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ルーベンス 豊穣

 今年の5月10日は母の日です。そこで今回紹介する作品はルーベンスの「豊穣」です。

豊穣

 この女性はアバンダンティアというローマの豊穣の女神で、手にしているのは「豊穣の角」という日本でいう打ち出の小づちみたいな恵みをもたらすアイテムです。
さて、豊穣をもたらす神は洋の東西を問わず母性の象徴ですが、私はたくましい二の腕に母性を感じます。この作品は国立西洋美術館に常設展示されおり見たことのある人も多いと思い選びました。
 
 この女神は財産・貯蓄の女神でもあるので足元には財布が転がってます。金融機関に勤める私にとってはこれは縁起物と言える絵です。
ルーベンスの絵の女性は宮崎美子を連想します。いまどきの若い女優・タレントにもぽちゃとして可愛い子はいますが、子供の頃見た「今の君は~」というCMソングに合わせて服を脱ぐ姿が焼きついてるからぽちゃ可愛いといったら宮崎美子です。そういえばドリフで志村けんがよくネタにしてましたね。このブログではルーベンスの次の作品も紹介しているのでどうぞ!!

聖母被昇天(下絵)
「キリスト昇架」と「キリスト降架」
三美神
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面構 葛飾北斎

 本日は国立近代美術館で開催の片岡球子の展覧会に行きました。
 片岡球子は世田谷区の粕谷に住まわれていたそうです。粕谷は私の母校のある地域なのでとても親しみを感じる画家です。紹介する作品は「面構 葛飾北斎」です。

2015年04月25日20時34分06秒0001

 片岡球子といえば面構という歴史上の人物を彼女自身の解釈で描くシリーズです。特に有名な足利尊氏も展示されていましたが、浮世絵師を描いた作品も多数展示されていました。近々葛飾北斎の娘、お栄を主人公にした映画が公開されるので葛飾北斎を選んでみました。この作品は富士のように揺るぎなく、画業の高みを極めようとした北斎の精神をストレートに感じます。

 片岡球子といえば優雅・繊細な作品が多い日本画の中でパワーを放つ画風が魅力的です。例えていうなら荒木飛呂彦の漫画の人物を見ているような感じです。このような感想を持ったのは、浮世絵師を描いた面構は写楽、国芳、広重といった浮世絵師本人とそのキャラクター(作中の人物)を一緒に描いており、これがスタンドのように見えるからと、片岡球子の作品は衣装にとくにこだわりを感じますが、ジョジョのキャラクターも衣装にこだわりを感じるからです。

 美術雑誌で今どきの日本画家の作品を見ても片岡球子のような作風を見たことがありません。今なお(もっともつい最近までご在命でしたが)強烈なパワーを放つ展覧会、金曜日のへろへろな時に見に行ったこともあってか気合が注入された感じです。このGWにぜひ鑑賞ください。

このブログで紹介しているほか作品もどうぞ!
面構(歌川国芳)
江戸の浮世絵師たち

葛飾北斎 鳳凰図屏風

 会社近所の東京都現在美術館では日本人初のスーパーモデル、山口小夜子の生きざまをテーマした展覧会が開催されています。そういうわけで会社の近所はこの山口小夜子の日本的妖艶さをたたえたポスターがあちこちに貼られてました。
 このポスターを見て連想したのが今回紹介する葛飾北斎の「鳳凰図屏風」です。
 
鳳凰図屏風

 妖艶なまなざしが魅力的なこの作品は葛飾北斎が遊郭から依頼されて作成したそうです。 
さて、妖艶とは、悩ましげな美女が誘惑してる図を楽しむものとは限らず、淫靡で背徳的な魅力が満ち溢れた雰囲気を楽しむことにあるとも思います。 
 
 部屋に入るとあたかも誘惑しているような妖しいまなざしの鳳凰が現れ、赤い羽毛はこれからおこなわれることを盛り上げます。屏風の向こうにはしどけない遊女がいる。。。(うなじはもちろんこちらに向けている)この作品が置かれている状況を考えただけでも十分妖艶です。。
 
 鳳凰といえば伊藤若冲も有名ですが(こちら)もし、お互いの存在を知っていて画力対決をしたとしたら、、、、と思うとこの作品の見方も別になってきますね。

谷中安規 大川端

 寺社ネタは隅田川のほとりにある本所・深川界隈の神社を紹介しているので、今回はこの地域を描いた作品を紹介します。谷中安規の「大川端」です。

2015年05月19日20時48分52秒0001

 この作品は練馬区立美術館が所蔵しています。正面のドーム型の建物は旧両国国技館です。蔵前・浅草橋は両国の対岸にあるのでこの作品はこの地域をえがいたものと言えます。
 朝なのか夜なのか、昼なのか夜なのかわからない夢と現が混ざりあう摩訶不思議な魅力がある作品です。隅田川を描いた作品はたくさんありますが、これほど幻想的に描いた作品はないでしょう。

 谷中安規の作品のもう一つのキーワードは「母恋し」です。幼くして母親を亡くしたこの画家の作品は切ないほどにこの感情が伝わります。画面右に手を引く母子と思われる2人組が描かれています。親子の指さす方向が逆なところに切ない感情が伝わってきます。
 また、谷中安規は流浪な人生を送った方でした。作品左の大八車はそれを暗示しているかのようです。この作品は谷中安規の魅力・心情がつまった傑作といえそうです。このブログで紹介しているほかの作品もどうぞ!

幻想集 旅
月のロケーション

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