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面構 葛飾北斎

 4月23日に国立近代美術館で開催の片岡球子の展覧会に行きました。
 片岡球子は世田谷区の粕谷に住まわれていたそうです。粕谷は私の母校のある地域なのでとても親しみを感じる画家です。紹介する作品は「面構 葛飾北斎」です。

2015年04月25日20時34分06秒0001

 片岡球子といえば面構という歴史上の人物を彼女自身の解釈で描くシリーズです。特に有名な足利尊氏も展示されていましたが、浮世絵師を描いた作品も多数展示されていました。近々葛飾北斎の娘、お栄を主人公にした映画が公開されるので葛飾北斎を選んでみました。この作品は富士のように揺るぎなく、画業の高みを極めようとした北斎の精神をストレートに感じます。

 片岡球子といえば優雅・繊細な作品が多い日本画の中でパワーを放つ画風が魅力的です。例えていうなら荒木飛呂彦の漫画の人物を見ているような感じです。このような感想を持ったのは、浮世絵師を描いた面構は写楽、国芳、広重といった浮世絵師本人とそのキャラクター(作中の人物)を一緒に描いており、これがスタンドのように見えるからと、片岡球子の作品は衣装にとくにこだわりを感じますが、ジョジョのキャラクターも衣装にこだわりを感じるからです。

 美術雑誌で今どきの日本画家の作品を見ても片岡球子のような作風を見たことがありません。今なお(もっともつい最近までご在命でしたが)強烈なパワーを放つ展覧会、金曜日のへろへろな時に見に行ったこともあってか気合が注入された感じです。このGWにぜひ鑑賞ください。

このブログで紹介しているほか作品もどうぞ!
面構(歌川国芳)
江戸の浮世絵師たち
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マグリット 光の帝国Ⅱと光の帝国

 国立新美術館のマグリットの展覧会はマグリットの生涯をなぞる充実の展覧会ですが、絵葉書が少ないのが残念です。かの有名は「白紙委任状」の絵葉書は売ってませんでした。
 さて、今回紹介する作品は「光の帝国Ⅱ」です。

2015年04月04日20時47分56秒0001

 この作品は見ていてほっとします。黄昏時の今日も一日が終わったという安ど感を感じるからです。

 黄昏時は好きな時間帯です。すべてが群青色に染まる瞬間が美しいからです。
 そして空が明るいのに暗い、この作品のような不思議な時間帯でもあるからです。マグリットといえばシュール・リアリズムですが、この作品の関しては、黄昏時のそんな瞬間をとらえた風景画に思えます。

 黄昏時は逢魔が時ともいい、この世とあの世つまり、別の世界がリンクする時間帯だそうです。マグリットの作品をみていると、本人はこのことを知っていたのかもしれないです。 

hikarinoteikoku.jpg

 光の帝国Ⅱというからには他にも作品があるわけなので、ブリュッセルにあるマグリット美術館で見たことがある「光の帝国」も紹介します。
 夕暮れ時、なにも考えずに街の風景を見ると、意識してみればマンションの各部屋の明かりののですが、無意識にみるとなぜ空中に部屋が?なぜ明かりがと思ってしまう時があります。我々はこれは何々だとつねに意識しながら暮らしているわけですが、無意識にみると世の中は不思議なことだらけです。案外認識というものはあやふやなものです。光の帝国を並べてみて改めてマグリットの非凡さを認識しました。


このブログでは「Pompo Pompo Pom Po Pom PoN」という意表を突かれる作品も紹介しています。
合わせてご覧ください(こちら

続 本所深川稲荷めぐり12 門前仲町界隈

 続 本所深川稲荷めぐり13の最終編は深川の中心地といっても過言ではない門前仲町界隈(隅田川より)のお稲荷様です。

 まずは出世稲荷です。
 江東区「永代」という縁起の良い町名にあるお稲荷様です。いつ頃からあるかは不明です。
 この永代という町はお稲荷様の密度が濃く、「東京お稲荷様MAP」には、民家の隙間にあって入りづらい、民家の玄関わきにあって撮影しづらい、再開発で存在しないお稲荷様もありました。

IMG_1441.jpg

 同じく「永代」にある徳壽神社です。
 江戸時代に、高津家(鰹節のにんべん)の長屋があり、その掘割りに稲荷大神のご神像が流れ着き、長屋の人達によりお祀りされるようになったのが由来とのことです。商家が創建したお稲荷様が多くあるのもこの地域の特徴といえます。

IMG_1442.jpg

 細長い参道の神社です。こんな感じの神社は都会ならでは風情です。近年本所深川はおしゃれなカフェが増え、おしゃれピーポー達が集まるようになってますが、異世界につながるような細い路地もまだまだ健在です。

IMG_1443.jpg

 伏見稲荷です。この神社周辺は昭和な風景がエアポケットのように残されております。江東区は昭和と最先端な街並みが同居している地域といえます。

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 紀国屋文左衛門が建立した紀文稲荷です。私が昔、この地にある警備会社でバイトしていたころは倉庫街でしたが今ではオフィス街です。

IMG_1445.jpg

 深川界隈のお稲荷様の中で神域が最も広いお稲荷様です。 

IMG_1446.jpg

 一旦さびれたのですが、戦前に再建されたとのことです。小さいながらも富士塚があることを最近知りました。
お稲荷様はかつては街のシンボルでもありました。お稲荷様をいろいろめぐることで地域ごとのいろいろな姿を知ることができます。近年増えているおしゃれな店(とはいえ大半は2~3年でつぶれるといっても過言ではない)を巡るよりも充実した下町散策ができます。 本所深川稲荷めぐりで皆様にお勧めしたいのはこのことです。次回は番外編です。
 
 

マグリット ゴルコンダ

 昨日新しいパソコンが届きました。新しいパソコンは2in1の最新鋭なのでテンションが上がってます。
さて、4月4日の土曜日、国立新美術館で開催中のマグリットの展覧会に行ったので、今回と次回は展覧会に出展していた作品についてです。まずは「ゴルコンダ」です。

2015年04月04日20時47分56秒0002

 この展覧会の良いところは画家としてデビューした時から晩年までの作品を時系列に見ることができることと、随所にマグリットによる解説があり、門外漢の私にも分かりやすいことです。
  
 タイトルの意味はさておき一見摩訶不思議な風景ですが、突き詰めて考えるととても現実的な風景に見えました。
 人間が空に浮かぶわけがありませんが、現実的には世界の空には無数の旅客機が不特定多数の人間を運び、都市には高層ビルがありそこには多くの人が集まっています。つまり地上にからみれば実に多くの人が浮かんでいるわけです。事象とその名前の関連性を取り払うことを応用して、事象と手段を取り払ったらこのような感想になりました。

 例えば私は一個人であると同時に日本人である、父親である、会社員であるというふうに関連性があります。これは誰でも同様です。関連性こそ存在意義であり同時に束縛です。この展覧会で感じたマグリットの作品に感じる不穏な印象は、関連性から離れることへの不安だと思いました。同時に束縛からも逃れる精神的な自由も感じました。マグリットの作品はいろいろな解釈ができそうです。

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