装束稲荷神社・十条富士神社と王子装束ゑの木大晦日の狐火
歌川広重は名所江戸百景で王子界隈を描いており、その中で有名なものは「王子装束ゑの木大晦日の狐火」です
季節外れではありますが、今回お参りした装束稲荷神社に関係する作品なので紹介します。

名所江戸百景は人々の営みを描いた作品ですが、この作品は人ではないものを描いた妖しい作品です。
関東八ヶ国の稲荷のお使いが、大晦日に王子稲荷神社へお参りする前、榎の下で装束を着替えたと言い伝えられています。作品の右側は王子稲荷神社の杜で、着替えた狐がそこを目指している様子が描かれています。

この榎は戦前に切り倒され、その記念として装束稲荷神社が設けられました。意外と新しい神社です。

狐のお面が飾られているのが特徴的です。現在では大晦日から元日にかけての深夜に、狐のお面をかぶった裃姿の人々が、装束稲荷から王子稲荷神社までの道のりをお囃子と一緒に練り歩くイベントが行われています。

十条富士神社は装束稲荷神社から自転車で10分程度の場所にあります。1615年頃にこの地にあった古墳を利用して築かれたそうです。

富士山講の塚が多く立ち並んでおります。現在は階段がありますが、本来は左右に登山路があったようです。

頂上の祠です。この神社は高台にあるので、江戸時代は富士山と筑波山そして隅田川の両岸に広がる平野を見渡すことができる江戸市中の富士塚では見れない雄大な景色が見れたかもしれないです。
なお、この神社は王子神社の境外末社です。(王子神社はこちら)
季節外れではありますが、今回お参りした装束稲荷神社に関係する作品なので紹介します。

名所江戸百景は人々の営みを描いた作品ですが、この作品は人ではないものを描いた妖しい作品です。
関東八ヶ国の稲荷のお使いが、大晦日に王子稲荷神社へお参りする前、榎の下で装束を着替えたと言い伝えられています。作品の右側は王子稲荷神社の杜で、着替えた狐がそこを目指している様子が描かれています。

この榎は戦前に切り倒され、その記念として装束稲荷神社が設けられました。意外と新しい神社です。

狐のお面が飾られているのが特徴的です。現在では大晦日から元日にかけての深夜に、狐のお面をかぶった裃姿の人々が、装束稲荷から王子稲荷神社までの道のりをお囃子と一緒に練り歩くイベントが行われています。

十条富士神社は装束稲荷神社から自転車で10分程度の場所にあります。1615年頃にこの地にあった古墳を利用して築かれたそうです。

富士山講の塚が多く立ち並んでおります。現在は階段がありますが、本来は左右に登山路があったようです。

頂上の祠です。この神社は高台にあるので、江戸時代は富士山と筑波山そして隅田川の両岸に広がる平野を見渡すことができる江戸市中の富士塚では見れない雄大な景色が見れたかもしれないです。
なお、この神社は王子神社の境外末社です。(王子神社はこちら)
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原雅幸 「Kendalの思い出」と「光る海」
千葉ニュータウンにある職場へ向かう電車の窓からは、田園風景が見えます。また、ビルから千葉ニュータウンを眺めるとこの街は緑に囲まれてることがわかります。
さて、イギリスでは町の周辺を緑で囲むグリーンベルトという区域があるそうです。緑に囲まれた千葉ニュータウンはイギリスの街のようです。そこで今回紹介する作品はイギリスのスコットランド在住の日本人画家、原雅幸の「Kendalの思い出」と「光る海」です。

まずは「Kendalの思い出」です。
スコットランドといえばエバーグリーンの田園または牧草地帯を思い浮かびますが、原雅幸氏の作品はコットランドの美しい風景を精密にそして崇高に描いた作品で有名です。
画面中央の川の橋のたもとにいる小さな2人の人物に対し、木々はとても大きく描かれており、自然への畏怖を感じます。そのせいか、この作品はカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの「朝日のあたる村の風景(孤独な樹)」を連想します。
(過去記事はこちら)

次に「光る海」です。
原雅幸は大阪泉南郡出身で、この作品は生まれ育った泉南の風景を描いたものです。
画面の向こう側には大阪湾が光り輝いてます。この作品からは田園の土のにおい、虫鳥蛙等の声が感じます。(作品に描かれている季節は秋から冬と推測されますが、、、)
都会に暮らしていると田園風景が珍しく、そして心が和みます。上の作品は毎朝出社時に見る田園風景、下の作品帰宅時に見る田園風景のようなので紹介しました。いづれの作品もホキ美術館が所蔵しています。
さて、イギリスでは町の周辺を緑で囲むグリーンベルトという区域があるそうです。緑に囲まれた千葉ニュータウンはイギリスの街のようです。そこで今回紹介する作品はイギリスのスコットランド在住の日本人画家、原雅幸の「Kendalの思い出」と「光る海」です。

まずは「Kendalの思い出」です。
スコットランドといえばエバーグリーンの田園または牧草地帯を思い浮かびますが、原雅幸氏の作品はコットランドの美しい風景を精密にそして崇高に描いた作品で有名です。
画面中央の川の橋のたもとにいる小さな2人の人物に対し、木々はとても大きく描かれており、自然への畏怖を感じます。そのせいか、この作品はカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの「朝日のあたる村の風景(孤独な樹)」を連想します。
(過去記事はこちら)

