道とおしゃれなイメージですが、山手線の外にある地域、このお寺周辺の中野区よりは昭和の面影を場所で懐かしさを感じます。
 右は狛犬様。お寺に狛犬様がいる・いないは宗派による違いか?ただ単に神仏習合の名残か?多分後者が正解かもしれませんがどうでしょう?

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 本堂です。木造建築は雨の日はしっとりとした風情があるので、晴れた日とはちがった風情があります。

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 このお寺に隣町は新宿です。境内からは高層ビルの東京オペラシティーが見えますが静かです。春と秋は美しい風景が見れそうな境内です。

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 御朱印です。「不動明王」、「弘法大師」、「薬師如来」と3尊が書かれた、御利益が特にありそうな有難い御朱印です。
 ではよい週末を!!

本所深川稲荷巡り7 深川不動尊近辺のお稲荷様

 今日から9月2日まで夏休みです。展覧会とか寺社巡りを存分に楽しめます。
 さて、先週は富岡八幡のお祭りで会社近所が盛り上がってました。そこで今回紹介するのは富岡八幡がある門前仲町のお稲荷様です。

 お稲荷様を紹介する前に、まずは成田山東京別院深川不動尊です。

P1010960.jpg

 この建物は深川不動尊の本堂です。都内には斬新なデザインのお寺も多々ありますが、この本堂の周りは梵字で覆われているのでありがたみを感じるところが他の追随を許さないと思ってます。

境内2

 こちらは旧本堂。千葉県にあったお寺を移築したものです。その後ろにある内仏殿にある中島千波の「大日如来蓮池図」は一見の価値ありです。雄大な天井画は宇宙を感じます。

境内3 御朱印
 
 左はおねがい不動尊。樹齢500年の楠木を使用したそうです。右が御朱印です。今はどうかは不明ですが、「門前中町出身の片瀬那奈お薦めのお寺です」という内容の張り紙が御朱印所に貼ってありました。ちなみに木村多江も門前仲町出身だそうです。

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 左は境内にある開運出世稲荷です。右は青銅の灯篭です。灯篭に天女とか龍とかが彫られていることが多いですが、稚児が彫られているのは初めてみました。なかなか微笑ましいです。

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 上の画像は深川八幡から海側に歩いて5分の黒船稲荷です。名前の由来は不明ですが、浅草黒船町(現在の蔵前)にあったお稲荷様が徳川吉宗の時代にこの地に遷座したそうです。神社自体の創建は1087年と鎌倉幕府より古いそうです。

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 黒船稲荷から歩いてすぐの場所にあろ於三稲荷です。
 本所深川界隈のお稲荷様をいくつか紹介してますが、このお稲荷様が一番整った境内です。なんと水琴窟もあります。
個性豊かなお稲荷様と次々出会うことができる本所深川。このシリーズ途中中断もありますがまだまだ続きます。なお、この休暇中は都内の普段行かない地域の寺社巡りを考えています。ではまた!!

カミーユ・コロー ウナギを獲る人々

 会社の近所の遊歩道には黄花コスモスが咲き始めました。この花をみると夏の終わりも感じます。
夏休みはいろいろな思い出があるので、夏の終わりは感傷的になります。
 さて、カミーユ・コローは鮮やかだけど抑制的で抒情的な風景画を見ると夏の思い出という言葉が浮かびます。そこで今回紹介する作品は「ウナギを獲る人々」です。

2014年08月13日20時23分22秒0003

 この作品はワシントンナショナルギャラリーが所蔵しており3年前にモネの「散歩、日傘をさす女性」(こちら)とともに来日してます。
 
 鮮やかな緑が涼しげなところもこの季節に観賞するのにふさわしいです。ウナギ以外にも木の実とかを採集している家族を描いています。夏は田舎で昆虫とか魚とかを採集した思い出をもつ方は多いと思い数ある作品のなから選びました。

 子供の頃、田舎の田んぼの用水路とかため池には水生昆虫がいたので毎年捕まえました。東京ではコオイムシとかミズカマキリが大変珍しく友達に自慢できたものです。(ゲンゴロウとタガメは捕まえられなかった、、)ではよい1週間を!!

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