ルカス・クラーナハ 正義の寓意
国立西洋美術館で開催の「クラーナハ展 500年後の誘惑」に行ってきました。しばらくの間、クラーナハの作品が続きます。
オーストリアにある美術館の展覧会には結構な割合でクラーナハの作品が展示されますが、クラーナハだけの展覧会は今回が初めてとのことです。

まず紹介するのは「正義の寓意」です。
司法・裁判の公正さを表す象徴である正義の女神といえば目隠です。これは前に立つ者の顔を見ないことを示し、法が万人に等しく適用されることを表すそうです。こちらの作品は目隠しをしていないのが特徴的です。
裸を表すフルフロンタルは「包み隠さない」「徹底的」という意味があり、ネイキッドは「ありのまま」という意味のあるそうです。
公正さは、「ありのまま」の事実を「「包み隠さず」みることで確保されるので、この全裸の女神はこれはこれで「司法・裁判の公正さ」を表しているといえます。
また、冷徹なまなざしは、悪事を見抜きそうです。そういった意味でもこの女神は正義を象徴していると言えますね。
今回もど素人のたわごとにお付き合いありがとうござました。
オーストリアにある美術館の展覧会には結構な割合でクラーナハの作品が展示されますが、クラーナハだけの展覧会は今回が初めてとのことです。

まず紹介するのは「正義の寓意」です。
司法・裁判の公正さを表す象徴である正義の女神といえば目隠です。これは前に立つ者の顔を見ないことを示し、法が万人に等しく適用されることを表すそうです。こちらの作品は目隠しをしていないのが特徴的です。
裸を表すフルフロンタルは「包み隠さない」「徹底的」という意味があり、ネイキッドは「ありのまま」という意味のあるそうです。
公正さは、「ありのまま」の事実を「「包み隠さず」みることで確保されるので、この全裸の女神はこれはこれで「司法・裁判の公正さ」を表しているといえます。
また、冷徹なまなざしは、悪事を見抜きそうです。そういった意味でもこの女神は正義を象徴していると言えますね。
今回もど素人のたわごとにお付き合いありがとうござました。
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飛鳥山公園と王子神社
北区の王子から滝野川にかけては寺社が多く、このブログでも主だった寺社は紹介しておりますが、真打は東京10社の一つ、王子神社と言っても過言ではないです。そこでこれから紅葉を迎えるこの神社の近くにある飛鳥山と王子神社の秋の風景を紹介します。
まずは飛鳥山公園です。
桜の名所として知られる飛鳥山公園は桜の紅葉も見事ですが、毎年、一本だけ植えられている10月桜が開花するのを見ると秋を感じます。児童用の遊具があるエリアの丘付近にあります。

もちろん、もみじもところどころ植えられております。

王子神社は飛鳥山公園と音無川を挟んで向かい合う位置にあります。

元亨2年(1322年)に当地を治めていた豊島氏が社殿を再興し、熊野新宮の浜王子より「若一王子宮」を改めて勧請・奉斎、王子神社となった古社です。ちなみに北区の荒川沿いに「豊島」という地域があります。

樹齢約600年の銀杏です。東京都指定の文化財でもあります。

秋の澄んだ空と銀杏そして重厚な社殿はとても絵になる風景です。

王子神社の社殿は近くにある王子稲荷の鮮やかさと好対照です。撮影をしたこの日は七五三で賑わっていました

御朱印です。気候の良い秋は、飛鳥山で紅葉、王子神社と王子稲荷をお参りした後、名主の滝公園を散策するコースをお勧めします。ちなみにアップダウンはとても激しいです。
王子稲荷の記事もどうぞ!
まずは飛鳥山公園です。
桜の名所として知られる飛鳥山公園は桜の紅葉も見事ですが、毎年、一本だけ植えられている10月桜が開花するのを見ると秋を感じます。児童用の遊具があるエリアの丘付近にあります。

もちろん、もみじもところどころ植えられております。

王子神社は飛鳥山公園と音無川を挟んで向かい合う位置にあります。

元亨2年(1322年)に当地を治めていた豊島氏が社殿を再興し、熊野新宮の浜王子より「若一王子宮」を改めて勧請・奉斎、王子神社となった古社です。ちなみに北区の荒川沿いに「豊島」という地域があります。

樹齢約600年の銀杏です。東京都指定の文化財でもあります。

秋の澄んだ空と銀杏そして重厚な社殿はとても絵になる風景です。

王子神社の社殿は近くにある王子稲荷の鮮やかさと好対照です。撮影をしたこの日は七五三で賑わっていました

御朱印です。気候の良い秋は、飛鳥山で紅葉、王子神社と王子稲荷をお参りした後、名主の滝公園を散策するコースをお勧めします。ちなみにアップダウンはとても激しいです。
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冬木弁天堂と富岡八幡宮
本日も訪問ありがとうございます。寺社巡りが好きな方々への一助になれば幸いです。
さて、9月のある日、仕事が早く終わったので、健康のため清澄白河から門前仲町までウォーキングしました。今回は道中お参りした冬木弁天堂と富岡八幡宮を紹介します。

まずは冬木弁天堂です。明治の初めまで冬木屋という材木商の屋敷内に弁天が祀られていたものが一般公開されるようになり、今日に至っております。

一見神社のようですが、真言宗系の単立寺院です。このお寺のある江東区平野界隈はお寺が多い地域であると同時に、ブルーボトルコーヒーがある深川のおしゃれスポットでもあります。深川は江戸時代文人達が多く住む地区でした。商工業の街から文化の中心地へ戻り始めているようです。

