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向井潤吉 岳麗好日

 今回は春を描いた作品です。向井潤吉の「岳麗好日」です。

向井潤吉 岳麗好日

 向井潤吉は戦後の高度経済成長により次第に失われていく藁葺き屋根の家屋を描き続けた画家です。中学生の頃、世田谷区立美術館で作品を見たときに精巧さに驚きました。世田谷区にアトリエ兼自宅があり、今は世田谷区立美術館の分園となっております。

 この作品は長野県白馬村の早春の風景と思われます。芽吹き始めてた新緑と雪山の対比が美しいです。見ているだけで前向きになります。山から心地よい冷気を含んだ風が流れてくるのも感じます。
 
 福島で学生生活を送りました。春はキャンパスから吾妻の残雪が見えました。山の中なので新緑もあふれていたので、この作品に親近感が湧きます。春はこういう風景を見つつ新入生にサークルの勧誘ビラを配っていたことが、新歓コンパでタダ酒ふるうのを内心苦々しく思っていたことが昨日のような気分です。

 さて、私は世田谷区出身です。実家にいたころは区報とか図書館で展覧会の告知をよく見たので、向井潤吉はメジャーな画家と思っていましたが、Wikipediaによると美術史家・辻惟雄が今後も評価されるに違いない画家の一人と語っており、実は知る人ぞ知る画家のようです。絵画は失われたものを保存し、後世に伝えるものです。日本の失われた美しい風景を描いてるのでもっと有名になってほしいです。
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浄心寺 文京区向ヶ丘

 3月26日に文京区向ヶ丘にある浄心寺をお参りしました。

 Bjoshi (1)

 都営三田線の白山駅から根津神社に行く道中にあるお寺です。このお寺の御朱印には「子育て桜観音」と記されており、春は境内中が桜の花に覆われます。

Bjoshi (7)

 布袋様です。綺麗な桜に囲まれとても楽しそうな表情です。

Bjoshi (2)

 桜の美しさと本堂の朱色のコントラストが良かったです。ただ、この日は春の嵐の前日で曇りだったのが残念です。

Bjoshi (3)

 このお寺の常香炉は龍神様が配されています。龍神様も春の訪れを楽しんでいるようです。

Bjoshi (4)

 ガラス越しではありますが、御本尊様を拝むことができました。

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Bjoshi (6)

 石仏様達と桜の花です。桜の花を見るとなぜか前向きになりますね。
 このお寺のことは以前から知っており、桜の季節に行きたいと思っていましたが、やっと叶いました。この後大円寺をお参りしましたが、後日紹介します。
 
 さて、このブログでは文京区の寺社記事は38本と2番目の多さです。理由は文京区も台東区同様に寺社が多く、自宅から近いからですが、新宿区寄りの地域はまだ行ったこともなく、文京区の寺社記事はまだまだ増えそうです。

 このお寺と同じ文京区向ヶ丘にあるお寺の記事もどうぞ!
 瑞泰寺と栄松院
 光源寺
 海蔵寺

岡崎京子

 漫画界の伝説をテーマにした記事を紹介していますが、今回は不慮の事故で執筆不能となった伝説の漫画家、岡崎京子を紹介します。2015年2月に世田谷文学館で開催された岡崎京子の展覧会の記事の再編集です。
 岡崎京子の「PINK」、「リバース・エッジ」、「ヘルタースケルター」等の傑作の生原稿が展示してある展覧会でした。なお、当時、沢尻エリカ主演の映画「ヘルタースケルター」が話題になっておりました。

2015年02月11日14時54分49秒0001

 岡崎京子の作品は80年代から90年代前半が舞台です。
 この時代を振り返れば冷戦終了、バブル崩壊とパラダイムシフトが続いた時代を自分の欲望のおもむくまましたたかに生きる女性をよく描いています。同時に「家」に縛られている女性の葛藤を描いた作品も多いですね。

 この画像は展覧会会場で販売されていた漫画「リバース・エッジ」の表紙の絵葉書です。
 主人公達が通う高校は私服なので80年代から90年代前半に都立高校に通っていた私には親近感があります。(※東京第2学区は下位高以外は私服でした。)
 
 いじめられっ子に好意を寄せた女子高生の物語です。主人公は平凡な日常を過ごしていますが、周りの人物は少数派差別、ひきこもり、いじめ、家族の不和etcと深刻な問題を抱えています。会社の嫌な奴は会社外では深刻な悩みを抱えていたり、いい人もまた洒落にならない事態に直面してたりと、誰もが過ごしている平凡な日常の裏は戦場です。このことはこの作品のキーワード、「平坦な戦場で僕らが生き延びること」という言葉で象徴されていますね。
読んで心ときめく恋愛ものではないですが、名作です。

 

一乗寺 台東区谷中

 台東区の面積は10.11平方キロメートルと23区で一番小さいですが、寺社の数は23区で最も多く私のブログでも最多です。今回は私のブログにおける40番目の台東区の寺社の記事です。

 護国院をお参りした後、谷中にある一乗寺をお参りしました。
 
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 150年前に建てられた山門です。看板は人力車の製造販売者が寄進したそうです。簡素ながらの重厚です。谷中の魅力は重渋くて厚な、、つまりかっこいい木造建築が多いことです。今回お参りした一乗寺は屈指のかっこよさがありました。

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 焼き物には疎いのですが黒薩摩のように重厚な庫裡です。優れた陶磁器を愛でるような気分です。   

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 本堂は1772年の焼失後に建てられた江戸時代のものです。 

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 一乗寺の隣にある金嶺寺にある庚申塔です。苔むす庚申塔も良いですが、蔦の絡まる庚申塔は初めて見ました。
 
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 今年は久々に冬らしい冬でしたなのでこの雪つりが一段と冬空に映えます。
 冒頭でもお伝えした通り、このブログでは台東区の寺社の紹介記事が多いです。
 しかし、浅草寺を境に北半分の地域と上野駅から浅草寺の間にある地域にはお参りした寺社が少ないので、まだまだ記事は増えそうです。次回以降は浅草寺の記事が3回続きます。

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