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三河島稲荷神社 荒川区荒川

2月3日に常磐線三河島駅周辺の神社をお参りしたので照会します。まずは三河稲荷神社です

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三河島駅は貨物線が分岐しています。ちょうど国鉄型の電気機関車であるEF65が通過したので写しました。国鉄型車両はライトが丸いので表情が柔らかいですね。

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三河島稲荷神社は三河島駅から歩いて10分の場所に鎮座しています。

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1578年頃創建されました。疫病から護ってくれる疱瘡神も祀られているそうです。まだまだコ××は余談が許さないから御利益がありです。

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脚気に効き目があるとして参詣する人が多く、祈願成就の時には草鞋を奉納したそうです。こちらは御神木です。樹齢650年の欅ですが、切株のみが残されています。見てのとおり大切に祀られています。

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三河島の地名の由来は、三本の川が交わる場所であった説があります。川の流れのような扁額がいい感じでした。

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荒川区は江戸近郊の農村地帯だったので、狐も多くいたと思われます。社殿に施された狐の彫刻もいい感じですね。
再開発が進んでいますが路地裏はまだまだ昭和な雰囲気です。次回紹介する神社への道中は昭和時代の商店街で生まれ育った私にとって既視感がありました。
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エゴン・シーレ 装飾的な背景の前に置かれた様式化された花

エゴン・シーレはグスタフ・クリムトの影響を強く受けております。今回紹介する作品は特に影響が顕著な作品です。

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グスタフ・クリムトといえば金を多用する作品で有名ですが、シーレは銀を多用したそうです。そんな作品として有名なものが「装飾的な背景の前に置かれた様式化された花」です。
 
私には古木から生えた新芽に咲く花に見えます。シーレはウィーン美術アカデミーの保守的な雰囲気が嫌いだったそうです。この作品は新しい芸術を生み出そうする所信表明といえそうです。

若くして亡くなりましたが、よき師に巡り合い、戦争に駆り出されたけど理解のある上官の配慮で前線に立つこともなかったそうです。
描くものが過激で不穏ではありますが、実際は魅力的な人物だったと思います。次回はこの展覧会に出展されたエゴン・シーレ以外の画家の作品です。

布田天神社と大正寺

1月18日に布田天神社で開催中の保坂俊彦の「砂像 ゲゲゲの鬼太郎」に行った話の続きです。

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まずは甲州街道を渡り、布田天神社に向かう道中にある大正寺です。布田天神社の隣にありかつての別当寺です。

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山門が端正で美しいです。大正時代に付近の3つのお寺が合併して「大正寺」と称するようになりました。

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山門から見える境内です。京都の大徳寺とか東福寺の塔頭にいるような気分になるくらい整備されています。

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布田天神社の創建年代は不詳ですが、延喜式神明帳所載武蔵国多摩郡八座の内の一座で、900年より以前には既に創建されていたそうです。

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布田天神社の境内が撮影禁止です。社殿の裏には隠れ里のような森があります。社殿右側には疱瘡神の祠があり赤い御幣がありました。社殿に勇壮・精緻な宮彫りはありませんが品のよい社殿でした。御朱印は巫女様がお祓いをしたうえで頂けます。とてもありがたい御朱印です。
この神社近辺にある深大寺に飛鳥仏がいらっしゃります。この神社は武蔵国の国府からも近く、所在地である調布という地名は奈良時代に「調」が「布」だったことに由来しています。都内の私鉄の中で京王線は古代の東京に思いをはせることができる路線と言えます。

エゴン・シーレ ほおずきの実のある自画像

東京都美術館で開催中の展覧会の目玉は「ほおずきの実のある自画像」です。

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自身に満ちた表情で鑑賞者を見下ろす構図が印象的です。自信満々だけどちょっと恥ずかしてく斜に構える姿に親しみを感じますが、成績のよい若者にありがちな上から目線も感じます。

薔薇とか百合とか美しい花がたくさんある中でなぜほうずき?と思いました。
ほうずきはヨーロッパでは食用されており親しまれている食材のようです。才能に満ちた若者は周囲から浮きがちで本人も周りを見下しがちですが、実は好かれたいという思っていることはよくあること。だからあえてほうずきにしたのではと思います。

さて、エゴン・シーレといえば過激な裸婦像です。そんな裸婦像も展示されていましたがネットに載せるのは憚ります。「性」は魅力的で生命の源なのに丸出しの性器はなぜタブーなのか?性の二面性を考え込んでしまいました。次回もエゴン・シーレの作品です。

このブログで紹介している「指を広げている自画像」もどうぞ。

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