品川寺 品川区南品川
2月10日に品川にある原美術館をお参りした後、品川宿と呼ばれていた地域のお寺をお参りしました。
この記事は2014年5月の記事に画像を追加して再編集しています。
まずは品川寺です。ちなみに「ほんせんじ」と読みます。

このお寺は江戸六地蔵の第一番で現存する江戸六地蔵のうち唯一頭上に傘を載せていないのが特徴です。
品川神社、近くの荏原神社、 このお寺の近くにあり次回紹介する千体荒神殿で有名な海雲寺等、品川区は珠玉な寺社が多いです。


山門です。このお寺は旧東海道に面しています。なお、私は旧中山道の近くに住み、高校の近所には旧甲州街道の近くにあり、街道沿いの街に縁があるみたいです。


本堂と8臂像の弁財天様です。本尊の正観音は太田道灌の持仏と言われております。東京のお寺は結構な確率で太田道灌が登場します。また太田道灌ゆかりの寺社の歴史を辿ると、それは太田道灌による武蔵国制圧の歴史でもあります。

東海道を行き来する旅人を見守ってきた樹齢600年の銀杏です。全ての6地蔵のお寺をお参りしたわけではありませんが、有難い銀杏があることもこのお寺の特徴といえそうです。

竜宮城のような本堂と国指定重要美術品である大梵鐘です。気品のある大梵鐘でした。幕末の動乱で行方不明になるもスイスのジュネーブで保管されており、昭和初期にこのお寺に戻った数奇な運命を持ちます。

動物達に囲まれた聖フランチェスコのような観音様です。
このお寺の近辺は食肉市場があるので動物達への供養でしょうか?

御朱印です。
2014年は自宅近所の江戸6地蔵の一つ真性寺で開眼300年祭が行われておりました。
当時、この記念すべき年に他のお地蔵様もお参りすると特別に御利益がありそうな気がしたのでお参りしました。その後、コンプリートし、このブログでは他、5体のお地蔵様の御朱印を紹介しています。
次回はこのお寺の隣にある海雲寺です。
この記事は2014年5月の記事に画像を追加して再編集しています。
まずは品川寺です。ちなみに「ほんせんじ」と読みます。

このお寺は江戸六地蔵の第一番で現存する江戸六地蔵のうち唯一頭上に傘を載せていないのが特徴です。
品川神社、近くの荏原神社、 このお寺の近くにあり次回紹介する千体荒神殿で有名な海雲寺等、品川区は珠玉な寺社が多いです。


山門です。このお寺は旧東海道に面しています。なお、私は旧中山道の近くに住み、高校の近所には旧甲州街道の近くにあり、街道沿いの街に縁があるみたいです。


本堂と8臂像の弁財天様です。本尊の正観音は太田道灌の持仏と言われております。東京のお寺は結構な確率で太田道灌が登場します。また太田道灌ゆかりの寺社の歴史を辿ると、それは太田道灌による武蔵国制圧の歴史でもあります。

東海道を行き来する旅人を見守ってきた樹齢600年の銀杏です。全ての6地蔵のお寺をお参りしたわけではありませんが、有難い銀杏があることもこのお寺の特徴といえそうです。

竜宮城のような本堂と国指定重要美術品である大梵鐘です。気品のある大梵鐘でした。幕末の動乱で行方不明になるもスイスのジュネーブで保管されており、昭和初期にこのお寺に戻った数奇な運命を持ちます。

動物達に囲まれた聖フランチェスコのような観音様です。
このお寺の近辺は食肉市場があるので動物達への供養でしょうか?

