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源覚寺(蒟蒻閻魔) 文京区小石川

 ツイッターを始めてから都内にある寺社の最新情報をより早くより正確に知ることができました。ある日文京区にある蒟蒻閻魔こと源覚寺のお堂が改修されたことを知り、3月25日にお参りしました。
 この記事は2012年の7月の記事を再編集したものです。

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 このお寺は小さいお寺で、商店街の一角にポツンとあります。撮影は2012年の夏頃です。
 当時はこのお寺周辺に昭和40年代な街並みが残っていましたが、今は無く、最寄り駅の三田線春日駅周辺は再開発によりマンションやオフィスビルが増えました。

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 こちらは改装前です。中国の庭園に配されてそうな狛犬様を配するお堂に閻魔さまがいらっしゃいます。賽銭箱の左側には蒟蒻がお供えされています。

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 上2枚は改修後です。

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 この閻魔さまは、鎌倉時代の作といわれ、区内にある仏像でも古いものです。
 閻魔像の右側の眼が黄色く濁っているのが特徴で、これはある伝説があります。ウィキピディアに掲載されていた件を引用します。
~一人の老婆が眼病を患いこの閻魔大王像に日々祈願していたところ、老婆の夢の中に閻魔大王が現れ、「満願成就の暁には私の片方の眼をあなたにあげて、治してあげよう」と告げたという。その後、老婆の眼はたちまちに治り、以来この老婆は感謝のしるしとして自身の好物である「こんにゃく」を断って、ずっと閻魔大王に供え続けたといわれている言い伝えによるものである。以来この閻魔大王像は「こんにゃくえんま」の名で人々から信仰を集めている。現在でも眼病治癒などのご利益を求め、当閻魔像にこんにゃくを供える人が多い。また毎年1月と7月には閻魔例大祭が行われる。~
 
 ちなみに閻魔様がいらっしゃるお堂は普段は半開きになっていて隙間からお姿を見ることができます。

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 このお寺のもう一つの名物は「塩地蔵」です。こちらは江戸の民間信仰で西新井大師にもあります。(西新井大師の記事はこちら)西新井大師の塩地蔵はいぼとりに御利益がありますが、こちらは歯痛に御利益があります。再開発で街並みが変わっても変わらない信仰がありました。

源覚寺

 御朱印です。小さいお寺でありますが、目の病を治したい方々の願いを受け入れてくれる有難いお寺です。地下鉄三田線春日駅から近く、本郷・小石川界隈の散策には訪れる価値があります。

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 春日駅周辺はマンションやオフィスビルが増えましたが、高層建築群の中庭にあるお稲荷様です。私はかつて春日界隈に住んでいたことがありこのお稲荷様のことも知っていました。再開発によりその後が不明でしたが元の場所にまだいらっしゃいました。卒業以来数十年ぶりの再会のような気分でした。次回はこのお寺近辺にある改修された神社を紹介します。

このブログで紹介している閻魔さまで有名なお寺記事も合わせてどうぞ!!
善養寺
太宗寺
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月岡芳年 芳年武者无類 相模次郎平将門

三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年—国芳門下の2大ライバル」では武者絵も多く展示されていました。
今回紹介するのは月岡芳年の「芳年武者无類 相模次郎平将門」です。

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稲妻のように勇壮な姿が印象的です。
東京には平将門を祀る神社の代表である神田明神があり私も良くお参りします。
このブログは寺社巡りもテーマにしておりますが、神田明神以外の平将門ゆかりの寺社も多く紹介しています。

三菱一号館美術館から歩いて10分ほどの場所に将門塚があります。数年前この塚をお参りした数日後、嫌なことが多すぎてうんざりしていた部署から異動できたので平将門公は私にとっては有難い神様です。
だから多くの武者絵が展示されている中で「芳年武者无類 相模次郎平将門」を選びました。この展覧会は4月5日まで開催されております。名画で癒されるの良いですが勇壮な武者絵で奮い立つの一興ですね。

真性寺と子安稲荷神社の桜

 豊島区の有名な寺社といえば雑司ヶ谷鬼子母神と巣鴨のお地蔵様こと高岩寺ですが、江戸6地蔵の一つであり、高岩寺よりも古い、巣鴨通り商店街入り口にある真性寺を忘れてはいけません。2月末のある日境内の啓翁桜が満開だったので会社帰りによりました。今回の記事は2012年2月の記事を再編集したものです。

真性寺

 真性寺のお地蔵様は宝永から享保年間にかけて江戸市中の六箇所に造立されたもので、銅造地蔵菩薩坐像(江戸6地蔵)の一つです。
 江戸6地蔵は各街道の入り口に造立され、真性寺は中山道の入り口にあたり、高さ約2メートルのお地蔵さまが今なお行き交う人々を見守っています。

御朱印 真性寺

 御朱印はお地蔵様と御本尊の2種類があります。

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 こちらが啓翁桜です。山形県で栽培が盛んな冬に咲く桜です。冬の終わりを感じます。

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 上二つは上池袋にある子安稲荷神社の河津桜です。近年あちこちの寺社に植樹されてるらしくTwitterでよく画像を見ます。こちらは一足早い春を感じます。

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 こちらは子安稲荷神社の隣に新築されたマンションの入口にあるお稲荷様です。マンション建設前は無かったのでおそらく敷地内にあった屋敷神が通りに面した場所に移されたようです。都市開発で消える神社もあれば再生する神社もあります。再生された神社は古刹とは違ったありがたさを感じます。

落合芳幾 東京日日新聞の錦絵

3月10日に三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年—国芳門下の2大ライバル」に行きました。
一部の作品は撮影可能のため、今回は撮影した作品を紹介します。

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落合芳幾は日本初の日刊紙である東京日日新聞の発起人であり、新聞錦絵の先駆です。こちらの作品は開版予告です。

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大阪在住の薬屋の男性が妻の浮気相手に「京人形をくれてやる」といって妻に大きな熨斗をつけて追い出した図です。今でいえば「スカっ」とした話でしょうか、、、クズな男をフル話は定番のコンテンツですが、明治時代はクズな女をフル話の方が多かったのでしょうか?

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海藻や貝殻がついて岩のような姿になった鰐が人を襲った話です。
今でいえば怪魚、UMAが現れた!!というノリの話でしょうか?手がついてるので怪獣そのもの。明治時代の人々も怪獣が好きだったようです。浮世絵をみていると今も昔も人々の好きなものは変わらないと実感します。

新聞は明治時代に生まれた新しいメディアです。浮世絵は今でこそ日本を代表する美術品ですが当時は浮世絵こそが「メディア」そのもの。今回紹介した作品は進化した浮世絵と思い、数ある撮影可能な作品から東京日日新聞の錦絵を選びました。次回は月岡芳年です。

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