次に「光る海」です。
原雅幸は大阪泉南郡出身で、この作品は生まれ育った泉南の風景を描いたものです。
画面の向こう側には大阪湾が光り輝いてます。この作品からは田園の土のにおい、虫鳥蛙等の声が感じます。(作品に描かれている季節は秋から冬と推測されますが、、、)
都会に暮らしていると田園風景が珍しく、そして心が和みます。上の作品は毎朝出社時に見る田園風景、下の作品帰宅時に見る田園風景のようなので紹介しました。いづれの作品もホキ美術館が所蔵しています。
サンシャイン水族館 その2
6月に池袋のサンシャインにあるサンシャイン水族館に行きました。(昨年も行きましたこちら)

アジとコブダイです。アジは修学旅行で騒ぐ中学生、コブダイが引率の体育教師に見えました。

ウミウシです。小さく綺麗な姿は見飽きません。この生き物を目当てにスキューバダイビングする人がいるのも納得です。

ダイオウグソクムシです。近年人気が高い深海のダンゴムシです。漢字表記は「大王具足蟲」。かっこいい。。。。

クリオネです。蛍のような美しさです。

アマゾン川にいるナマズたちです。ボケと突っ込みのように見えました。底に住む魚は比較的じっとしているので写しやすいです。アマゾンの魚を見ていたら、開口健の「オーパ オーパ」を読みたくなりました。

ウーパールーパーです。ぼ~っとした感じがなごみます。

最後にアシカです。アシカはひれをばたばたさせるしぐさがかわいいですが、ポーズを決めるさまは凛々しいです。
皆様に清涼感をお届けできれば幸いです。では夏バテに気を付けましょう~。

アジとコブダイです。アジは修学旅行で騒ぐ中学生、コブダイが引率の体育教師に見えました。

ウミウシです。小さく綺麗な姿は見飽きません。この生き物を目当てにスキューバダイビングする人がいるのも納得です。

ダイオウグソクムシです。近年人気が高い深海のダンゴムシです。漢字表記は「大王具足蟲」。かっこいい。。。。

クリオネです。蛍のような美しさです。

アマゾン川にいるナマズたちです。ボケと突っ込みのように見えました。底に住む魚は比較的じっとしているので写しやすいです。アマゾンの魚を見ていたら、開口健の「オーパ オーパ」を読みたくなりました。

ウーパールーパーです。ぼ~っとした感じがなごみます。

最後にアシカです。アシカはひれをばたばたさせるしぐさがかわいいですが、ポーズを決めるさまは凛々しいです。
皆様に清涼感をお届けできれば幸いです。では夏バテに気を付けましょう~。
エミール・クラウス 他2作品
ベルギー人の画家が好きで旅行で行ったこともあるので、今回のワールドカップではベルギーも応援していました。
そこで、今回は今回のワールドカップでベルギーが3位となったことを記念してベルギー人画家の作品を3作品紹介します。

まずは、エミール・クラウスの今の季節にふさわしい「夏の日中」です。
木陰からのそよ風を感じるようなさわやかな作品です。高原の避暑地にいるよな気分になる作品です。

次は弟子のアンナ・ド・ウェールトの「夏の朝」です。
藁の束が並んでいる人たちに見え暑いけど。。。。今日も仕事。。。。って感じに見えてユーモラスです。
この二人の画風はリュミニスム(光輝主義)と呼ばれ、名前からして光の表現にこだわっている、光の粒子が舞うという言葉が似合う作品です。

最後にテオ・ファン・レイセルベルへの「読書する夫人と少女(画家の妻と娘の肖像)」です。
愛妻と愛娘を描いたからかもしれませんが、エミール・クラウスの描く光が心に直接響く情熱的な輝きだとしたら、テオ・ファン・レイセルベルへは優しく包み込むような輝きに感じます。画面左側のテーブルに載ってるのはどうみても急須。19世紀末の西洋絵画は日本美術の影響があるので、当時日本茶はクールな飲み物だったのかもしれないです。
日本ではなじみのない画家ですが、エミール・クラウスといったベルギーの近代絵画の展覧会に出展されることがあるので注目してほしい画家です。
さて、ビールがおいしい季節です。この季節に飲むべきビールはさわやかな味わいのヒュールガルデン。ベルギーのビールです。これを飲みながらベルギー人画家の作品を楽しむのも乙ですよ。
そこで、今回は今回のワールドカップでベルギーが3位となったことを記念してベルギー人画家の作品を3作品紹介します。

まずは、エミール・クラウスの今の季節にふさわしい「夏の日中」です。
木陰からのそよ風を感じるようなさわやかな作品です。高原の避暑地にいるよな気分になる作品です。

次は弟子のアンナ・ド・ウェールトの「夏の朝」です。
藁の束が並んでいる人たちに見え暑いけど。。。。今日も仕事。。。。って感じに見えてユーモラスです。
この二人の画風はリュミニスム(光輝主義)と呼ばれ、名前からして光の表現にこだわっている、光の粒子が舞うという言葉が似合う作品です。

最後にテオ・ファン・レイセルベルへの「読書する夫人と少女(画家の妻と娘の肖像)」です。
愛妻と愛娘を描いたからかもしれませんが、エミール・クラウスの描く光が心に直接響く情熱的な輝きだとしたら、テオ・ファン・レイセルベルへは優しく包み込むような輝きに感じます。画面左側のテーブルに載ってるのはどうみても急須。19世紀末の西洋絵画は日本美術の影響があるので、当時日本茶はクールな飲み物だったのかもしれないです。
日本ではなじみのない画家ですが、エミール・クラウスといったベルギーの近代絵画の展覧会に出展されることがあるので注目してほしい画家です。
さて、ビールがおいしい季節です。この季節に飲むべきビールはさわやかな味わいのヒュールガルデン。ベルギーのビールです。これを飲みながらベルギー人画家の作品を楽しむのも乙ですよ。