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レオポルド・シュルヴァージュ エッティンゲン男爵夫人

10月3日に行った「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」では旧ロシア帝国出身の画家達の作品に惹かれたので前回はウクライナ出身の画家の作品を紹介しましたが、今回はモスクワ出身のレオポルド・シュルヴァージュの「エッティンゲン男爵夫人」です。

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西欧とは異なる端正さ、雄大がある旧ロシア帝国の絵画は好きです。このブログでも好んで紹介してるせいか、今回の展覧会でも目を引きました。キュビスムの影響を受けたソ連時代のロシアアバンギャルドの独特な色彩、構図、新しい時代を造る気概もまた好きです。なお、旧ロシア帝国とわざわざいっているのはその後ロシア、ウクライナ、バルト3国等などと独立したので「ロシア」という一括りが難しいからです。

さて、この作品は街を行きかう人々の賑わいと優雅な空間が調和していて絵本を読んでいるように気分が和むので気に入りました。鮮やかな色彩と浮遊感は次回紹介するシャガールを連想します。案外シャガールの作品を直線的にしたらこんな感じかもしれません。レオポルド・シュルヴァージュは映像作品も作成していたようです。そのせいか周りの建物が回るフィルムに見えます。

この作品の主人公であるエッティンゲン男爵夫人はポーランドとウクライナに出自を持つ人物とのことです。画家でもあり、この展覧会に作品が出展されておりますが残念なことに見落としました。次回は同じく旧ロシア帝国(ベラルーシ)出身のシャガールです。
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