フェルメール 天文学者 地理学者
国立新美術館で開催中のルーブル美術館の展覧会ではムリーリョの「蚤をとる少年」も有名です。
子供の貧困が社会問題となっているので心に重く響きましたが、今回紹介する作品はこの展覧会の目玉であるフェルメールの「天文学者」です。

窓から射し込む光の粒子が美しい作品です。静謐さに中に天文学者のひらめきも伝わってくる作品です。
この作品は「地理学者」と対なのでこの作品も紹介します。

こちらの作品は天文学者より光を明るく描写しています。天文学と地理学はフェルメールの時代は一体化した学問だったそうです。オランダは貿易立国で当時は星を頼りに航海していたからと思われます。
オランダの繁栄は発達した天文学と地理学に支えられていたはずなので、この両作品はオランダの富の象徴または繁栄したければ弛まぬ研究が必要という戒めかもしれません。
さて古代ギリシャでは肉体美ではなく知性も男性美とされていたそうです。この作品にはあふれる知性を感じるので、この2作品は私が考える男性美に優れた作品です。このブログで紹介した他作品もどうぞ!ではよい1週間を!
「牛乳を注ぐ女」(こちら)
「真珠の首飾りの少女」(こちら)
「真珠の耳飾りの少女」(こちら)
「手紙を書く女と召使い」(こちら)
「恋文」(こちら)
子供の貧困が社会問題となっているので心に重く響きましたが、今回紹介する作品はこの展覧会の目玉であるフェルメールの「天文学者」です。

窓から射し込む光の粒子が美しい作品です。静謐さに中に天文学者のひらめきも伝わってくる作品です。
この作品は「地理学者」と対なのでこの作品も紹介します。

こちらの作品は天文学者より光を明るく描写しています。天文学と地理学はフェルメールの時代は一体化した学問だったそうです。オランダは貿易立国で当時は星を頼りに航海していたからと思われます。
オランダの繁栄は発達した天文学と地理学に支えられていたはずなので、この両作品はオランダの富の象徴または繁栄したければ弛まぬ研究が必要という戒めかもしれません。
さて古代ギリシャでは肉体美ではなく知性も男性美とされていたそうです。この作品にはあふれる知性を感じるので、この2作品は私が考える男性美に優れた作品です。このブログで紹介した他作品もどうぞ!ではよい1週間を!
「牛乳を注ぐ女」(こちら)
「真珠の首飾りの少女」(こちら)
「真珠の耳飾りの少女」(こちら)
「手紙を書く女と召使い」(こちら)
「恋文」(こちら)
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コロ― 芸術家のアトリエ コローのアトリエ、画架の前に座る若い女
20日の金曜日に国立新美術館で開催中の「ルーブル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」に行きました。昼間はどうかわかりませんが夜間は空いており、フェルメールの作品をゆっくりじっくり見ることができました。このことは次回紹介します。
さて、先日三菱一号館美術館で開催の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に展示されていたコロ―の「芸術家のアトリエ」を紹介しましたが、ルーブルの方には「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女 」が展示されていたので合わせて紹介します。※この記事は3月16日の記事を再編集したのものです。
まずは「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女」です。

次に「芸術家のアトリエ 」です。

スキャンの都合で後者の方が明るく見えますが、実際は前者同様な色彩です。両方ともコロ―らしい抑えて色彩が上品な作品です。
前者はかばんが描かれています。コロ―は風景画を得意としていたのでこれはお気に入りのかばんでしょうか?このかばんに荷物を持って写生に出かけてのかもしれません。
後者のポイントは犬です。犬は従順と多産の象徴です。フェルメール同様絵画への礼讃と同時に、素晴らしい作品を多く生み出そうとするコロ―の意気込みを感じる作品でした。
両方ともフェルメールの「絵画芸術」を連想させる作品です。フェルメールは絵画に対する礼讃としてこの作品を描いたそうですがコロ―もそうかもしれません。
同じテーマの作品を同時に見る機会は意外とないのでこれは幸運といえます。幸い2つの展覧会は会期がまだあるんで是非この幸運をつかんでください。
このブログで紹介している他の作品もどうぞ!!
「花輪を編む若い娘」
「ウナギを獲る人々」
さて、先日三菱一号館美術館で開催の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に展示されていたコロ―の「芸術家のアトリエ」を紹介しましたが、ルーブルの方には「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女 」が展示されていたので合わせて紹介します。※この記事は3月16日の記事を再編集したのものです。
まずは「コローのアトリエ、画架の前に座る若い女」です。

次に「芸術家のアトリエ 」です。

スキャンの都合で後者の方が明るく見えますが、実際は前者同様な色彩です。両方ともコロ―らしい抑えて色彩が上品な作品です。
前者はかばんが描かれています。コロ―は風景画を得意としていたのでこれはお気に入りのかばんでしょうか?このかばんに荷物を持って写生に出かけてのかもしれません。
後者のポイントは犬です。犬は従順と多産の象徴です。フェルメール同様絵画への礼讃と同時に、素晴らしい作品を多く生み出そうとするコロ―の意気込みを感じる作品でした。
両方ともフェルメールの「絵画芸術」を連想させる作品です。フェルメールは絵画に対する礼讃としてこの作品を描いたそうですがコロ―もそうかもしれません。
同じテーマの作品を同時に見る機会は意外とないのでこれは幸運といえます。幸い2つの展覧会は会期がまだあるんで是非この幸運をつかんでください。
このブログで紹介している他の作品もどうぞ!!
「花輪を編む若い娘」
「ウナギを獲る人々」
日本橋寺社巡りの9 日本橋小伝馬町界隈2
今回紹介する大安楽寺は前回紹介した身延別院の隣にあります。

