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堀切天祖神社② 葛飾区堀切

堀切天祖神社の祖霊社は堀切菖蒲園の方向にある境外社です。

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。この地にはかつて「けなすな池」という池があり、雌雄の大蛇が棲みついておりその姿を見たものは病にかかったり、口がきけなくなって死ぬと恐れられ、池に近寄る者もなくなったという伝説があります。

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大正時代に埋め立てられましたが、住民は大蛇の祟りを恐れ、池跡に弁財天を祀ったそうです。

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かつての弁財天が堀切天祖神社の祖霊社です。弁財天様がおひとりではいかがなものかということで平成6年に七福神様の石像が作られました。合わせて作られたのが七福神様の裏手にある十二支神の石像です。

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子,丑,寅

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卯,辰,巳

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午,未,申

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酉,戌,亥
「スタンド」のような造形です。まさに守護神にふさわしいです。葛飾区の寺社巡りといえば柴又の帝釈天ですが、この十二支神もすばらしいです。駅から歩いて5分というアクセスの良さもいいですね。

また、この同じく葛飾区にある青龍神社には「怪無池」があり、名前のとおり凄い力がありそうです。実際、雨乞いしたら雨が降り、工事をしたら道路に大蛇のような模様が浮かび上がった等の伝承があります。近隣に怪異のある池があるということも興味深いです。
帝釈天→青龍神社→堀切天祖神社祖霊社はお勧めのルートです。
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ジョン・シンガー・サージェント Carnation Lily Lily Rose

夏といえばお盆です。そこで今回紹介する作品はジョン・シンガー・サージェントの「Carnation Lily Lily Rose」 です。

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幻想的な美しさにいつも魅了されます。天使のような可愛らしさの少女達は画家の友人の娘さんで、初夏に友人宅を訪れた時の夕暮れ時、彼女達が庭にある提灯に明かりを灯す風景を描いたものです。
画家が実際に見た風景ですが、幻想的に見えるのは夕暮れ時の昼のような夜のような夕暮れの不思議な時間帯だからでしょうか、またはヨーロッパの夏特有の薄明るい夜のせいかもしれません。

咲き誇る花々は山百合とバラで香りも漂ってきそうです。見ているだけで甘い香りに包まれ安らぎます。
安らぎといえば、人は火の明りにも安らぎを感じるそうですが、この絵は提灯の明かりに安らぎを感じます。

同時に、提灯の明かりに浮遊感も感じます。夏休みのお盆時期、祖母の家に行った時の回り灯篭のような浮遊感です。この作品を選んだのはお盆の風景を連想させるので紹介してみました。
ちなみに今年の夏はテート・ブリテンの展覧会が開催されますが、この作品は来日せず、、、残念!!

堀切天祖神社① 葛飾区堀切

7月8日に葛飾区にある堀切天祖神社をお参りしました。見どころが多い神社だったので2回に分けて紹介します。

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境内に入り右側にある愛染明王様です。千葉ニュータウンに出張するとき電車から見える神社なので注目していました。

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愛染明王様の後ろ側にある境内社のお稲荷様です。凛々しいお姿です。

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手水舎には蓮の飾りつけがありました。

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幣の石像です。この神社の見どころは石像です。詳しくは次回をお楽しみ!!

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葛飾区はかつて下総国だったので「香取神社」が多く、東半分は伊勢神宮の神領地だったので「天祖神社」も多い地域です。この神社は周辺には兼務社も多いので区内では有力な天祖神社と思われます。
今回、この神社を調べたら興味深いことが分かりました。鰹木が奇数なので男神を祀っていることです。天照大神は女神と思っていましたが、男性という説もあるそうです。一方、同じく葛飾区にある高砂天祖神社は4本です。

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境外社である祖霊社です。堀切菖蒲園方面にあるいて5分の場所にあります。ヒトガタの石像は初めて見ました。くぐるだけでも穢れが落ちた気分になります。次回は魅力的な石像達です。

甲斐荘楠音 「舞ふ」 「幻覚(踊る女)」

東京ステーションギャラリーで開催中の「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」に行きました。
今回紹介する作品は 「舞ふ」と「幻覚(踊る女)」です。

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数ある作品の中でこの二つを選んだのは踊りの魅力が凝縮されているせいか特に目を引いたからです。

上の作品は「舞ふ」です。
躍動感のある姿と鍛え抜かれた体躯が魅力的です。フィギュアスケートや新体操を見たときのような感動を感じる作品です。
下の作品は「幻覚(踊る女)」です。
ひらひらとした動きと芸妓の妖しい表情に誘惑されそうですが、誘惑されたら最後抜け出せない恐怖を感じる作品でした。

展覧会のサイトの引用ですが「デカダンス薫る大正画壇の異才にして、昭和チャンバラ時代劇の陰の立役者。そして芝居を愛し、自らも演じることに興じた趣味人にして数寄者―」である甲斐荘楠音の作品は前々から興味があり、しかも会場は職場の近く、サッサと仕事終わらせてきたかいがありました。

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