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結縁寺 千葉県印西市

 9月23日に彼岸花の名所として知られている千葉県印西市のある結縁寺をお参りしました。

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 千葉ニュータウン中央駅から舟尾車庫行きのバスで10分。舟尾車庫から歩いて10分の場所にあります。
 奈良時代の高僧、行基が建立したと伝えられています。
 
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 まさに里の秋。道中はコスモス畑もありました。
 このお寺は彼岸花の名所ですが、夏の朝は蓮の花もいい感じに咲き誇りそうです。

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 本堂です。このお寺の銅造不動明王立像は国の重要文化財で毎年9月28日に御開帳されます。
 寺務所らしいものはなく、無住のお寺のようです。ネットでこのお寺の御朱印を見ましたが御開帳の時に頂くことができるようです。

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 道祖神様と彼岸花です。
 千葉ニュータウン中央駅周辺は有名な銀行、保険会社の事務センターや電算センターとマンションが立ち並ぶ都会ですが、車で10分すると鄙びた場所になります。そこがこの街の魅力です。

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 このお寺の隣にある熊野神社です。この神社の近辺に源頼政の首塚と伝えられている史跡があり、 源頼政の遺徳を慕って伊勢国から来た女性が入定したとする「入定塚」が神社の石段の下にありました。
 「縁」を「結ぶ」というとてもありがたいお名前のお寺でした。来年の秋もお参りしたいものです。
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フェルメール 真珠の首飾りの少女

 10月24日に上野の森美術館で開催中のフェルメールの展覧会に行き、過去に見た作品との再会を楽しみました。
 「牛乳を注ぐ女」は3回目のご対面です。この作品とはとても縁があるようですが、今回紹介する作品は最も再会して嬉しかった「真珠の首飾りの少女」です。

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 超有名な「真珠の耳飾りの少女」が来日した同時期にこの作品も来日しました。
 都立美術館の「真珠の耳飾りの少女」は並ぶこと1時間だったのに対し、国立西洋美術館に展示さていたこの作品は並ばずに見ることができました。

 日常の風景を描いた作品は数多くあれど、その最高峰はフェルメール。
 おしゃれは洋の東西を問わず少女の日常です。この作品のよいところはおしゃれにいそしむ少女の楽しげな、うきうきな雰囲気が伝わってくるところです。私が選ぶ見ていて心地よいフェルメール作品はこれです。

 モネ、ルノアールも日本人が大好きな画家ですが、全作品を見ることは、作品数が多いこともあって不可能かもしれませんが、フェルメールは作品数が少ないので生涯をかければ全作品をみることが可能かもしれないです。いまのところ約半分は見れたかもしれません。毎年来日しているといっても過言ではないフェルメール。来年は何が来日するか楽しみです。

牛乳を注ぐ女」もどうぞ!!
真珠の耳飾りの少女」もどうぞ!!

鳥見神社 千葉県印西市荻原

 印西市周辺の神社には2つの特徴があります。
 1つは「鳥見神社」というこの地域限定の神社(約20社)があること、
 2つは「宗像神社」が多いことです。(印西市周辺に約13社)

 いづれの神社も最寄駅から歩いていくには距離があり、バスの便も少ないのでレンタカーが必要ですが、今回紹介する印西市の荻原地区にある鳥見神社は印旛日本医大駅から歩いて15分。前回紹介した松虫寺からも歩いて15分の場所にあり比較的行きやすいです。

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 印西市は週刊東洋経済で日本一住みやすい街№1に選ばれていることもあって駅前は新築のマンションが多く最近人口も10万人を越えましたが、駅から歩いて15分の場所は道中でオニヤンマがいるような場所です。

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 普段は都心の神社中心なので山里にある神社は新鮮です。これこそ神社本来の姿。最近千葉ニュータウン周辺の寺社をお参りする理由の一つです。

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 疱瘡神の祠です。地域によっては赤い紙垂を添えることもあるようです。 

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 田舎の実家についたような安堵感のある境内です。

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 境内社の子安神社です。社務所らしいものはなく普段は無人のようですが、境内は清々しく地元の方々に大切にされている証です。

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 本殿の彫刻が見事です。この画像は本殿の東側側面で神功皇后の三韓征伐のくだりです。裏面、西側にも施されています。
 
 さて、この荻原地区にある鳥見神社の創建年代は不明ですが、「考照天皇(第五代天皇)のころ大和国城上郡(現代の天理市、桜井市、宇陀市周辺)の鳥見神社を分霊勧請した。」とのことです。
印西市周辺に「鳥見神社」が多いのは、古代、現在の奈良県に住んでいた氏族がこの地に入植したことの名残とも言われております.

 古代史に思いをはせることができる神社が都心(日本橋)から電車で1時間の場所に多数あることは、もっと注目されてもよいことと思っています。

松虫寺 千葉県印西市

 9月に千葉県印西市にある松虫寺をお参りしました。印西市4部作ともいうべきシリーズの第一弾です。

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 北総線の印旛日本医大駅から歩いて15分の場所にあります。
 天平15年(743年)に聖武天皇が僧行基に命じて創建したと伝えられています。

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 朱色と青葉のコントラストが美しい山門です。いつも都会のお寺を中心にお参りしているのでとても心が洗われます。

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 薬師堂です。山門と薬師堂は八代将軍吉宗公の援助を受け改築されたものです。

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 質実剛健かつ鮮やかな朱色の山門と薬師堂は、紺のブレザーに赤系のネクタイをしたアイビーリーガーのような雰囲気です。
 本尊は平安後期に改刻された七仏薬師群像で昭和34年に国の重要文化財の指定を受けています。印西市には国の重要文化財である建物・仏像があるお寺が多数あります。

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 上の画像は薬師堂の左にある六所神社。下の画像は松虫姫神社です。
 このお寺には、聖武天皇の皇女松虫姫(不破内親王)が重い病に罹った際、夢のお告げによりこの地に下向し、当地に祀られていた薬師仏に祈り無事に回復したという伝説があります。お寺の名前は松虫姫に因むもので、最寄り駅の印旛日本医大駅は複名が「松虫姫」です。

 さて、東京に住んでいると、昔から東京が栄えていたかのように錯覚します。
 しかし、奈良時代から中世にかけての千葉県は利根川、印旛沼、手賀沼による内陸航路が発達してました。現在の東北・茨城。・栃木から都への物資は千葉県から東京湾を横断して運ばれており東京より栄えてたようです。
 印西市は千葉県の北総地域に住んでいないと馴染みがないかもれませんが、寺社に関していえば括目すべき地域です。 
※ ご本尊は秘仏で御朱印はないとのことです。

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