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菊田神社 千葉県習志野市

10月20日は国立歴史民俗博物館に行き、その後、習志野市にある菊田神社をお参りしました。

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京成津田沼駅から歩いて5分。駅からのアクセスがいいです。京成電鉄は千葉県の北西部から湾岸地域の主だった寺社に沿って建設されていることを実感します。このブログで紹介している千葉県の寺社はほぼ京成電鉄の駅から歩いてすぐの場所に立地しています。

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「アイーン」をしているように見ることで有名な「アイーン狛犬」です。福岡県に住んでいたことがあるので個人的には荒岩さんに見えます。「うまいゾ」といってるようです。

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この日は10月らしからぬ夏日だったので境内にある風鈴の音が心地よかったです。

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拝殿は明治26年に造営されたものです。

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とても凛々しい鳳凰様です。

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習志野市は自衛隊の精鋭部隊が駐屯しており戦前から軍都として有名です。強兵のように勇ましい龍です。

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本殿は1846年に改造営されたものです。玉垣の隙間から様々な彫刻が施されているのが分かりますがじっくり見ることは難しいのが残念です。

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獅子は前足に牡丹を掴んでいます。この技巧に感服です。

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御朱印です。平日でしたが5人ほど先客がいました。

この神社は810年-824年に創建と伝わっております。古くは「久久田大明神(くぐただいみょうじん)」と呼ばれていました。その後、藤原時平の子孫がこの地に流れ着きこの神社を崇拝しました。そのため、この神社の祭神は藤原時平です。
菅原道真と対立し祟りを受けたとされる時平を祀るため、かつての氏子は「天満宮」「天神社」など菅原道真を祀る天神信仰の神社には行かなかったと伝えられています。とても興味深い信仰です。独特な信仰がある神社はお参りしただけで特別な縁を感じますね。
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レオポルド・シュルヴァージュ エッティンゲン男爵夫人

10月3日に行った「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」では旧ロシア帝国出身の画家達の作品に惹かれたので前回はウクライナ出身の画家の作品を紹介しましたが、今回はモスクワ出身のレオポルド・シュルヴァージュの「エッティンゲン男爵夫人」です。

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西欧とは異なる端正さ、雄大がある旧ロシア帝国の絵画は好きです。このブログでも好んで紹介してるせいか、今回の展覧会でも目を引きました。キュビスムの影響を受けたソ連時代のロシアアバンギャルドの独特な色彩、構図、新しい時代を造る気概もまた好きです。なお、旧ロシア帝国とわざわざいっているのはその後ロシア、ウクライナ、バルト3国等などと独立したので「ロシア」という一括りが難しいからです。

さて、この作品は街を行きかう人々の賑わいと優雅な空間が調和していて絵本を読んでいるように気分が和むので気に入りました。鮮やかな色彩と浮遊感は次回紹介するシャガールを連想します。案外シャガールの作品を直線的にしたらこんな感じかもしれません。レオポルド・シュルヴァージュは映像作品も作成していたようです。そのせいか周りの建物が回るフィルムに見えます。

この作品の主人公であるエッティンゲン男爵夫人はポーランドとウクライナに出自を持つ人物とのことです。画家でもあり、この展覧会に作品が出展されておりますが残念なことに見落としました。次回は同じく旧ロシア帝国(ベラルーシ)出身のシャガールです。

五方山熊野神社 葛飾区立石

10月3日に五方山熊野神社をお参りしました。

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この神社は都内で唯一の安倍晴明ゆかりの神社です。那智熊野で修業をした安倍晴明が、清浄なる聖地を求める旅の旅中、たまたま当地に立ち寄り、この地を選定したと伝えられています。こちらの神門は2007年に建てられたものです。

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この神社は五行の形をした三十間五角の社地に創建したため「五方山(ごほうざん)」と名付けられたました。
現在も境内は五行の形を残しております。

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境内にある天神様です。
境内には幼稚園があります。なんと日本初の神社が経営する幼稚園とのことです。

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浅間神社です。こじんまりとした可愛らしい富士塚です。

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拝殿は大正時代に建てられたものです。彫刻が施された拝殿も良いですが、シンプルで品のよい拝殿もいいです。仕立ての良い白いシャツのように端正です。
この日は雲一つない良い天気で両側の御神木である樟の緑と青空がよく映えました。

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正五角形に囲まれた八咫烏がデザインされた御神紋です。熊野神社は都内にも数社あり様々な意匠がありますがこの神社の衣裳は最強です。

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この神社の見どころはまだあります。
本体が5mで台座まで含めると7mの高さ、銅製では日本一の高さである銅製の五重塔です。三井家が江戸屋敷内の庭園に建てたものが平成21年に奉納されたものです。

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そして最後は見どころは神馬であるポニーです。3頭います。神馬がいる神社は23区内では大変珍しいです。
中学生の頃、「帝都物語」にはまりました。小説「陰陽師」は好き(でも好きなキャラは蘆屋道満)です。京都にある晴明神社はもちろんお参りしたことがあります。だから以前よりお参りしたかった神社です。
帰りは京成線で自宅に向かいましたが、車内に千葉県佐倉にある国立歴史民俗博物館の「陰陽師とは何者か —うらない、まじない、こよみをつくる—」という展覧会の中づり広告を見ました。これは何かの導きに違いないですね!!

ソニア・ドローネー バル・ビュリエ シベリア横断鉄道とフランスの小さな ジャンヌのための散文詩 

10月3日に「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」に行きました。
キュビスムの傑作品が一堂に会する展覧会です。
まずはウクライナ出身のソニア・ドローネーです。強烈な色彩と幾何的抽象を特徴とする美術の一派であるオルフィスム運動を始め、ルーヴル美術館で初めて存命中に回顧展が開かれた女性芸術家として有名です。

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「バル・ビュリエ」です。
抽象絵画は知識、想像力、発想力を駆使して謎を解く楽しみもありますが、時に疲れて素人には手に負えなくなります。
しかし、この作品は舞踏会の華やかな雰囲気がすぐに伝わり、理屈抜きで楽しめます。この展覧会で一番見ていて心地よかったです。

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「シベリア横断鉄道とフランスの小さなジャンヌのための散文詩」です。
ブレーズ・サンドラールの「シベリア横断鉄道とフランスの小さなジャンヌのための散文詩」という本の挿絵で、16歳の男とジャンヌという少女がパリを出てシベリア鉄道で旅をするという物語だそうです。渦巻く色彩は少年少女が冒険に出かけるワクワク感を感じさせます。しかしながら、この物語のあらすじをネットで見たのですが、少年少女の血沸き肉躍る冒険譚というより銀河鉄道999のような重みがあるの物語のようです。
ちなみにこの絵画はひろげると長さが2mにもおよぶ縦長の作品です。作品の下部にエッフェル塔が描かれています。この作品は150部作成され、全てをつなぐとエッフェル塔の高さになるそうです。

個人的に感動した作品は旧ロシア帝国出身の画家達だったので、次回も旧ロシア帝国出身の画家を紹介します。

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