御朱印です。
2014年は自宅近所の江戸6地蔵の一つ真性寺で開眼300年祭が行われておりました。
当時、この記念すべき年に他のお地蔵様もお参りすると特別に御利益がありそうな気がしたのでお参りしました。その後、コンプリートし、このブログでは他、5体のお地蔵様の御朱印を紹介しています。
次回はこのお寺の隣にある海雲寺です。
スポンサーサイト
ターナー ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス
3月3日から国立西洋美術館で開催されるナショナルギャラリーを心待ちされている方も多いと思います。
ナショナルギャラリーは新婚旅行で行きました。新婚旅行で見た作品に再開できることが嬉しいです。
そこで今回紹介する作品はターナーの「ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス」です。

この作品はホメロスの叙事詩「オデュッセイ」のひとつ目の巨人ポリュフェモスの棲む火山島に漂着した英雄ユリシーズ
一行がポリュフェモスを倒して脱出する場面です。
ターナーといえば湿潤な空間を照らす光が、見る者を幻想的な世界に引き込む作品ですが、この作品は「戦艦テメレ―ル」以上に引き込まれます。
イギリスはラファエル前派のような作風を良しとする文化があるから、のちにデヴィッドボーイやT-REX、クイーンのようなアーティストが誕生したのかもしれないように、ターナーのような作風を良しとするするからイエスやエンヤのようなアーティストが誕生したのかもしれないですね。
また、空の色は常に一定ではなく光かげんで実に多様な表情をするものですだからこそ私は夕暮れ時の空が好きですが、ターナーは多様な空を描かせたら天下一なのでとても好きです。
このブログで紹介している主な作品もどうぞ!
「戦艦テメレ―ル」(こちら)
「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」(こちら)
「ノラム城、日の出」(こちら)
ナショナルギャラリーは新婚旅行で行きました。新婚旅行で見た作品に再開できることが嬉しいです。
そこで今回紹介する作品はターナーの「ポリュフェモスを愚弄するオデュッセウス」です。

この作品はホメロスの叙事詩「オデュッセイ」のひとつ目の巨人ポリュフェモスの棲む火山島に漂着した英雄ユリシーズ
一行がポリュフェモスを倒して脱出する場面です。
ターナーといえば湿潤な空間を照らす光が、見る者を幻想的な世界に引き込む作品ですが、この作品は「戦艦テメレ―ル」以上に引き込まれます。
イギリスはラファエル前派のような作風を良しとする文化があるから、のちにデヴィッドボーイやT-REX、クイーンのようなアーティストが誕生したのかもしれないように、ターナーのような作風を良しとするするからイエスやエンヤのようなアーティストが誕生したのかもしれないですね。
また、空の色は常に一定ではなく光かげんで実に多様な表情をするものですだからこそ私は夕暮れ時の空が好きですが、ターナーは多様な空を描かせたら天下一なのでとても好きです。
このブログで紹介している主な作品もどうぞ!
「戦艦テメレ―ル」(こちら)
「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」(こちら)
「ノラム城、日の出」(こちら)
龍腹寺 千葉県印西市
栄福寺の次にお参りしたのは印旛日本医大駅から北西方面に歩いて30分の龍腹寺です。
今回紹介するお寺はこのご時世にあってるかもしれません。

このお寺も道中は林、竹林、丘陵地を抜けていきます。
左にある六観音、右にある六地蔵の石塔の素朴な美しさに惹かれました。

このお寺の見どころは仁王門です。この地区独自の信仰でしょうか?草鞋と木槌が掛けられている仁王門を見たのは初めてです。足腰が丈夫でありますようにという願いを込めていると思われます。
さて、この仁王門には左が慈覚大師、右が丹慶の作と伝わる仁王様がいらっしゃるそうですが、博物館に寄贈されたのか修繕中のかは不明ですが、いらっしゃらないです。仁王様には乳がなく、「無乳仁王尊」と呼ばれ、乳に関する祈願を叶えてくれるそうです。

南北朝時代の作と言われている梵鐘です。
このお寺は807年(空海が入唐した翌年)に創建された古寺です。千葉県は藤原氏の発祥の地という伝説もあり、古代の頃は現在の千葉県のほうが東京よりも開けていたようです。

