梵寿綱 斐禮祈(ひらき):賢者の石
自宅から雑司ヶ谷方面に行く度に不思議だと思う建物があります。その建物が今回紹介する梵寿綱の「斐禮祈(ひらき):賢者の石」です。

梵寿綱は日本びガウディと呼ばれる建築家で都内に数か所作品があります。

見ようによっては賢者のイメージがあるフクロウの顔を横にしたように見えます。ちなみに豊島区のマスコットキャラはフクロウです。

職人技がさえる外壁です。昔の商家、神社仏閣は鏝絵という絵画のように美しい外壁がありました。
そういった意味では伝統的な装飾を近代的に昇華したものと言えそうです。

エントランスです。郵便受けがあるためあえて白抜きにしてます。壁から手が伸びているのはインパクトがありますね。

天井を見ているとここは池袋であることを忘れるくらい異国情緒があります。
建物は建築家にとっては作品ですが規格化された工業製品でもあります。この建物を見ると建物は施工主の個性・建築家の個性がより反映されたものでもよいのでは?と思えてきます。なお、池袋には他にも梵寿綱の作品が一棟あることを後日知りました。

梵寿綱は日本びガウディと呼ばれる建築家で都内に数か所作品があります。

見ようによっては賢者のイメージがあるフクロウの顔を横にしたように見えます。ちなみに豊島区のマスコットキャラはフクロウです。

職人技がさえる外壁です。昔の商家、神社仏閣は鏝絵という絵画のように美しい外壁がありました。
そういった意味では伝統的な装飾を近代的に昇華したものと言えそうです。

エントランスです。郵便受けがあるためあえて白抜きにしてます。壁から手が伸びているのはインパクトがありますね。

天井を見ているとここは池袋であることを忘れるくらい異国情緒があります。
建物は建築家にとっては作品ですが規格化された工業製品でもあります。この建物を見ると建物は施工主の個性・建築家の個性がより反映されたものでもよいのでは?と思えてきます。なお、池袋には他にも梵寿綱の作品が一棟あることを後日知りました。
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与楽寺 北区田端
今回紹介する与楽寺は江戸六阿弥陀4番です。
京都仁和寺の関東末寺の取締役寺を務めており、幕府から朱印を受けていました。

できたばかりの山門のため若々しいイメージのお寺と思いましたが、創建年代は不明で弘法大師が建立したとのことです。

直前まで雨が降っていたので石仏、石塔はいい感じ湿っており雰囲気が良かったです。

このお寺には密教によって東西南北に配当された如来を石塔の四面に彫った「四面石仏」があるとのことですが非公開らしいです。

本堂です。このお寺の近辺は田端文士村と呼ばれ、芥川龍之介と室生犀星等、大正時代の文化人が多く住んでいたそうです。

現在も閑静な住宅街です。周りに構造建築物がないから空が広く感じる境内でした。

最後にこのお寺へ行く際は田端駅南口から行くことをお勧めします。田端駅前の断崖を登って下った場所に与楽寺があり、東京の地形の複雑さを最も感じることができるコースです。
なお、田端駅南口は私は見たことがないのですが、映画「天気の子」に登場した場所だそうです。
京都仁和寺の関東末寺の取締役寺を務めており、幕府から朱印を受けていました。

できたばかりの山門のため若々しいイメージのお寺と思いましたが、創建年代は不明で弘法大師が建立したとのことです。

直前まで雨が降っていたので石仏、石塔はいい感じ湿っており雰囲気が良かったです。

このお寺には密教によって東西南北に配当された如来を石塔の四面に彫った「四面石仏」があるとのことですが非公開らしいです。

本堂です。このお寺の近辺は田端文士村と呼ばれ、芥川龍之介と室生犀星等、大正時代の文化人が多く住んでいたそうです。

現在も閑静な住宅街です。周りに構造建築物がないから空が広く感じる境内でした。

最後にこのお寺へ行く際は田端駅南口から行くことをお勧めします。田端駅前の断崖を登って下った場所に与楽寺があり、東京の地形の複雑さを最も感じることができるコースです。
なお、田端駅南口は私は見たことがないのですが、映画「天気の子」に登場した場所だそうです。
伊藤若冲 池辺群虫図と芍薬群蝶図
夏は昆虫採集のシーズンなので、今回紹介する作品は伊藤若冲の「池辺群虫図」と「芍薬群蝶図」です。