このお寺も獄死した霊を弔うために建立されました。現在はそのようなことが嘘のようにサラリーマンや親子連れが(最近の日本橋は商業の町というより新興の住宅地)が行きかいます。

運慶作といわれる八臂弁財天女を祀るお堂です。弁財天は一般的には三味線を持った美女ですが、実際は武装した女神のようです。

獄死した受刑者を弔う延命地蔵様です。このブログで紹介している受刑者を弔うお地蔵さまとして荒川区南千住の延命寺も有名です。(こちら)

このお寺は高野山の準別格本山なので弘法大師様の御朱印をいただきました。とても気さくなご住職でした。

このお寺の近くにある千代田神社です。詳しい創建時期は不明ですが、慶長年間に当時は千代田村と呼ばれていた江戸城周辺の住人とこの地に移転したそうです。千代田区はかつて千代田村と呼ばれていたから千代田区です。中央区にあるのは行政の都合です。
日本橋寺社巡りはこれにて終了です。古くより東京の中心であったこの街の歴史を探る寺社巡りでした。商業の町として再び脚光を浴び、人口も増えている日本橋の繁栄はこれらの寺社の加護かもしれません。

このお寺も獄死した霊を弔うために建立されました。現在はそのようなことが嘘のようにサラリーマンや親子連れが(最近の日本橋は商業の町というより新興の住宅地)が行きかいます。

運慶作といわれる八臂弁財天女を祀るお堂です。弁財天は一般的には三味線を持った美女ですが、実際は武装した女神のようです。

獄死した受刑者を弔う延命地蔵様です。このブログで紹介している受刑者を弔うお地蔵さまとして荒川区南千住の延命寺も有名です。(こちら)

このお寺は高野山の準別格本山なので弘法大師様の御朱印をいただきました。とても気さくなご住職でした。

このお寺の近くにある千代田神社です。詳しい創建時期は不明ですが、慶長年間に当時は千代田村と呼ばれていた江戸城周辺の住人とこの地に移転したそうです。千代田区はかつて千代田村と呼ばれていたから千代田区です。中央区にあるのは行政の都合です。
日本橋寺社巡りはこれにて終了です。古くより東京の中心であったこの街の歴史を探る寺社巡りでした。商業の町として再び脚光を浴び、人口も増えている日本橋の繁栄はこれらの寺社の加護かもしれません。
日本橋寺社巡りの8 日本橋小伝馬町界隈1
今回紹介する身延別院は身延山久遠寺の別院です、前回紹介した椙森神社から見て秋葉原方面に歩いて5分の場所にあります。

小伝馬町は江戸時代牢獄でした。明治になってからは荒地だったそうですこ。のお寺は獄死した方々を法華の道場として鎮魂するため建立されました。

本堂は昭和初期に建てられたものです。大空襲を免れたとてもありがたいお堂です。案外都心には戦火を免れた建物は多いようです。

このお寺の名所はこちらの油かけ大黒天神です。 昭和の名優長谷川一夫のご夫人が造立したそうです。足元に貯められた油をかけると生き生きとしたお姿になる大黒様です。

御首題です。ひげ題目はしゃーッとしたはね具合が魅力ですね。

竹森神社です。このお寺から見て馬喰横山駅方面(実際は馬喰横山と岩本町の間)にあります。
会社帰りに撮ったものです。神社の隣の公園はちょっとした庭園みたいでいい感じでした。

祭神はいわゆるお稲荷様です。江戸時代この辺りは竹藪の多く竹細工職人が多く住んでいたそうです。江戸の町は職能ごとに区画があったそうです。この神社はこのような街の歴史を今に伝えます。 日本橋寺社巡りは次回でひとまず最後です。こうご期待?!

小伝馬町は江戸時代牢獄でした。明治になってからは荒地だったそうですこ。のお寺は獄死した方々を法華の道場として鎮魂するため建立されました。

本堂は昭和初期に建てられたものです。大空襲を免れたとてもありがたいお堂です。案外都心には戦火を免れた建物は多いようです。

このお寺の名所はこちらの油かけ大黒天神です。 昭和の名優長谷川一夫のご夫人が造立したそうです。足元に貯められた油をかけると生き生きとしたお姿になる大黒様です。

御首題です。ひげ題目はしゃーッとしたはね具合が魅力ですね。

竹森神社です。このお寺から見て馬喰横山駅方面(実際は馬喰横山と岩本町の間)にあります。
会社帰りに撮ったものです。神社の隣の公園はちょっとした庭園みたいでいい感じでした。

祭神はいわゆるお稲荷様です。江戸時代この辺りは竹藪の多く竹細工職人が多く住んでいたそうです。江戸の町は職能ごとに区画があったそうです。この神社はこのような街の歴史を今に伝えます。 日本橋寺社巡りは次回でひとまず最後です。こうご期待?!