諏訪敦 Mimesis
再び1月18日に行った、府中市美術館で開催中の「諏訪敦 眼窩裏の火事」の記事です。

紹介する作品は「Mimesis」です。
この作品について展覧会のパンフレットを要約すると、「諏訪敦は舞踏家の大野一雄の肖像画に取り組み、この展覧会でも多数出展されています。しかし、大野一雄が逝去しました。その後、パフォーマーの川口隆夫が大野一雄に触発された作品に取り組んでいることを知り、大野一雄の完全コピーを描くことを試みた。」とのことでした。この作品は川口隆夫による大野一雄の舞踏を描いたものです。
この展覧会のメッセージ「絵画を経由して対象と再会を果たす」です。
さて、人は二度死ぬといいます。一つは肉体的な死、もう一つは生者から死者の記憶が亡くなることです。この展覧会は「死」のイメージがつきまといますが、絵画を通してその人物が永遠に生き続け、会うことで二度目の死が無くなることを実感しました。
(追伸)諏訪敦のパートナーは松井冬子です。松井冬子をモデルにした作品が出展されていることを期待していました。「Solaris」という作品のモデルが松井冬子といわれればそのような気もしますが、モデル名をはっきり明言したものがなく、多分私の勘違いと思います。

紹介する作品は「Mimesis」です。
この作品について展覧会のパンフレットを要約すると、「諏訪敦は舞踏家の大野一雄の肖像画に取り組み、この展覧会でも多数出展されています。しかし、大野一雄が逝去しました。その後、パフォーマーの川口隆夫が大野一雄に触発された作品に取り組んでいることを知り、大野一雄の完全コピーを描くことを試みた。」とのことでした。この作品は川口隆夫による大野一雄の舞踏を描いたものです。
この展覧会のメッセージ「絵画を経由して対象と再会を果たす」です。
さて、人は二度死ぬといいます。一つは肉体的な死、もう一つは生者から死者の記憶が亡くなることです。この展覧会は「死」のイメージがつきまといますが、絵画を通してその人物が永遠に生き続け、会うことで二度目の死が無くなることを実感しました。
(追伸)諏訪敦のパートナーは松井冬子です。松井冬子をモデルにした作品が出展されていることを期待していました。「Solaris」という作品のモデルが松井冬子といわれればそのような気もしますが、モデル名をはっきり明言したものがなく、多分私の勘違いと思います。
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砂像 ゲゲゲの鬼太郎
1月18日は小野神社をお参りしてから府中市美術館に行き、その後布田天神社で開催中の保坂俊彦の「砂像 ゲゲゲの鬼太郎」を見ました。
この砂像は調布市に住んでいた水木しげる生誕100周年を記念して作られたものです。昨年の12月20日までの公開でしたが終了時期は延長され、記事を書いている1月23日現在まだ公開中のようです。

まずは正面です。中央が水木しげるです。ねこ娘がオリジナルのキャラデザイン?です。6期のデザインはやりすぎ、、、でも5期は萌えます。

左側です。妖怪やネズミ男にカモられがちな眼鏡の男性がいます。眼鏡で特徴的な前歯な私にとってはこのキャラクターには親近感を感じます。

後ろにはあまえび様です。アニメの5期ではアイドルを目指す妖怪として登場したそうです。

右側です。私が好きな妖怪は「川男」。川辺にいて悪さしないでただいるだけというゆるいところがいいです。
この後、布田天神社をお参りしました。このことは後日紹介します。サンドアートの公開終了時期は未定です。もしかしたらこの記事がアップロードされた1月27日は終了しているかもしれませんので行かれる際はお調べください。
ちなみに、、、布田天神社の次につげ義春の展覧会に行きました。
こちらは1月22日に終了しています。調布を舞台にした作品の生原稿が見れるしかも入場料なしの素晴らしい展覧会でしたが絵葉書なし・撮影禁止。終了間際なのでグッズも売り切れ(涙)。
Twitterにも書きましたがキクチサヨコのTシャツ可愛かったな、、、、
この砂像は調布市に住んでいた水木しげる生誕100周年を記念して作られたものです。昨年の12月20日までの公開でしたが終了時期は延長され、記事を書いている1月23日現在まだ公開中のようです。

まずは正面です。中央が水木しげるです。ねこ娘がオリジナルのキャラデザイン?です。6期のデザインはやりすぎ、、、でも5期は萌えます。

左側です。妖怪やネズミ男にカモられがちな眼鏡の男性がいます。眼鏡で特徴的な前歯な私にとってはこのキャラクターには親近感を感じます。

後ろにはあまえび様です。アニメの5期ではアイドルを目指す妖怪として登場したそうです。

右側です。私が好きな妖怪は「川男」。川辺にいて悪さしないでただいるだけというゆるいところがいいです。
この後、布田天神社をお参りしました。このことは後日紹介します。サンドアートの公開終了時期は未定です。もしかしたらこの記事がアップロードされた1月27日は終了しているかもしれませんので行かれる際はお調べください。
ちなみに、、、布田天神社の次につげ義春の展覧会に行きました。
こちらは1月22日に終了しています。調布を舞台にした作品の生原稿が見れるしかも入場料なしの素晴らしい展覧会でしたが絵葉書なし・撮影禁止。終了間際なのでグッズも売り切れ(涙)。
Twitterにも書きましたがキクチサヨコのTシャツ可愛かったな、、、、
諏訪敦 眼窩裏の火事
1月18日に府中市美術館で開催中の展覧会「眼窩裏の火事」に行きました。
終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト「棄民」の作品群は不条理を感じて切なくなります。
この不穏なご時世だからこそ見るべきと思いますが、今回紹介する作品は展覧会のタイトルになっている「眼窩裏の火事」です。

