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中山法華経寺その2 千葉県中山市

 今回は中山法華経寺の続きと奥の院そして周辺の神社を紹介します。

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 まずは御首題です。前回紹介した勇壮な祖師堂が有名なので、「大祖師堂」という文句がポイントです。

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 刹堂です。日蓮宗のお寺らしい堂々とした龍の彫刻が見事です。十羅刹女・鬼子母尊神・大黒様を祀っています。

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 重要文化財である「四足門」です。室町時代に建てられたものです。 

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 法華堂です。この日は比較的暑くなかったせいか猫が気持ちよさそうに寝てました。寺社の境内には猫が多いですが、このお寺は特に多く感じます。

境内2

 初夏の様子です。日蓮上人が百日百座の説法をしたお堂で国の重要文化財です。

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 法華経寺開祖の日常上人の死を悲しんで日頂上人が木の元で泣きあかしたという伝説から「泣き銀杏」と名付けられた銀杏です。市川市内では2番目に大きいそうです。

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 奥の院は中山法華経寺から坂を上って15分。付近に「崖線」を表す「真間」という地名があり道中の雰囲気も国分寺や国立、世田谷区の瀬田のような崖線にある街に似ています。

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 日蓮上人が法華堂を建てた地のため、日蓮宗の聖地です。 
 この画像は中世の城郭であったことを今に伝える土塁の跡です。このお寺の魅力は中世の東国を実感できることです。

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 若宮八幡神社です。奥の院の鎮守社です。

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 安房神社です。中山法華経寺の山門近くにあります。
 安房国一宮である安房神社を勧請したものです。都内にこの神社を勧請したものは見かけないです。今まで都内の寺社を中心に巡ってましたが、他県に行くと都内にはない魅力の寺社、都内にはない系統?の神社に出会いとても新鮮です。

 しばらくの間北総線沿いの寺社が続きますが、調べてみると神社に関していえば、葛飾区は他の区と違う特徴、印西市は全国的に見ても珍しい地域であることがわかりました。このことは随時紹介します。 

日蓮宗の聖地を紹介した他の記事もどうぞ!
池上本門寺
大坊本行寺
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中山法華経寺その1 千葉県市川市

 千葉ニュータウンに一日中いるから、千葉の北総地域の名所・名物を楽しもうということで、千葉の地酒も好きになりました。成田市の地酒「仁勇」の純米酒がいまのところ一押しです。
 さて、8月12日に市川市ある日蓮宗の大本山、中山法華経寺をお参りしました。一部2014年5月にお参りした時の画像を使用しています。

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 総門です。江戸時代初期に建てられたものです。

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 仁王門です。JR総武線の下総中山駅からも見えるので、千葉から通勤している方はおなじみかもしれません。
 
山門1
 
 門の木鼻の意匠が、獏とか獅子ではなく雲です。

参道2

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 門をくぐると塔頭が京都の相国寺、妙心寺を思わすように綺麗に並んだ参道で、桜並木になってます。
 同じく大本山の池上本門寺と比べると雰囲気が京都っぽいです。

 祖師堂

 「比翼入母屋造り」という独特の様式の祖師堂です。この様式はこのお寺にしかないそうです。その名の通り翼を広げた鳥のようなお堂ですが、口を空けた龍にも見える勇壮なお堂です。ちなみに、お堂の中は祈祷の方のみ入ることができますが、中をのぞくことはでき、内部は金色の内陣でした。上の画像は正面から見たものです。

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 横からみたお堂です。このお堂は改修工事が予定され、正面には足場が組まれていました。

五重塔1

 大仏様です。鋳像では千葉県で一番の大きさです。
 
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 このお寺は鎌倉時代から江戸時代の建造物が多くありますが、この五重の塔は1622年に建てられたもので、総門、山門、祖師堂は勇壮かつ重厚ですが、清楚な雰囲気を醸しているように感じました。
 
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 妙見堂です。千葉家伝来の妙見菩薩を祀っています。この日は中に入れませんでしたが、以前訪れたときは天井に千葉市の家紋である月星が一面に描かれていました。

御朱印1 御朱印2
 
 左の御朱印はこの境内の奥にある本院(鬼子母神堂がある)で頂くことができます。このお寺は江戸3大鬼子母神の一つ(残り二つは雑司ヶ谷の法明寺、入谷の真源寺)です。なぜ江戸から遠く離れた下総の国にあるかは不明です。。右は祖師堂で頂くことができる御朱印です。

 千葉県は日蓮聖人が生まれた地のせいか、日蓮宗の名刹は多いです。このお寺の建造物の見事さは一見の価値ありです。
 次回は中山法華経寺のご首題と奥の院を紹介します。

 このお寺は千葉氏ゆかりのお寺です。このブログで紹介している千葉氏ゆかりの寺社の記事もどうぞ。
 千葉神社
 松月院

風神雷神図

 近況を絵画で表現すると「風神雷神図」になります。
 まずは、尾形光琳の「風神雷神図」です。

2015年02月20日14時54分49秒0001

 通勤時間が増え、音楽を聴くことが今までより増えました。仕事帰りは闘志が出るような、また男気上がるような曲を好んで聞きます。
 よく聞くのはマキシムザホルモンの「恋のメガラバ」、マッドカプセルマーケットの「Fly High]で轟く稲妻のような激しさが魅力です。この2つのバンドの魅力を絵画で表現するとまさに風神雷神図。
 風神雷神図が愛されるのは見て美しく心が洗われるからというより、雄々しいオーラが心を揺さぶるからではないかと思います。

次に俵屋宗達の「風神雷神図」です。 

風神雷神図

 この作品は空の広さを感じます。マンションが立ち並んでいるとはいえ、職場のある千葉ニュータウンは都心よりもはるかに空の広さを感じることができます。成田も近いので上昇する飛行機も見えるので空の高さも感じます。
 
 風は雷を呼び、雷が風を呼ぶといいたくなるような円のような構図は、万物は流転することが伝わります。
 また、禅の教えでは円は宇宙・悟りの象徴だそうです。この作品を所蔵している建仁寺は京都最古の禅寺なので、禅の教えをさりげなく示しているのかもしれないです。

鎌ケ谷八幡神社と鎌ヶ谷大仏 千葉県鎌ケ谷市

 勤務地が千葉ニュータウンになり2か月半。しばらくの間、通勤に使う北総線沿線の自治体にある寺社を紹介していこうと思っております。

 まずは鎌ケ谷八幡神社と鎌ヶ谷大仏です。

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 鎌ケ谷八幡神社は北総線の新鎌ヶ谷駅で新京成線に乗り換えて鎌ヶ谷大仏駅を降りてすぐの場所にあります。

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 創建年代は不明です。殺風景な境内ですがそれは境内を再整備するためとのことです。

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 印象的だったのは整然と並ぶ庚申塔です。

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 鎌ヶ谷大仏はこの神社の斜め前にあります。
 
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 高さは台座を含めて2.30m。大仏と称される仏像では日本最小らしいです。

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 1776年(その2年前に杉田玄白らが『解体新書』を刊行)に建立されましたが、太平洋戦争中の金属供出も拒否して守られた地域住民のシンボルです。だからネットで茶化し気味に紹介されることがありますが慎みたいものです。

 今回は鎌ヶ谷市の名所を紹介しました。今後は北総線沿線である葛飾区、市川市(漢字にすると山本山みたいに上から読んでも下から読んでも同じ!)、船橋市、白井市、印西市にある寺社が続きます。
 調べてみるとなかなか見どころが多い地域です。こうご期待!!

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