地蔵堂です。
本堂は駅よりの場所にありますが無人のようです。なお。このお寺の本堂は深川不動尊(こちら)に移築されました。場所柄、新勝寺ともつながりも深いようです。

境内にいらっしゃるお地蔵様です。
このお寺は、旱魃に苦しむ村人を救うため、許しを得ずに雨を降らせた小龍が、竜王の怒りに触れ、3つに裂かれて地上に落ち、このお寺に腹部が落ちたので、村人は懇ろに葬り寺号を龍腹寺と改めて冥福を祈ったという伝説があります。
なお、千葉県栄町の龍閣寺には角のついた龍の頭が落ちたので龍角寺に、千葉県匝瑳市には尾が落ちたので龍尾寺というお寺があります。

境内にある日枝神社です。

社殿の裏手には石祠が多く並んでいました。

疱瘡神の石祠です。疱瘡神は赤色を苦手とするので赤い御幣をお守りにする地域もあったという話を聞いたことがありますが、初めて見ました。
疱瘡神は疫病神なのでお参りしてはいけないという話を聞きたことがあります。
一方で疱瘡神を祀ることで疫病を防ぐという話も聞いたことがあります。
コロナウイルスという未知の病気が流行るこのご時世だからこそ、大事にしたい神様です。
千葉ニュータウンにはグーグルのデータセンターが建設される予定です。最先端のIT企業が白羽の矢を立てる地域である一方で古くからの信仰が残るのは驚きです。
今回紹介するお寺はこのご時世にあってるかもしれません。

このお寺も道中は林、竹林、丘陵地を抜けていきます。
左にある六観音、右にある六地蔵の石塔の素朴な美しさに惹かれました。

このお寺の見どころは仁王門です。この地区独自の信仰でしょうか?草鞋と木槌が掛けられている仁王門を見たのは初めてです。足腰が丈夫でありますようにという願いを込めていると思われます。
さて、この仁王門には左が慈覚大師、右が丹慶の作と伝わる仁王様がいらっしゃるそうですが、博物館に寄贈されたのか修繕中のかは不明ですが、いらっしゃらないです。仁王様には乳がなく、「無乳仁王尊」と呼ばれ、乳に関する祈願を叶えてくれるそうです。

南北朝時代の作と言われている梵鐘です。
このお寺は807年(空海が入唐した翌年)に創建された古寺です。千葉県は藤原氏の発祥の地という伝説もあり、古代の頃は現在の千葉県のほうが東京よりも開けていたようです。

地蔵堂です。
本堂は駅よりの場所にありますが無人のようです。なお。このお寺の本堂は深川不動尊(こちら)に移築されました。場所柄、新勝寺ともつながりも深いようです。

境内にいらっしゃるお地蔵様です。
このお寺は、旱魃に苦しむ村人を救うため、許しを得ずに雨を降らせた小龍が、竜王の怒りに触れ、3つに裂かれて地上に落ち、このお寺に腹部が落ちたので、村人は懇ろに葬り寺号を龍腹寺と改めて冥福を祈ったという伝説があります。
なお、千葉県栄町の龍閣寺には角のついた龍の頭が落ちたので龍角寺に、千葉県匝瑳市には尾が落ちたので龍尾寺というお寺があります。

境内にある日枝神社です。

社殿の裏手には石祠が多く並んでいました。

疱瘡神の石祠です。疱瘡神は赤色を苦手とするので赤い御幣をお守りにする地域もあったという話を聞いたことがありますが、初めて見ました。
疱瘡神は疫病神なのでお参りしてはいけないという話を聞きたことがあります。
一方で疱瘡神を祀ることで疫病を防ぐという話も聞いたことがあります。
コロナウイルスという未知の病気が流行るこのご時世だからこそ、大事にしたい神様です。
千葉ニュータウンにはグーグルのデータセンターが建設される予定です。最先端のIT企業が白羽の矢を立てる地域である一方で古くからの信仰が残るのは驚きです。
栄福寺 千葉県印西市
2月1日に千葉県印西市の印旛日本医大駅から歩いて20~30分の範囲にある2か寺お参りしました。
都内のお寺にはない魅力が満載でした。まずは印旛日本医大駅から西側に向かって歩いて15分から20分の場所にある栄福寺です。