諏訪敦は近閃輝暗点という症状に悩んでおり、目を酷使すると陽炎のような光が見えるそうです。作品にある揺らめく陽炎がそれです。この陽炎のせいか諏訪敦の作品に妖しさを感じる時があります。
グラスの絵と見せかけておいて実は見つめあう二人というだまし絵がありますが、まさにそれで一見グラスのですが、見つめあう二人が複数いるように錯覚し、静物といいながらも人の気配を感じる作品でした。
他にも静物画も多数展示されていますが、どれも静物といえども意思をもった生物に見えます。特に近代日本絵画への皮肉として描いた豆腐は角にぶつかったらこちらがケガしそうになるくらいの生命感です。生命感を感じたのは照明と真っ暗な展示室による演出の妙でもあります。次回は人物画を紹介します。
終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト「棄民」の作品群は不条理を感じて切なくなります。
この不穏なご時世だからこそ見るべきと思いますが、今回紹介する作品は展覧会のタイトルになっている「眼窩裏の火事」です。

諏訪敦は近閃輝暗点という症状に悩んでおり、目を酷使すると陽炎のような光が見えるそうです。作品にある揺らめく陽炎がそれです。この陽炎のせいか諏訪敦の作品に妖しさを感じる時があります。
グラスの絵と見せかけておいて実は見つめあう二人というだまし絵がありますが、まさにそれで一見グラスのですが、見つめあう二人が複数いるように錯覚し、静物といいながらも人の気配を感じる作品でした。
他にも静物画も多数展示されていますが、どれも静物といえども意思をもった生物に見えます。特に近代日本絵画への皮肉として描いた豆腐は角にぶつかったらこちらがケガしそうになるくらいの生命感です。生命感を感じたのは照明と真っ暗な展示室による演出の妙でもあります。次回は人物画を紹介します。
梵寿綱 PETTI ETANGとVessel:輝く器
池袋には日本のガウディと呼ばれている建築家である梵寿綱の作品が3棟あります。
そのうち「斐禮祈(ひらき):賢者の石」は紹介していますが、今回紹介するのは「PETTI ETANG」と「Vessel:輝く器」です。

まずは「PETTI ETANG」です。池袋御嶽神社の近くにあります。
小さな泉という意味でしょうか?アルフォンス・ミュシャの作品を立体化したような美しささです。
ネットで検索したところ、建物内部も凝ったタイル・ステンドグラスが飾られているそうですが、この建物は住居なので撮影は控えめにした方がよさそうです。

「Vessel:輝く器」です。「斐禮祈(ひらき):賢者の石」のすぐ近くにあります。

シルバーの外壁は美しくまさに輝く器です。同じ形のものがありません。

入口左側にいるカエル達です。

入口右側にいるトカゲ達です。

ギターを弾く陽気な太陽?ドレッドの男性?です。飲食店が入居しているので陽気なオブジェがふさわしいです。
よく言えば機能的、悪く言えば没個性な建物が多い中、また個性的な建物が老朽化でなくなる中、梵寿綱の作品が3棟ある池袋は稀有な街といえます。豊島区の大塚にもあったそうですが今はないのでこの3棟は残ってほしいものです。
そのうち「斐禮祈(ひらき):賢者の石」は紹介していますが、今回紹介するのは「PETTI ETANG」と「Vessel:輝く器」です。

まずは「PETTI ETANG」です。池袋御嶽神社の近くにあります。
小さな泉という意味でしょうか?アルフォンス・ミュシャの作品を立体化したような美しささです。
ネットで検索したところ、建物内部も凝ったタイル・ステンドグラスが飾られているそうですが、この建物は住居なので撮影は控えめにした方がよさそうです。

「Vessel:輝く器」です。「斐禮祈(ひらき):賢者の石」のすぐ近くにあります。

シルバーの外壁は美しくまさに輝く器です。同じ形のものがありません。

入口左側にいるカエル達です。

入口右側にいるトカゲ達です。

ギターを弾く陽気な太陽?ドレッドの男性?です。飲食店が入居しているので陽気なオブジェがふさわしいです。
よく言えば機能的、悪く言えば没個性な建物が多い中、また個性的な建物が老朽化でなくなる中、梵寿綱の作品が3棟ある池袋は稀有な街といえます。豊島区の大塚にもあったそうですが今はないのでこの3棟は残ってほしいものです。