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板橋宿の寺社巡り3

 板橋宿にある寺社紹介は今回が最終回です。
 まずは前回紹介した智清寺の近辺にある日曜寺です。

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 このお寺は1711年に創建、田安宗武(徳川吉宗の第二子)により祈願寺として再興されました。宗武の第三子松平定信も篤く信仰しました。扁額は松平定信が揮毫したものです。 

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 境内は庭園のように端正に整備されていました。ご本尊が愛染明王で愛染が藍染に通じるところから江戸市中の染色業者の信仰を集めたそうです。

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 根村氷川神社です。前回紹介した下板橋氷川神社とは石神井川をはさんで向かいあっています。

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 参道が長く神門を構えています。「根村」とは現在の板橋区双葉町周辺の古名です。
 以前、千葉県白井市に「根」という地名があると紹介しましたが、「根」は割とよくある地名だったのかもしれません。

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 社務所から社殿に回廊があり堂々した趣の神社です。
 
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 創建は1394年から1427年頃です。相殿として祀られているお稲荷様は、近隣の下板橋稲荷台の新堀山に鎮座していた新堀稲荷社で、板橋城廃城後、太田道灌の家臣新堀氏がこの地で奉斎したものとのことです。おそらく太田道灌が石神井川流域の利権を守るための拠点だったと思われます。

 常緑樹に覆われており冬の神社とは思えないほど緑が豊富でした。新緑の季節はさらに緑に覆われていると思われます。
 以上、板橋宿の寺社巡りでした。その他、板橋宿にある神社の記事もどうぞ
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 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 背を向けた若い女性のいる室内

 デンマークの画家であるヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会に行きました。今回紹介する作品は「背を向けた若い女性のいる室内」です。

背を向けた若い女性のいる室内

 レゴ、マリメッコ、ボルボ等北欧の製品は身近ですが。芸術家となると意外となじみが薄いです。北欧には知られざる巨匠がいっぱいるようですね。
 デンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの作品は、静寂な室内画を多く描いています。この作品は国立西洋美術館で2008年に開催された展覧会で見ました。実に12年ぶりの再会であり実に嬉しいことです。
 
 この展覧会のキーワードはデンマークの言葉で心地よさを意味する「Hygge」です。
 この作品は休日に彼女と自宅でまったり過ごしているような心地よさを感じます。
 ヴィルヘルム・ハンマースホイ以外の画家の作品も出展されていましたが、印象派絵画と比べるとくすんで見える作品達ですが、休日に自宅で寛ぐような幸福感を感じる作品が多いです。次回もヴィルヘルム・ハンマースホイの作品です。

板橋宿の寺社巡り2

 中山道の板橋宿周辺の寺社巡り第二弾です。
 文殊院から北上するとパワースポットとして有名な縁切榎があります。

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 古くからこの地にあります。和宮は婚礼のため中山道を通りましたがこの場所を避けるため遠回りしたという言い伝えがあります。今では悪縁切りを願う人々が全国から訪れています。
 絵馬を見ると、、、いやな上司、取引先との縁切りは分かりますが、正妻・不倫相手となるとそもそも縁を切るべきは浮気な男では?と突っ込みたくなります。しかし目立つのは「ダメな自分」と縁を切りたいという願いです。

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 国道5号線は旧中山道は沿っています。前回紹介したお寺から見て国道を渡った側にも多くの寺社があります。
 まずは板橋区氷川町にある「下板橋氷川神社」です。

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 1206年頃に豊島氏によって創建されました。こちらの画像は富士塚です。
 富士塚はそびえ立つものが多いですが、この神社のは横たわる山脈のようです。

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 登頂がいつでも可能です。こちらは山頂にある浅間神社です。
 石神井河畔の景勝の地に創建されたせいか、この神社の参道は石神井川に向かって下り坂です。そのせいか境内の雰囲気が独特でした。

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 板橋区は「氷川神社」が23区では多い地域です。その中でこの神社は地名が「氷川」であることから、また「郷社」(板橋で「郷社」は2社)であることから板橋区における「氷川神社」の中で一番格式が高いようです。

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 先ほどの神社を出て石神井川を渡った場所にある智清寺です。
 1394年に創建され徳川家康により寺領5石を寄進された御朱印寺です。手前にある石橋は江戸時代に用水路に架けられたものです。
 次回が最終回です。先ほど、板橋区は「氷川神社」が多いと話しましたが次回も氷川神社を紹介します。
 
 余談ですが、「氷川神社」は埼玉県・東京都に点在する神社と思っていましたが、千葉ニュータウンの外れに氷川神社があることを知りました。画像検索で見た限りでは小さな神社です。
 「鳥見神社」というこの地域にしかない神社と「宗像神社」がやたら多い特異な地になぜ「氷川神社」があるのか?興味は尽きません。

アングル トルコ風呂

 前回、昼から銭湯すなわち大浴場という贅沢を味わった話をしました。
 そこで今回紹介するのは大浴場の魅力が伝わるアングルの「トルコ風呂」です。

トルコ風呂

 
 名前からして官能的な作品です。フランス語はよくわかりませんが原題が「Le bain turc」なので直訳したのでしょう。
 「トルコの浴場」という邦題もありますが、ルーブル美術館の日本語サイトは「トルコ風呂」なのでこれに合わせました。

 官能的な西洋絵画は何か?と問われたらこの作品を挙げる方は多いと思います。 大浴場のゆったりとした気分のせいか、皆様しどけない様子です。画面左端の3人の女性は特に官能的で、男ならだれでも憧れる空間ですが、実際こんな場面に出くわしたら、ごめんさい!!って逃げちゃうかもしれません。
 清らかさが魅力の「泉」(こちら)とは対極的な作品ですね。

 さて、大浴場といえば新宿十二社温泉、浅草の観音温泉(黒湯ではない) が好きでしたが今はありません。。。太田区界隈の銭湯は東京特有の琥珀色のお湯なのでお勧めします。池上本門寺をお参りして名物の羽根つき餃子を食べて入浴なんて考えただけでも至福です。

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