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伊藤若冲 象と鯨屏風図

 2月22日に荏原神社をお参りした後、東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」に行きました。
 他の美術館で開催された江戸絵画の展覧会で見たことのある作品との再会もありましたが、私が以前より見たかった作品との出会いもありました。今回紹介する作品がそれです。作品名は伊藤若冲の「象と鯨屏風図」です。

伊藤若冲 象と鯨屏風図(左隻)

伊藤若冲 象と鯨屏風図(右隻)

 左隻の鯨は潮を吹いているところのみが描かれています。潮を吹き勢いよく潜ろうとしているはずなのに不思議な静寂を感じます。
 地上から見る航行する巨大な貨物船も岬も小さく見えます。広大な海からすれ一匹の鯨は小さなものです。この不思議な静寂は海の広大さを表しているようです。

 右隻の象も鯨と同じく不思議な静寂を感じるので、同じくことが言えます。象の雄たけびは人間には大きく聞こえますが広大な山河からすれば小さなものです。
 この屏風は、鯨や象といった巨大な生物も大自然からみれば小さい、日々の問題は俯瞰してみると小さいものだということを伝えているのではと思いました。次回もこの展覧会で見た作品です。 
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荏原神社 品川区北品川

 品川区にある荏原神社は寒緋桜の名所として知られており、以前より見たいと思っていたので、2月22日に見に行きました。
 毎年節分の頃開花し、中旬まで見ることができます。

P1030180.jpg

 散り始めかと思っていましたが、満開で見ごろでした。なお、この神社は東海七福神巡りの恵比寿様を祀っています。
 花見を楽しむかのような表情ですね。

P1030181.jpg

 さて、この神社の魅力は彫刻です。まずは拝殿向拝正面の龍です。
 この神社は709年(平城京遷都の前年)に創建され、高龗神(龍神)を祀る神社です。そのため龍の彫刻が特に見事です。

P1030184.jpg

 左右には鳥の彫刻が施されています。正面右側のおそらく山鳥です。

P1030185.jpg
 
 正面左側は波間にいる獲物を狙う鷹です。

P1030189.jpg

 木鼻の鳳凰です。この神社は今は埋め立てが進み内陸にありますが、かつては境内から海が見えたと思うので随所にある波の彫刻も良いです。

P1030191.jpg

 この神社の特筆すべきことは左右の屋根にある龍の樋です。龍神様が空から見守ってくれてような、喝をいれてくださるような
有難さを感じます。

P1030193.jpg

 御朱印は書置きのものを戴くことができます。
2019年02月22日13時22分27秒0001

 この神社の近くにある品川神社は龍が巻き付いた鳥居で有名です(こちら)。
 龍の彫刻が素晴らしい神社は数多く、このブログでもたびたび紹介していますが、龍神様の加護をわかりやすく感じることができるので皆さまにもぜひお参り頂きたいです。

葛飾北斎 富士超龍  富嶽百景 竹林と不二

「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」の目玉というべき作品は葛飾北斎の「富士超龍」です。

富士越龍

 最晩年の作品です。富士を超えて天を目指す龍が常に絵の高みをめざしつづけた北斎の生きざまそのものを描いた最高傑作です。この作品に葛飾北斎の画業が凝縮されているといっても過言ではありません。
  
2016年05月04日20時10分44秒0001

 おまけで 「富嶽百景 竹林と不二」を紹介します
 富嶽百景は75歳の時に刊行されたものですが、後書きに100歳まで生きて画業を極めるという内容が描かれています。富士山を越えようするかあのように、ぐんぐん伸びる象徴であるタケノコが象徴的です。
 富嶽36景コンプリートの展覧会はよくありますが、富嶽百景だけの展覧会はありそうでないので開催されてほしいものです。

葛飾北斎と西新井大師總持寺

 21日から27日まで休暇を取得しました。そこで21日は森アーツセンターギャラリーで開催している「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」に行きました。
 今回はこの展覧会のポスターにも使用されている「弘法大師修法図」を紹介します。

葛飾北斎 弘法大師修法図

  平成21年にこの作品を西新井大師で見たときは「聖アントニウスの誘惑」の弘法大師版と思いましたが、実は弘法大師が疫病神を追い払う場面を描いたものでした。

 疫病神の周りにある雲か星のようなものは弘法大師が放つ気で、疫病神が苦しんでるように見えました。
 疫病神のグラップラー刃牙のキャラクター並みに誇張された筋肉とJOJOのキャラクターの様な独特なくねりが、アクション漫画に慣れ親しんだ者としては親近感を感じます。
 
 この展覧会は北斎の初期作品から最晩年までの作品を展示しており、画業の軌跡がわかります。このブログで紹介したことのある「富士越龍」も展示されていました。(こちら

 さて、この作品は足立区にある西新井大師總持寺が所蔵しており毎年10月3日に公開されます。
 そこで今回は合わせて西新井大師總持寺も紹介します。過去記事を再編集したものです。

 境内1

 826年に弘法大師が創建したと伝えられています。このお寺の参道は浅草寺なみに昭和レトロな雰囲気があります。

境内2

 本堂です。西新井大師は東京を代表する寺院らしく巨大な伽藍です。

境内3

 この建物は「三匝堂」と言います。
 江戸時代後期の特異な建築様式の仏堂、堂内は螺旋構造になってます。順路に沿って進むと八十八個所巡りができる仕掛けになっていますが、内部は公開されていません、
 このような仏堂は江戸後期に東北~関東各地の寺院に建てられたましたが、都内では西新井大師にのみ現存しています。

 境内4

 東京の民間信仰「塩地蔵」です。このお地蔵さまに塩を盛ることで健康になるという信仰で、西新井大師のお地蔵様はいぼとりに御利益があるそうです。

御朱印

 最後に御朱印です。
 美術館のある六本木から日比谷線に乗れば西新井大師の最寄り駅まで一直線です。展覧会に合わせてこのお寺をお参りするのも一興と思い、作品とお寺を紹介しました。

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