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平林寺 埼玉県新座市

 新緑の季節なので、今回紹介するお寺は埼玉県新座市にある平林寺です。

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 茅葺屋根の総門です。都心の寺社では見ることができない鄙びた趣がいいです。

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 山門です。
 このお寺は1375年に現在のさいたま市岩槻区に建立され、1663年に現在の場所へ移転しました。この山門は移築されたものです。

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 青もみじに囲まれて風情があります。京都に行かなくてもこのような風景は楽しめます。山門をくぐると仏殿ですが6月末まで改装中でした。

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 半僧坊感応殿です。半僧坊とは山を護る鎮守で、衆生にご利益を施す大権現とのことです。

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 片割れ地蔵です。もとは1対だった地蔵の片方を平林寺に祀ったといわれています。この日は午前中は雨交じりでしたが、おかげで晴れた日よりもマイナスイオンを感じることができました。そのせいかお地蔵様のお顔もより穏やかです。

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 卵塔です。修行半ばにしてこの世を去った雲水達の墓です。
 このお寺は臨済宗の道場で、雲水たちが日夜修業をしています。

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 大河内松平家廟所です。
 大河内松平家は、第3代将軍徳川家光、第4代将軍徳川家綱に老中として仕え、川越藩主でもあった松平伊豆守信綱によって興された一族です。墓石数、保存状態の良さとも全国有数の廟所です。
 整然と立ち並ぶ石灯籠に圧倒されます。中東やギリシャの古代遺跡にいるような気分です。

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 このお寺の最大の見どころは、雑木林を主とする広大な境内林です。東京ドームおよそ9個分の面積があり、かつての武蔵野の雑木林の面影を残す貴重な文化財として国指定天然記念物とされています。
 
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 野火止塚です。
 この地には野火を見張るための小高い土盛りが数多く点在したと言われます。他にも業平塚と呼ばれる塚もあります。

 このお寺は池袋から東上線または西武池袋線に乗って途中バスに乗り換えて概ね1時間。バスの本数もそこそこあるのでアクセスは良いです。
 このお寺の良いところは広大に広がる台地を連想する武蔵野という言葉を体感できること、かつては都市近郊にもあった雑木林が維持されていることです。
 このお寺は雲水の道場であるため神聖な気に満ちています。また、雑木林の木々による森林浴は癒しを与えてくれるので、寺社の良い気を感じることを主目的にしている方にはお勧めです。 

 ※ このお寺は御朱印がありません。
 
 
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グスタフ・クリムト 「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」

 今回紹介する作品は「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」です。

2019年05月10日22時25分57秒0001

 作品の上部には「もし、あなたの行いと芸術で数多くの人びとを満足させることができないならば、少数者を満足させるために行為と芸術を行え。多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ。」が記されています。多数の喜ぶことを打破して新しい芸術を作ろうというグスタフ・クリムトの熱意が伝わります。
 
 また、女性の内面の性的欲求と性的抑圧の解放を啓蒙した作品でもあります。
 女性の下部には、セックスを表す蛇と、精子を表す2つのタンポポが描かれています。下ネタOKです~♡なんていう素人女性にはうさんくささしか感じませんが、女性が性的欲求と性的抑圧の解放をいうといまだ挑発的なのでとても先進的なメッセージといえます。 
 
 さて、男女問わず性は普段は閉じ込めている部分です。前回紹介した作品は心の奥に潜むサディスティックな欲望が暴かれように感じましたが、作品の女性が鑑賞者に向けて鏡をむけているところとこの作品のテーマから隠しているエロティックな欲望が暴かれるように感じます。
 今回の展覧会は美は癒すものであると同時に本性をあぶりだすものでもあると感じました。

青松寺と籔内佐斗司

 前回紹介した青松寺は籔内佐斗司の作品が多数あることで有名です。
 
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 まずは山門の四辺上部にある龍です。山門には「十六羅漢像」もあります。

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 持国天です。関東の古仏は奈良・京都と比べるとずんぐりした造形が多いと聞いたことがあります。
 
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 多聞天です。このお寺の四天王の中ではクールな感じで個人的に好きです。

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 増長天です。熱血漢なかんじがいいです。

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 広目天です。射るような全てを見通したような眼力が魅力的です。

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 「誕生童子・花祭りの童子」という作品です。なお、お参りした日は3月30日で花祭り直前でした。
 仏様の唐子のように愛らしさがいいです。

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 皆さま是非紹介したいのは十二支の彫刻です。まずは牛です。決してせんとくんではありません。

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 続いて寅です。

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 兎、龍、巳です。近くに虎ノ門という最先端のビル街があることを忘れるぐらいの緑に囲まれた場所にあるのがいいです。
 都内のお寺はビルに囲まれて風情がない、コンクリート製のお堂は有難くないと思われがちですが、そんなことはなく都会の風景に調和したお寺もあり、その代表は今回紹介した青松寺です。

グスタフ・クリムト ユディト Ⅰ

 都立美術館で開催中の今回の展覧会はGWに行きました。入場に10分並んだものの思ったほど混んでいなかったです。
 前回は子供を描いた作品でしたが、今回は「ユディト Ⅰ」です。

2019年05月10日22時24分57秒0001

 今回の展覧会はグスタフ・クリムトの代表作が一堂に出展される充実の展覧会でした。
 さて、「ユディット」は故郷を襲った敵であるホロフェルネスの寝首を掻いた勇気と敵から人々と救った高潔な性格を描かれることが多いですが、この作品についての私の見解は「暴力は快楽」です。

 いじめ、体罰、パワハラ等陰湿・凄惨な出来事は絶えません。暴力はいけないことですが、絶えない理由はただ一つ「気持ちいい」からです。支配欲・破壊欲は性欲・食欲並みに「気持ちいい」のです。
 この作品は暴力する側の快楽さを感じます。この恍惚な表情の正体は、敵を倒した達成感というより誘い込んで惨たらしくいたぶってエクスタシーではないでしょうか?
 
 暴力は人を引き付けるものです。善良でありたいので認めたくなくても認めざるを得ない普段は心の奥にしまっている暴力への憧れを暴かれたような気分にもなります。
 美しい作品ですが、上質なホラー小説を読んだようなゾワゾワさを感じました。

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