スレンダーなトンボが直進して飛ぶさま、蝶が花から花へ飛ぶさまは、カブトムシの黒く重厚なさまは美しいです。
カエルや蛇は賢者のような美しさがあります。生物は生体に応じた機能的な美しさがあるので捕まえた虫のそれぞれの美しさを愛でるのが昆虫採集の楽しみですね。
さて、夏の主役はカブトムシ、我が家には2匹のカブトムシがいました。GW明けに成長になりましたが、2匹とも個性があります。虫とは言え生命には個性があります。
この作品からは個体毎の個性も伝わってくるのでトンボ、蝶、蛙等、小さな命を愛で、よく観察した伊藤若冲の人柄が伝わります。


スレンダーなトンボが直進して飛ぶさま、蝶が花から花へ飛ぶさまは、カブトムシの黒く重厚なさまは美しいです。
カエルや蛇は賢者のような美しさがあります。生物は生体に応じた機能的な美しさがあるので捕まえた虫のそれぞれの美しさを愛でるのが昆虫採集の楽しみですね。
さて、夏の主役はカブトムシ、我が家には2匹のカブトムシがいました。GW明けに成長になりましたが、2匹とも個性があります。虫とは言え生命には個性があります。
この作品からは個体毎の個性も伝わってくるのでトンボ、蝶、蛙等、小さな命を愛で、よく観察した伊藤若冲の人柄が伝わります。
田端八幡神社 北区田端
前回紹介した東覚寺は今回紹介する田端八幡神社の別当時です。

神輿蔵が立ち並ぶさまが壮観な参道です。
一の鳥居の前に石橋が埋められています。これは付近を流れていた川が暗渠になった際に記念保存のために埋めたとのことです。

武蔵野台地の断崖にある神社なので参道は上り坂です。
この神社は源頼朝が奥州藤原氏攻の帰路に鶴岡八幡宮を勧請して創建しました。

参道の途中にある富士浅間社です。

境内です。かつてはこの場所から本郷、小石川方面を見渡すことができたと思われます。台地の先端が指のよう連なって見えるはずです。想像しただけでも壮観です。

この神社を起点に断崖の端に沿って北に進むと平塚神社、七社神社、王子神社、王子稲荷神社と神社が連なっています。
東京都北区は一直線に寺社が並ぶ稀有な場所と言えます。神聖な場所というよりは戦略的に重要なラインだったのかもしれませんね。次回はこの神の近辺にあるお寺です。

神輿蔵が立ち並ぶさまが壮観な参道です。
一の鳥居の前に石橋が埋められています。これは付近を流れていた川が暗渠になった際に記念保存のために埋めたとのことです。

武蔵野台地の断崖にある神社なので参道は上り坂です。
この神社は源頼朝が奥州藤原氏攻の帰路に鶴岡八幡宮を勧請して創建しました。

参道の途中にある富士浅間社です。

境内です。かつてはこの場所から本郷、小石川方面を見渡すことができたと思われます。台地の先端が指のよう連なって見えるはずです。想像しただけでも壮観です。

この神社を起点に断崖の端に沿って北に進むと平塚神社、七社神社、王子神社、王子稲荷神社と神社が連なっています。
東京都北区は一直線に寺社が並ぶ稀有な場所と言えます。神聖な場所というよりは戦略的に重要なラインだったのかもしれませんね。次回はこの神の近辺にあるお寺です。