富岡八幡宮です。日没でも参拝者はそこそこいます。会社帰りにまた門仲で一杯やる前のお参りってとこでしょう。

私の好きな時間帯である夕暮れ時の富岡八幡宮です。常夜灯の明かりに安堵を感じます。
ちなみに昼はこんな感じです。以下は2011年の記事を再編集したもので、画像はクリックすると拡大します。
富岡八幡宮は日本一大きい御神輿と横綱の碑で有名な神社です。この神社がある江東区門前中町界隈は、学生時代アルバイトをしていた場所なので今でもたまに訪れます。

左の画像が神社の入り口です。大鳥居をくぐって左手に神輿庫があり、この中に日本最大の御神輿(右の画像)があります。重量は4.5トン、高さ4メートル、ダイアモンドを散りばめた豪華絢爛の御神輿です。

左が本殿です。八幡様を祀ってるので八幡造りですが、この造形は雄大さを感じます。「江戸最大の八幡様」と呼ばれるゆえんと思われます。
右が横綱力士碑です。江戸における相撲の興業はこの神社で行われ、後に現在の国技館近くの寺院に移りました。

左の画像はこの神社の御神木です。本殿の裏手に2本ありますが、立ち入りができないので柵越しに撮影しました。自然な空間にいらっしゃる気がします。そして右は御朱印です。バランスのよい堂々した御朱印です。
近所にある深川不動尊の記事と七渡神社の記事もどうぞ!
さて、9月のある日、仕事が早く終わったので、健康のため清澄白河から門前仲町までウォーキングしました。今回は道中お参りした冬木弁天堂と富岡八幡宮を紹介します。

まずは冬木弁天堂です。明治の初めまで冬木屋という材木商の屋敷内に弁天が祀られていたものが一般公開されるようになり、今日に至っております。

一見神社のようですが、真言宗系の単立寺院です。このお寺のある江東区平野界隈はお寺が多い地域であると同時に、ブルーボトルコーヒーがある深川のおしゃれスポットでもあります。深川は江戸時代文人達が多く住む地区でした。商工業の街から文化の中心地へ戻り始めているようです。

富岡八幡宮です。日没でも参拝者はそこそこいます。会社帰りにまた門仲で一杯やる前のお参りってとこでしょう。

私の好きな時間帯である夕暮れ時の富岡八幡宮です。常夜灯の明かりに安堵を感じます。
ちなみに昼はこんな感じです。以下は2011年の記事を再編集したもので、画像はクリックすると拡大します。
富岡八幡宮は日本一大きい御神輿と横綱の碑で有名な神社です。この神社がある江東区門前中町界隈は、学生時代アルバイトをしていた場所なので今でもたまに訪れます。


左の画像が神社の入り口です。大鳥居をくぐって左手に神輿庫があり、この中に日本最大の御神輿(右の画像)があります。重量は4.5トン、高さ4メートル、ダイアモンドを散りばめた豪華絢爛の御神輿です。


左が本殿です。八幡様を祀ってるので八幡造りですが、この造形は雄大さを感じます。「江戸最大の八幡様」と呼ばれるゆえんと思われます。
右が横綱力士碑です。江戸における相撲の興業はこの神社で行われ、後に現在の国技館近くの寺院に移りました。


左の画像はこの神社の御神木です。本殿の裏手に2本ありますが、立ち入りができないので柵越しに撮影しました。自然な空間にいらっしゃる気がします。そして右は御朱印です。バランスのよい堂々した御朱印です。
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エミール・クラウス テムズ川に輝く朝日
本所深川界隈のお稲荷様を紹介してきたので、今回は本所深川の風景を連想する作品を紹介します。
私が一押しの画家、エミール・クラウスの「テムズ川に輝く朝日」です。

本所深川界隈は大横川、小名木川、堅川といった運河に囲まれており、水の都でもあった江戸の面影を残します。近年は遊歩道も整備されており、江戸の面影を復元しているかのようです。この作品はそんな風景を連想します。
ベルギー人のエミール・クラウスは第一次大戦中ロンドンに亡命していたので、ロンドンを描いた作品もあります。
朝日と夕焼けの光が変わり風景が変わっていく様は美しいです。霧の中に差す朝日の美しさが印象的です。
以前、システム系の部署だったので夜勤が多く、夜勤明けに空を見ると朝日に照らされる運河がこのテムズ川のように輝いていたものです。 当時は夜勤の多さに嫌気が差していましたが、おかげで美しいものを見ることもできたんだなとこの作品を見て思いました。
今回もこのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
次の記事もどうぞ!
「夏の日中」こちら
「晴れた日」こちら
「リス川の夕陽」こちら
「ピクニック風景」こちら
私が一押しの画家、エミール・クラウスの「テムズ川に輝く朝日」です。

本所深川界隈は大横川、小名木川、堅川といった運河に囲まれており、水の都でもあった江戸の面影を残します。近年は遊歩道も整備されており、江戸の面影を復元しているかのようです。この作品はそんな風景を連想します。
ベルギー人のエミール・クラウスは第一次大戦中ロンドンに亡命していたので、ロンドンを描いた作品もあります。
朝日と夕焼けの光が変わり風景が変わっていく様は美しいです。霧の中に差す朝日の美しさが印象的です。
以前、システム系の部署だったので夜勤が多く、夜勤明けに空を見ると朝日に照らされる運河がこのテムズ川のように輝いていたものです。 当時は夜勤の多さに嫌気が差していましたが、おかげで美しいものを見ることもできたんだなとこの作品を見て思いました。
今回もこのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
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