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川越寺社巡りその2

 川越寺社巡り第2弾です。
 城下町である川越は寺社も多く、その筆頭は喜多院です。

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 国の指定文化財である山門です。1632年に天海僧正により建立されました。
 前回紹介した鐘楼門とは対照的にこちらは質実剛健な美しさがあります。

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 多宝塔です。下層の方型、上層の円形、全体的には三角に見えます。仏教では世界は〇、△、□で成り立っているそうなので、この建物は世界を表していると解釈しました。 

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 江戸城のから移築した「徳川家光誕生の間」と「春日局化粧の間」がある書院です。喜多院の見どころは江戸城の遺構が保存されてることですが、 室内は撮影禁止です。

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 遠州流庭園です。本格的な日本庭園を愛でるの久々です。この日は平日で雨がちだったので空いていました。
 おかげで庭をじっくり堪能できました。雨だれの音が美しく響く仕掛けがありました。
  
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 五百羅漢です。1782年から1825年にかけて建立されたものです。

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 五百羅漢は自分に似た羅漢がいるそうですが、この頭をかく羅漢様は私に似てます。なぜなら私には頭をかく癖があるからです。

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 釈迦如来様と文殊・普賢菩薩様です。

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 慈恵堂と慈眼堂です。優秀な軍人のように規律のあるお堂と感じました。

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 御朱印です。喜多院は質実剛健な美しさがあるお寺でしたが、幕府の主要幕閣は元々は質実剛健をモットーとする三河武士です。このお寺は三河武士の精神を具現化したようでした。
 次回は絢爛豪華な神社です。
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原雅幸 Bluewaterの並木道

 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでます。
 この小説は20代のころ読んだことがありますが、内容が理解できず、40代になって始めてやっと読めるようになりました。この小説は村上春樹がビッグデータや電子通貨を巡る昨今の覇権争いを予感していたのではといいたくなる作品です。
 この記事を書いてる時点では博士が拉致され、「世界の終わり」に冬が来たあたりです。

原雅幸 Bluewaterの並木道

 この小説は多層世界で「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」という話が同時進行で進み最後につながります。
「世界の終わり」は静寂さと遠い記憶を呼び出すような作風のヴィルヘルム・ハンマースホイを連想します。また、ポール・デルヴォーやフェルナン・クノップフも連想します。

 「世界の終わり」は人気がない壁に囲まれた街が舞台で壁の中には林や森もあります。、原雅幸の「Bluewaterの並木道」という作品こそが小説の世界観にあっていると思います。
 この作品は千葉県にあるホキ美術館が所蔵していますが、昨年の水害で美術館は長期休館を余儀なくされています。ホキ美術館を応援したいと思い、上段でいろいろな画家を挙げた中で、この作品を選びました。
次回の絵画ネタの頃には読み終えていると思うので第二弾を紹介します。

次の作品も紹介しています。
 「Kendalの思い出」と「光る海」
「クリストファーロビンの聲」

川越寺社巡りその1

 3月4日は会社が休みだったので、川越の寺社巡りをしました。3回にわたり紹介します。 
 まずは東武東上線の川越駅から喜多院に行く道中にある川越八幡宮です。

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 1030年に源頼信が平忠常の乱平定の祈願をここで行い、戦勝に感謝したといういわれがある古社です。
 八幡宮の「八」の字が鳩をかたどっているところが素晴らしいです。

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 赤いマフラーが印象的な狛犬さまです。境内社である民部稲荷神社は足腰が強くなる御利益があるそうです。
 
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 参道の赤い灯篭が綺麗でした。

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 次にお参りしたのは喜多院近くにある日枝神社です。
 慈覚大師が830年に喜多院を創建した際、その鎮守として坂本の日吉大社を勧請したものであるといわれています。

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 本殿は朱塗りの三間社流造、銅板葺で国の重要文化財に指定されています。
 川越は太田道灌が戦略上の拠点と位置づけ開発をした地域です。そのことも関係して東京赤坂の日枝神社(こちら)は太田道灌が江戸城築城の際に、この川越日枝神社から分祀したものだそうです。

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 国の指定文化財である喜多院の鐘楼門です。
 川越は江戸幕府にとっても戦略上の拠点だったので主要な幕閣が代々藩主を務めました。そのため江戸時代は栄えていたのでお寺の装飾も豪華だったようです。

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 表側には龍、裏側には鷹の彫刻が施されています。守護者としてにらみきいた龍です。
 この日は雨でテンションが低めでしたが、そのような気分が吹き飛ぶような勇壮な龍でした。次回は喜多院の境内です。

葛飾北斎 朱鍾馗図幟

 美術館がのきなみ休館になったのでコロナウィルスにはうんざりですね。
 そこで今回紹介する作品は葛飾北斎の「朱鍾馗図幟」です・

葛飾北斎 朱鍾馗図幟

 ボストン美術館が所蔵する作品で過去に2回ほど見たことがあります。
 
 古来より朱は病魔が嫌う色だそうです。また、鍾馗様は疫病退散の御利益がある神様です。本来は5月に鑑賞するのが正しいのですが、疫病が蔓延する時勢だからこそこの作品はありがたみがあります。
 
 今回はコロナ終息を願って紹介しました。大きな災いは、あらゆる災難と一緒に去ると聞いたことがあります。コロナが収束した社会がより良くなっていることを祈っております。

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