お寺の入り口です。このお寺は神仏習合の名残を色濃く残しております。

このお寺の見どころは画面左側にある朱色が美しい薬師堂です。
1472年(応仁の乱の最中)に建立されました。建立年代の明確なものでは千葉県最古の建造物で国の重要文化財です。外陣には鏡天井に極彩色で天女図を描き、内陣は金箔を貼った来迎柱を立て、その前に極彩色で飾った須弥壇が設けられているそうです。ブルーシートで覆われた箇所は昨年相次いだ台風・大雨による破損個所です。

正面階段部分の向拝です。江戸時代中期に建てられました。


左勘五郎作と言われているビンズル大師と子安講の石仏群です。千葉の北総地域は女人講や月待信仰が盛んだったようです。

鐘楼です。
このお寺は奈良時代の僧、行基が開基したといわれていますが実際は不明です。


境内にある熊野神社です。
昨年紹介した同じく印旛日本医大駅周辺にある松虫寺もそうでしたが、印西市周辺は古くからの信仰が色濃く残り、信仰心が篤い土地柄と思われます。住職が不在のお寺ですが、境内は綺麗に掃き清められています。

駅からお寺に向かう道中にある庚申塚です。
印旛日本医大駅は成田空港に通う人が多く、駅前は綺麗に整備された住宅街です。
しかし、歩いて10分ほどすると田園風景が広がります。林を抜け、田舎道を通り田畑を臨む道中でした。
里山歩きを兼ねた寺社巡りしたい方には千葉ニュータウン周辺をお勧めしたいです。ただし、住職・神職は不在の寺社が多いので御朱印はありません。(一部のお寺は御開帳の時は頂けるようです。)
次回も信仰心の篤さと地域特有の信仰が残るお寺です。
都内のお寺にはない魅力が満載でした。まずは印旛日本医大駅から西側に向かって歩いて15分から20分の場所にある栄福寺です。

お寺の入り口です。このお寺は神仏習合の名残を色濃く残しております。

このお寺の見どころは画面左側にある朱色が美しい薬師堂です。
1472年(応仁の乱の最中)に建立されました。建立年代の明確なものでは千葉県最古の建造物で国の重要文化財です。外陣には鏡天井に極彩色で天女図を描き、内陣は金箔を貼った来迎柱を立て、その前に極彩色で飾った須弥壇が設けられているそうです。ブルーシートで覆われた箇所は昨年相次いだ台風・大雨による破損個所です。

正面階段部分の向拝です。江戸時代中期に建てられました。


左勘五郎作と言われているビンズル大師と子安講の石仏群です。千葉の北総地域は女人講や月待信仰が盛んだったようです。

鐘楼です。
このお寺は奈良時代の僧、行基が開基したといわれていますが実際は不明です。


境内にある熊野神社です。
昨年紹介した同じく印旛日本医大駅周辺にある松虫寺もそうでしたが、印西市周辺は古くからの信仰が色濃く残り、信仰心が篤い土地柄と思われます。住職が不在のお寺ですが、境内は綺麗に掃き清められています。

駅からお寺に向かう道中にある庚申塚です。
印旛日本医大駅は成田空港に通う人が多く、駅前は綺麗に整備された住宅街です。
しかし、歩いて10分ほどすると田園風景が広がります。林を抜け、田舎道を通り田畑を臨む道中でした。
里山歩きを兼ねた寺社巡りしたい方には千葉ニュータウン周辺をお勧めしたいです。ただし、住職・神職は不在の寺社が多いので御朱印はありません。(一部のお寺は御開帳の時は頂けるようです。)
次回も信仰心の篤さと地域特有の信仰が残るお寺です。