ポール・デルヴォー 「セイレン」と「海は近い」
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」では、ベルギー象徴派の作品、シュールリアリズムの作品の多数展示されておりました。そこで今回紹介する作品はポール・デルヴォーの「セイレン」(上段)と「海は近い」(下段)です。いずれも私の憧れである姫路市立美術館が所蔵しておりますが、上京されることも多いようで今回は2度目の御対面です。

灰色に満ちた風景は虚ろです。セイレンは海の魔物ですが、この作品は夏に怪談話を楽しむような感覚で見ると良いかもと思いました。
この展覧会では前回紹介したような人間の暗黒面を描いた作品も多く、誰もが持っている暗黒面を見つめることで内省が促されるような気分になりました

西洋人は月明かりに良いイメージを持たず「死」を連想するそうです。そういうイメージで見るとこの絵は冥界のようです。
しかし、月明りに良いイメージを持つ東洋人としては、月は再生の象徴であり、海は生命が生まれる場所であります。なので、この絵を見ていると万物は無に帰すが、また再生するのと解釈できると思います。
次回はフェルナン・クノップフです。
このブログでは「トンネル」という作品も紹介しています。合わせてご覧ください(こちら)

灰色に満ちた風景は虚ろです。セイレンは海の魔物ですが、この作品は夏に怪談話を楽しむような感覚で見ると良いかもと思いました。
この展覧会では前回紹介したような人間の暗黒面を描いた作品も多く、誰もが持っている暗黒面を見つめることで内省が促されるような気分になりました

西洋人は月明かりに良いイメージを持たず「死」を連想するそうです。そういうイメージで見るとこの絵は冥界のようです。
しかし、月明りに良いイメージを持つ東洋人としては、月は再生の象徴であり、海は生命が生まれる場所であります。なので、この絵を見ていると万物は無に帰すが、また再生するのと解釈できると思います。
次回はフェルナン・クノップフです。
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