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本傳寺 文京区大塚

 前回紹介したお稲荷様をお参りした日に文京区大塚にある本傳寺もお参りしました。

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 祖師堂前寺門です。平成に建てられたものです。簡素ながらも威厳があります。
 
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 境内にある波切不動様です。鎌倉時代に安置されたそうです。寺の縁起によると、「後に江戸城主の太田某が三浦沖で暴風雨に煽られた時、不動の加護で収まったので浪切不動と呼ばれるようになった」とのこですが、太田某とは太田道灌でしょうか?

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 御本尊と結縁が生まれるありがたい善の綱です。不動様を祀るお寺は多いですが、善の綱があるお寺は23区では初めてみました。

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 龍の彫刻も必見です。目に力があります。このお寺の彫刻が立派であることを最近知りお参りしました。

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 祖師堂と境内社です。このお寺は禅宗の善性寺として創建されましたが元和年間(1615-1624)に日蓮宗に改宗したとのことです。
 江戸時代は多くの塔頭を従えていたお寺でしたが、維新の際に一つの統合されました。

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 祖師堂の彫刻も必見です。こちらも目力がある木鼻と獅子です。

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 角が長く目も大きいせいか、不動堂のより強そうな龍です。日蓮宗のお寺は龍の彫刻が見事ですね。龍人のパワーを授かったような気分になります。

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 このお寺は山門が2つあります。こちらも平成に建造されたものです。
 このお寺は日蓮宗なので御首題を頂くことができるようです。また波切不動の御朱印も頂けるようです。
 
 さて、このブログでは文京区の寺社に関する記事の数がダントツに多いです。理由は23区の中で寺社の数が多いことと自宅から行きやすいからです。
 しかし、新宿区に接している地区はまだお参りしたことがなく、白山駅周辺にも興味深いお寺は数多いです。なかなか出歩きづらい情勢ですが近隣の寺社を隈なくお参りするのも新しい発見があっていいですね。
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ピーテル・デ・ホーホ 中庭の女性と子供

 私が推す西洋絵画の画家の一人は、ピーテル・デ・ホーホです。 「中庭の女性と子供」を紹介します。

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 保育園や学童保育から帰宅する親子、夕飯の買い物帰りの親子、帰宅する親子の姿には安どを感じます。その景色は今回紹介するこの作品のようです。 

 ピーテル・デ・ホーホの作品の良いところは何気ない日常がたまらなく愛しくなることです。
 コロナでいろいろな日常が制限されている今は特に心に響きますね。

 フェルメールと同じ時代を生きたこの画家の作品は、フェルメールの展覧会会場には必ずと言っていいほど展示されています。
いままでこのブログでフェルメール作品と比較したうえでのピーテル・デ・ホーホの素晴らしさを紹介してきました。この際だからピーテル・デ・ホーホだけの展覧会は開催されないかと思うこともありますが、誰に提案すれば実現するのでしょうか?次回は私が推すベルギー人画家です。
 
デルフトの中庭(ロンドンのナショナルギャラリーが所蔵している作品)
デルフトの中庭
食糧貯蔵庫の女と子供 

文京区の街角の神社

 このブログで最初に紹介したお寺は文京区にある護国寺です。自宅から近く寺社も多いので、このブログでは文京区の寺社を多く紹介していますが、
まだまだ私が見知らぬ寺社が多いことに最近気づき、今月の3連休にお参りしました。2回に分けて紹介します。

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 まずは護国寺に隣接する豊島岡御料の裏手にある福田稲荷神社です。

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 路地裏にあります。街角の神社としては長い参道が印象的でした。

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 この神社の由緒は検索しても不明でした。長い参道があり、比較的目立つはずの神社なのに地図帳にもありません。
 そのせいか、ガイドブックや食べログにも載っていない名店を見つけたような、自分だけの秘密の場所を見つけたような神社でした。

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 次に向かったのは福田稲荷神社から見て山手線大塚駅に向かう途中にある大塚公園にある住好稲荷神社です。元々は大名家の下屋敷内にあったものです。

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 小さなお稲荷様ですが絵馬掛がありました。この規模のお稲荷様としては珍しいです。

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 公園内にあるお地蔵さまと石仏です。震災、戦災、再開発によりこの公園に集結したものです。なお、この公園はラジオ体操発祥の地として知られています。
お稲荷様は公園の広場を見下ろすような場所にあります。公園の安全を見守っているかのようでした。

 福田稲荷神社の近くにある吹上稲荷神社の記事もどうぞ

龍口経太 髪

 前回は私が推す日本人の洋画家でしたが、今回は日本画家である龍口経太の作品で「髪」を紹介します。

龍口経太 髪
 
 このブログの最初の記事は龍口経太です。
 この作品は2012年11月に日本橋のKAMIYA ARTで開催された龍口経太の個展で見ました。
 龍口経太は、2007年に「東京藝術大学大学院 美術研究科美術専攻 日本画研究領域 博士後期過程」を修了した画家としては超エリートです。なお、松井冬子も同年に同じ過程を修了しています。
 
 龍口経太といえばメイド風の衣裳を身に着けた裸婦像が多く、そのため「萌え」というキーワードで語られがちですが、禍々しくも美しい髪の描写に注目していただきたいです。
 
 うごめく髪は生きている限り続く「負」の感情に見えます。メイドは従順の象徴です。人生は時として過酷な「負の感情」を受け入れざるを得ないことがあります。「髪」が絡まった女性はこの運命に対し従順にならざるを得ない人々の象徴でしょうか?メイド風の衣裳を着た女性は我々を負の感情から救う女神といえます。
 
 このブログで紹介している他の作品もどうぞ!
 焔(習作)
 白虎
 2013年の個展
 操り人形

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