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コロー ヴィル=ダヴレー 水門のそばの釣り人

 先日、北区にある浮間公園の池で釣りをしたので、今回紹介する作品はコローの「ヴィル=ダヴレー 水門のそばの釣り人」です。

コロー ヴィル=ダヴレー 水門のそばの釣り人

 休日は息子と昆虫採集をすることが多いですが、最近は魚釣りに興味を持ち始めました。浮間公園で釣れる魚は主にブルーギルです。ブルーギルはエサのない針でも目の前にあれば食いつく魚です。だから初心者である息子も30分以内に6匹、私も同じくらい連れました。

 公園は木々に囲まれており、この季節は日差しが気持ちいいです。この作品はそんな気分を表しています。
 コローは釣りが好きだったのでしょか?釣人を描いた作品は今回紹介した作品以外にもあるようです。印象派絵画は楽しい休日を描いた作品が多いですが、コローの作品は我が家のの休日風景にあっているので親しみを感じます。このブログではコローの作品を他にも紹介していますが、魚を捕まえている風景を描いた「ウナギを獲る人々」という作品もご覧ください。
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野毛六所神社 世田谷区野毛

 5月3日に世田谷区にある五島美術館に行き、国宝「源氏物語絵巻」を見ましたが、この日はまず世田谷区の等々力渓谷近くの寺社をお参りしてから美術館に行きました。3回に渡りこのことを紹介します。

 Srokusho (1)

Srokusho (2)

 最寄り駅である大井町線の等々力駅からこの神社へ向かう際は23区唯一の渓谷である等々力渓谷を経由することをお勧めします。新緑の5月がベストシーズンです。

Srokusho (3)

 この神社は急峻な崖のうえにあります。この崖は古来「のげ」と呼ばれおり、地名である「上野毛」は「のげ」の上にあるからです。
 
Srokusho (4)

 崖の上なので空が広く感じる境内です。
 この神社は徳川家光の時代に多摩川が氾濫した際、府中六所神社(大國魂神社)のお宮が流れ着いたのを祀ったという謂れがあります。

Srokusho (5)

Srokusho (6)

 水神様の祠です。水神様らしく龍の手水がありました。また、鯉と鯰の置物もありました。多摩川は私にとっては故郷の川なのでこの祠はとてもありがたいです。

Srokusho (7)

 多摩川を連想させる龍神様の彫刻です。
 神社は国分寺断崖線の上にあります。崖の上は見晴らしがよいせいか、神社・お寺はもちろんのこと古墳も点在しています。このブログで取り扱いが多い港区や文京区にも崖の上にある寺社は多数あります。しかし、開発が進みすぎて空の広さを感じずらいです。
 一方、世田谷区の国分寺断崖線上にある寺社はそのようなことがないのが魅力です。

世田谷区にあるもう一つの六所神社の記事もどうぞ(こちら) 
大國魂神社の記事もどうぞ(こちら

月岡芳年 「朱雀門の月 博雅三位」「月の四の緒 蝉丸」

 夢枕獏の陰陽師の最新刊「水龍の巻」を読みました。
 そこで今回は月岡芳年の「朱雀門の月 博雅三位」と「月の四の緒 蝉丸」を紹介します。

朱雀門の月 博雅三位

2022051511034.jpg

2つの浮世絵の魅力は笛の音、琵琶の音が心地よく響き渡るところです。余韻嫋嫋という言葉を絵画にしたらこうなると思います。
 
 「水龍の巻」には源博雅の笛である「葉二」と「朱雀門の鬼」の過去を描いた「麩枕」という作品がありました。上段の「朱雀門の月 博雅三位」はまさしく陰陽師の世界そのものです。
 
 「蘇莫者」という話も必読です。蝉丸が盲目になる前の頃のエピソードです。下段の「月の四の緒 蝉丸」もまた陰陽師の世界そのものです。そのせいか蝉丸の視線の先には妖しい何かがいるようです。
 陰陽師は新刊が出るたびに読みますが、「水龍の巻」はコロナ禍をモチーフにした話もあります。しかし今まで読んだ中で一番楽曲が登場しています。平安時代に演奏された様々な楽曲が登場しますが、無教養なのでどういうものか分からないのが悔やまれます。

桜川御嶽神社 板橋区桜川

 4月17日に板橋区桜川(最寄り駅は東上線上板橋駅)にある桜川御嶽神社をお参りしました。

Isakuramitake (1)

 城北中央公園の一角にある神社です。

Isakuramitake (2)

Isakuramitake (3)

 近くに要所である川越街道があるからでしょうか?太田道灌が江戸城を築く際に元々いた住人をこの地に移住させました。
 その際、武蔵御嶽神社を勧請したので狛犬様ではなくおいぬ様(狼)がいらっしゃります。

Isakuramitake (4)

Isakuramitake (5)

 この神社の見どころは江戸時代に造られたおいぬ様です。年月をえた穏やかな表情です。

Isakuramitake (6)

 境内社の天祖神社は狛犬様です。

Isakuramitake (8)

 お稲荷様は当然ながら狐です。
 
Isakuramitake (7)

 この日も曇りでしたが、晴れた日は赤い社殿が新緑に映えると思います。おいぬ様、狛犬様、お稲荷様が仲良くいらっしゃる神社です。今までお参りした神社の中で楽し気な雰囲気を感じました。

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